読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

「八月の光/著 フォークナー /訳 加島祥造」の感想

社会派小説が読みたいな この本を買った時、巷ではアカデミー賞の授賞式で「ラ・ラ・ランド」がコールされた時に、実は『ムーンライト』でしたテヘペロという前代未聞の出来事があった頃。その影響を受けた私は社会問題を取り上げた海外小説を読みたくなった…

「砂の女/著 安部公房」の感想

絶対面白いと思った。 この本を読みたいと思った理由は砂に埋もれていく家から脱出するというあらすじに心を掴まれてしまったからです。「脱出」って映画っぽくもあり、ゲームとしてもジャンル化しているので絶対面白いだろうと思ったんです。 安部公房さん…

「水いらず/著 サルトル 訳 伊吹武彦・白井浩司・窪田啓作・中村真一郎」

実存主義という考え方に感銘してサルトルの本を読もうとしたのですが、図書館にあった本はホコリがかぶっていたし、紙も変色してるうえ字が小さくて読みにくかったので読まないまま時が過ぎました。(薄志弱行とは私のことです汗) それでも一冊ぐらいは持って…

「自己流園芸ベランダ派/著 いとうせいこう」の感想

不自然の息吹き この本には2004年から06年までの園芸日記が書いてあって、これが読み始めるとまぁ面白い。共感することも多く、こうやって試行錯誤しながら開花させているんだなぁと感じました。その中から個人的に注目したところを紹介しつつ感想を書いてい…

「日本発狂/著 手塚治虫」の感想

ラストシーンの君の名は。 去年NHKで手塚治虫さんの特集が放送され、その中で司会の伊集院光さんが選んだ一冊がこの「日本発狂」でした。 「死んだ人間はUFOであの世に連れていかれて、向こうの世界でも戦争をさせられる」というあらすじと共に紹介され、面…

「写真で伝える仕事 世界の子どもたちと向き合って/著 安田菜津紀」の感想

ラジオ界のスペシャルウィークも終わり、バウンティハンター達がラジオから離れたせいなのか、私に安田菜津紀さんの本が当選するというサプライズが起こりました。 ありがたや、ありがたや。 表紙には女性と子どもが写っていて、よく見ると子どもは靴を履い…

「日本スゴイのディストピア〜戦時下自画自賛の系譜〜/著 早川タダノリ」の感想&本はヤバいという気づきについて

【「日本スゴイ」ブームの実態とはなんなのか?】ゲスト:早川タダノリ - モブトエキストラ 先日の「JamTheWorld」の特集で面白そうだなぁと思って購入しました。 私は基本的にラジオばかり聞く人間なので、最近はテレビ番組をほとんど見てないんですけど、…

「サキ短編集/著サキ・翻訳 中村能三」の感想

又吉が愛してるって言ってた 星新一さん以外で誰かの短編集が読みたいと思って探していた。小説でも漫画でもいいという感じで、そこにこだわりはなかった。 なかなか見つからないので助っ人外国人に頼ることにして、サン=テグジュペリの近辺までやってくると…

1月11日 買って良かったもの

00-06 C 06-12 BB 12-18 H 18-24 H B. 東北地方 -0-2-0-0=2 C. 関東地方 -1-0-0-0=1 H.九州地方 -0-0-1-1=2 合計回数 -1-2-1-1=5 01:22 小笠原諸島西方沖 470/5.1 ① 06:54 福島県沖 30/3.8 ① 09:06 福島県中通り 90/4.0 ② 15:42 熊本県…

「旅のラゴス/著 筒井康隆」の感想

二度も奴隷にされる主人公 どうしようかと悩んでやっぱり買ったパターン。 買うのを思いとどまった理由は、何年も前に「ロストオデッセイ」というゲームの小説を読んだことがあって、同じような話だったらどうしようか…と考えてしまったのが理由。 それでも…

「劇画ヒトラー/著 水木しげる」の感想

ホームレスから死神へーー 前から気になっていたけど、なかなか買うきっかけがありませんでした。 水木しげるさんのタッチで描かれたヒトラーなんておどろおどろしいですし、レジで「この人こんな本の読むんだぁ」なんて思われるの嫌じゃないですか。 でも、…

「ゾンビ日記/著 押井守」の感想

なぜそんなに美味しそうなのか 「想像ラジオ」と一緒に買ったんです。 「ゾンビ日記」というタイトル 100% 読みたくなりますやん。 しかも押井守監督の「小説」ですからね。どんな文章を書くのかも含めて気になりました。 これぞ我が銃、これに似たものは多…

「本当はひどかった昔の日本ー古典文学で知るしたたかな日本人ー/著 大塚ひかり」

ページをめくるたびに気分が重くなる… ふと考えてみると、抽象度の高い小説や、ノスタルジックに溢れた小説を読んだあとはだいたいノンフィクション作品を読んでいることに気がつきました。いつの間にか現実に引き戻す読書サイクルが私の中にできているよう…

「想像ラジオ/著 いとうせいこう」の感想

あの人の走馬灯が聞こえる この本は以前から読みたいと思っていたけど、ハードカバーの1500円が高くて買えなくて、田舎の図書館には無くてそのままで、私の中では時が止まっていた。 それが書店に行った時に、本棚の端から人差し指で背表紙をなぞりながら平…

「猫/クラフト・エヴィング商會 井伏鱒二 谷崎潤一郎 他」の感想

時代を超えた育成日記 みなさんは動物がテーマの本を読みますか? 私は10代の頃にヘリオット先生の小説を数ページ読んでリタイアした記憶があります。その後の興味は「へんないきもの」へ流れてしまって、動物をテーマにした文学作品はほとんど読んだことが…

「こちらあみ子/著 今村夏子」の感想

本の表紙にはヤギのような動物がいて、インパクトのある帯とのギャップが。 「何度読んでも衝撃ダ」なんて言われたら読みたくなってしまいませんか。 平積みされた本の中で異彩を放つこの本を読むことにしました。 こちらあみ子 一体、どんな内容なのか全く…

「そして生活は続く/ 著 星野源」の感想

腹痛と不屈の男、星野源 私が一番最初に星野源を見たのは2009年。糸井重里さんが運営している「ほぼ日刊イトイ新聞」の中で特集された腹の弱い男たちの記事だった。 今でも読めるのでリンクを貼っておきます。 ほぼ日刊イトイ新聞 - はらよわ男の座談会。 こ…

「SOME WHERE not HERE〜ここではない何処かへ〜/著 小野崎まち」の感想

秋の読書週間ということで新しい本を求めて書店へ行きました。 どれが面白い本なのか分かりませんからいつものように何となく見渡して、手にとって「違うなぁ、うーん…」なんて思いながらローラー作戦をやってました。 ニーチェの格言みたいなのをまとめたも…

「10分間ミステリー THE BEST」の感想

IQと10をかけてますよね? いつしかCDのベストアルバムしか買わなくなった私にとって、ミステリー小説のベスト版という見出しは「ホイホイ」に違いないのです。そのうえ好きな色が青とオレンジなので、表紙に対する印象も良い。 しかしながら、一つ問題があ…

「君の名は。」の感想

小説ができるまで 私は新海誠監督を知らなかったので、アニメーション監督の作品を小説で初めて知るという形になりました。まずはこの小説が形作られる経緯ついてまとめておきたいと思います。 「あとがき」には小説の制作環境が書かれていて、アニメーショ…

「侯爵サド夫人」の感想

毒親に悩む貴方に捧ぐ 前回、夏だからホラーを読んでみたわけですが、イマイチ怖くありませんでした。他に怖いものはないだろうか?と考えてみたところ「お化けなんかより、人間のほうが怖いよ」というテンプレを思い出しました。 じゃあ、サイコスリラーの…

「文豪たちが書いた怖い名作短編集/彩図社文芸部編集」の感想

怖いって何だろう? 私が子供の頃、夏休みに入ると真昼に「怖い話」をテレビでやっていました。 そういえばフジテレビの「ごきげんよう」は終わってしまったから、稲川淳二さんの話を聞く機会も減りましたね。 今の私には「怖い話」が怖く感じられません。創…

「日本会議の正体/著 青木理」の感想

私にとってラジオは必要不可欠な存在で、JamTheWorldを聴くことは日常の一部となっている。世の中の様々な事件や出来事に対して多くの見方ができるので聞いてて飽きない番組だ。 だがしかし-- いくらメッセージを送っても読まれることはほとんどなく、私の…

『三日間の幸福/著 三秋縋』の感想

過去にとらわれ今に絶望し、未来を閉じる若者の希死感 「世界から猫が消えたなら」の感想 - モブトエキストラ 去年の暮れに「世界から猫が消えたなら」を読んで感想を書いたのを思い出したのは、先日立ち寄った本屋の中でだった--。 お金がないのに、つい…

HUNTER×HUNTER 33 & ヒソカの過去の感想

群像に割かれて大陸までたどり着かない何年ぶりだろうか。ようやくハンターハンターの新刊が発売された。32巻ではキメラアント編の終結からゴンさん救命パートと協会内部のクーデターへと物語が移った。なかでも、キルアの妹に位置付けられたナニカは何でも…

「カニバリズム 最後のタブー 著 ブライアン・マリナー/訳 平石律子」の感想

ガールフレンドを食べた日本人という出落ちぱっと見「バカリズム」と読んでしまう「カニバリズム」については、昔話やゾンビ映画、或いは昨年戦後70年を迎えて注目が集まった映画「野火」http://nobi-movie.com/の中では、殺し合いしている場合ではない過酷…

「暴露 ースノーデンが私に託したファイル /著 グレン・グリーンウォルド /訳 田口俊樹 濱野大道 武藤陽生」の感想

人々は「知らないこと」を知らないーー 中卒が世界に暴露したこの本に関しては以前から買おうと思っていたのですが、他の本を買ってしまってお金が無くなって…今に至ります。なぜこのタイミングで読もうと思ったのかといえば、刑事訴訟法と盗聴法の改正案が1…

「死んでいない者 / 著 滝口悠生」の感想

これからを考える子どもたち、これまでを考える大人たちこの本はまずタイトルがウォーキング・デッドっぽいし、表紙がバトルロワイアルっぽいから絶対に面白いだろうと思って借りました。ええ、残念ながら違いました。内容は、一人の人間がこの世から去るこ…

「ロリータ/著 ウラジーミル・ナボコフ /訳 若島正」の感想

幼形成熟の国私が本の感想を書くときのほとんどは、どうしてこの本を手に取ったのかで始まり、その多くが表紙やタイトルが理由だった。しかし、今回の場合はそうではない。本の表紙にはソファに足を伸ばす少女が一人居て、その本のタイトルは「ロリータ」で…

5月2日 プロパガンダと虐殺と現在と

00-06 H1106-12 HHHHHHAHBH12-18 HHHCHHHBHH18-24 HHHHHHA. 北海道地方-0-1-0-0=1B. 東北地方 -0-1-1-0=2C. 関東地方 -0-0-1-0=1H.九州地方 -11-8-8-6=33合計回数 -11-10-10-6=3700:13 熊本県熊本 浅/1.7 ①00:39 〃 浅/2.0 ②01:06 〃 浅/…

4月29日 えぐい

00-06 HHHHHHH06-12 HH12-18 H1618-24 HHHHHHHH.九州地方 -7-2-16-7=32合計回数 -7-2-16-7=32 00:00 熊本県熊本 浅/1.9 ①00:22 〃 浅/2.6 ②02:47 〃 浅/2.5 ②04:25 〃 浅/3.4 ③04:32 〃 10/3.0 ③04:33 南太平洋 M7.304:57 熊本県熊本 10/2.8 ②05:08 〃…

「憂鬱たち/金原ひとみ」の感想

とめどない通り魔的な妄想読む本をタイトルで決めている私にとって「憂鬱たち」というタイトルは直球だった。抑鬱を飼っている私は灰色の空の下を鉄の身体で歩いていることがある。だから、少なからずのシンパシーを感じてしまったのだ。作者の名前は「金原…

「それでも命を買いますか? ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ」の感想

アウシュビッツのある国と比喩される…杉本彩 TVパーソナリティ(1) - YouTube杉本彩さんが動物の保護活動を行っているのを知ったのは、日本外国特派員協会の会見を見てからです。それまでは社交ダンスのイメージしかありませんでした。改正動物愛護管理法の…

「クマにあったらどうするか 〜アイヌ民族最後の狩人 姉崎等〜」の感想

足の速い奴ほど…↑この絵が可愛いのでつい借りてしまいました。この本はアイヌ民族の風習、姉崎さんの生き方から見える戦争体験や戦後の生き方、もちろん猟師に関する部分もあって盛りだくさんの内容となっています。こうした本を作ることは歴史的にも価値が…

「パニック・裸の王様」の感想

これは殿堂入りだわこの本。やべーです。マジでこれは最近読んだ本の中でNo. 1ッ!!特に抜きん出ているのは触らずとも物質の質感や形態を感じることができる程の表現力。本書には4つの話が綴られているんですが、その中から各話で見られたキラーリリック…

暗黒帝鬼譚の感想

いきなりの路線変更に驚いた写術的な表紙の絵がなんとも気になる。ジャンルは多分サスペンスホラーだろうと推測して、内容も確認せずに借りました。いやー。まさかエログロの世界だとは…笑書かれたのは初代プレステのバイオハザードが発売された年と同じ1996…

「舞台」の感想

主人公がゲスキャラすぎて… 本の装丁が鮮やかで目を引いた。 「地下の鳩」に続いて今回も西加奈子作品をチョイス。 面白いドタバタコメディを予想していたが、少しかすりつつ明後日のほうへ吹っ飛んでいった。 端的に言うと主人公の葉太が小説家の父の死をき…

「地下の鳩/タイムカプセル」の感想

私は人情話が得意ではない。知らない人の歴史に興味を惹かれないからだ。これは自分のボキャブラリーが少ないから親近感を抱けないと言い換えることができる。「地下の鳩」は凸と凸の男女の話で、互いにさほど思慮が深くないのに、自分の頭に思い描いた想定…

3月20日 目には見えないトゲ

00-06 × 06-12 EIDB 12-18 CG 18-24 × B. 東北地方 -0-1-1-0=2 C. 関東地方 -0-0-1-0=1 E. 関西地方 -0-1-0-0=1 G.四国地方 -0-0-1-0=1 I .沖縄地方 -0-1-0-0=1 合計回数 -0-4-2-0=6 07:23 和歌山県北部 10/2.4 ① 10:34…

「悪の力」から考える満たされた世界

【様々な凶悪事件「悪」について】ゲスト 姜尚中(東京大学名誉教授) - モブトエキストラ積ん読状態だった姜尚中さんの「悪の力」を読み終えたーー「正義」と「悪」は誰しもが日常生活で触れる身近なモノなのに、漠然としていて誰しもが答えに困る問題です。…

「Dr.野村の犬&猫に関する100問100答」の感想

お届けにあがりましたいつものようにタイトルで選んで読みました。一問一答形式で記載されているので読みやすく、飼育マニュアルとしても読めるし、単に読み物としても読めます。犬と猫は身近な存在なので改めて考えると専門書を読む機会がありませんでした…

星砂物語の感想

隠したい秘密を知らせたい装幀が夜空をイメージさせるものだったので、これは恐らく天文学者になりたい少年が主人公の青春群像劇だろうと思ったんです。そうしたら戦争真っ只中の世界に引きずり込まれまして「何が青春群像劇だ!この非国民めっ!」みたいな…

世にも奇妙な君物語の感想

全てがフリになる!「ああ、この人、ジブリの鈴木さんと対談してた人だ」そう思って、本を手に取った。表紙にはUFOと回転木馬、そこから落とされる1人の人間が描かれていた。ブリューゲルの「イカロスの失墜」を思わせる絵に興味をそそられる。分厚い本なの…

「罪悪」フェルナント・ファン・シーラッハ著 の感想

淡々と綴られる事件たち「犯罪」(フェルナント・フォン・シーラッハ)の感想 - モブトエキストラそれぞれ独立した物語ですから、順番は関係ないのでしょうけど、正直なところ、先日に読み終えた「犯罪」のほうがストーリー構成が上手かったので物足りなかった…

「犯罪」(フェルナント・フォン・シーラッハ)の感想

犯罪の理由海外小説を読んでみようと「夜と霧」を立ち読みしてたら気持ちが一気に落ちた。ひでー話ですから仕方ねーです。もう少し軽めのヤツを手に取る。ジャケの世界観がいい。中の絵もよさげ。ついでに隣にあった「罪悪」という本も借りたので、読み終わ…

ボードレールの詩を読んだ感想

ボードレールはおっぱい星人新書と小説の他に読めるものはないだろうかと考えて詩集に手を伸ばした。短歌や俳句は言葉の意味を理解して、風景描写を頭の中で描くスキルがいるので私には無理ゲーだ。でも、詩集なら短歌よりも情報が多いのでイメージすること…

「本当は怖い動物の子育て」の感想

どうして子どもを殺すのか?タイトルに「本当に怖い〜」と付いていると、ついつい手を伸ばしてしまいます。しかも怖くないことは分かっているのにです。これはダチョウ倶楽部における「押すなよ!」とかとにかく明るい安村の「安心して下さい履いてますよ!…

片耳うさぎの感想

怖がりな少女が老人から5千円ひったくる話本のカバーには「2人の少女が屋敷の謎に挑む」という大まかな内容が書かれていました。幼少期特有の冒険心というのは、日常生活の中で忘れてゆくものです。私はそれを思い出したくなり、この本を読みました。カバー…

「スパイスが変えた世界史」の感想

ブローデルあらわるスパイスが変えた世界史―コショウ・アジア・海をめぐる物語作者: エディットユイグ,フランソワ‐ベルナールユイグ,Edith Huyghe,Fran〓@7AB7@cois‐Bernard Huyghe,藤野邦夫出版社/メーカー: 新評論発売日: 1998/02メディア: 単行本この商品…

月と雷の感想

不倫が新たな不倫を呼ぶタイトルは「おおかみこどもの雨と雪」みたいだし、ジャケも子供が戯れているイラストだからパロディかと思ったら全然違った。小説を読むというのは先入観との戦いなのだと気づかされる…。物語を平たく言うと、好きな男と一緒に居られ…