モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

ロン毛破壊のことをロン破というのか。


テレビタックルが話題になっているので見てみた。

ネットでは「論破した」というフレーズが一人歩きしているように思う。
私の見た限りでは議論にさえなっていないという印象を受けた。

議題は「インターネットに規制は必要か?」というありふれたもの。
規制派側は自民党の感情論者と敗訴しそうな弁護士とロン毛評論家で構成されていた。
ロン毛は出オチなのは言うまでもない。

インターネット犯罪の事例としては、脱法ハーブの売買、殺害予告、リベンジポルノ、闇サイトを介した性犯罪、他には事実無根の晒し行為やインターネットイジメなどが挙げられた。

まず、ひろゆき氏は「インターネットが登場する前と後を比較した犯罪の発生件数を見せてほしい」と言った。
具体的な数字として表してくれなければ議論にならないのは当たり前の話だ。

と、そこへロン毛が「明らかに増えている」と言った。
それを「あなたの個人的な感想ですよね?」と尋ねたところ

「そうですけど…」

お・わ・り 

いやいやいや、嘘でしょ?
これはキャスティングをミスったスタッフが悪い。

また、「感情論によって規制がかかり息苦しい社会が生まれる」と堀江氏に指摘された自民党議員は「感情論じゃない!」と感情丸裸だった。

まともだと思えた弁護士でさえ、「仮に規制したとして、海外のサーバーを経由された場合に国内法で対処するのは不可能ではないか?」という二人の問いに答えられず敗訴が確定。

そもそも番組の構成として「インターネット犯罪を減らす為にどうしたらいいのか?」としなかったのはなぜだろうか?

番組の中でひろゆき氏は「警察が積極的に逮捕すればいい話であり、スマホによって学生の成績が下がったならそれは買い与えた親の教育の問題だ。そこへ国が介入するのはおかしな話」と答えている。
堀江氏も「必要以上にテレビが取り上げることで犯罪を助長する可能性の方が高いのではないか? 企業によってはNGワードでフィルターをかけ、その上で人間が確認する二重の監視を行っている。世界では、とある少女がメッセージを送信する前に警告文が出るシステムを開発したところ、インターネットによるイジメが激減した」という最近の事例も挙げた。

しかし、残念なことに3人は言いたいことを言うだけのオナニストだったので、分かりやすくしたところで『答えはNO』なのだ。

そして、ロン毛が「インターネットの文化というものは既存のモノを合わせただけのパクリにすぎない」と発言したところでひろゆき氏がロン毛の髪の毛をライターで燃やした。

「ユーザーが作った曲に合わせて、ユーザーが提案した振り付けで踊っている。
嘘を言わないでもらいたい。」

ウサギはお婆さんを殺したロン毛のタヌキに火を放ったのです。

『熱いっ!熱いっ!』

そして最後に…

「私はニコニコ動画の管理人をやっていた身だ。テレビで広告収入を得ることは良くて、インターネットで広告収入を得ることの何が問題なのか?」と切返し、感情論者は賢者タイム。弁護士は敗訴、ロン毛のタヌキは海に沈んでいきましたとさ。

めでたし、めでたし。 fin

途中から間違えてカチカチ山になってしまった。

まとめると、スタッフの人選ミスと構成作家が「どうしたらインターネット犯罪を減らせるのか?」を軸にしなかったのが問題。
そうすれば、パネリストに警察OBを読んで具体的な話をすることができたはずだ。
また、三社祭でドローンを飛ばすことの何が法律に違反するのか?という最近の話をモデルケースに規制のあり方を考えることができたはず。
劣化していることに気づかないメディアも要因の一つではなかろうか?