- 作者: 坂口安吾
- 発売日: 2012/09/13
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短い内容で文章には作者の現実主義が強く出ている。そのなかでも『恋愛というものは常に一時の幻影で 、必ず亡び 、さめるものだ 、ということを知っている大人の心は不幸なものだ』という一文は全てが集約されていると感じられた。
これって、恋愛を外から見ているから言えることで「恋愛論」は一般的な主観に基づいて書かれていないことが分かる。
冒頭では「恋愛とはいかなるものか、私はよく知らない」といいながら、最後のほうでは「所詮人生がバカげたものなのだから 、恋愛がバカげていても 、恋愛のひけめになるところもない 。バカは死ななきゃ治らない 、というが 、われわれの愚かな一生において 、バカは最も尊いものであることも 、また 、銘記しなければならない 」と記している。
先ほどの『大人の心』に対する『バカ』であるが、同時に『尊いもの』という理解ができる。
私の解釈でまとめると『恋愛というオチのわかりきった古典芸能はとてつもなく退屈なものであるが、客が退屈なのを知りながらも演じる役者はバカに見えると同時に最も尊い』と例えられる。
めっちゃ失礼だな。オイ。
坂口安吾の事をよく知らないが、彼はどれほど女性を理解していたのだろうか?
2ちゃんねるの「ンゴ」とか「クッソワロタ」とか「捗る」を使う人って何が楽しくて、そんな文末表現してるんですかね…?
理解できない人間からの同調圧力ってキモいしコワイわ。