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【沖縄基地問題について日本はアメリカに対してどんな働きかけが可能なのか?】 ゲスト:国際弁護士 猿田佐世さん

JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO

アメリカの新聞紙『ニューヨークタイムズ』は、おととい5日付の紙面で『Shinzo Abe Faces Growing Wrath of Okinawans Over U.S. Base』(=安倍総理は、米軍基地問題に対する沖縄県民の怒りが大きくなっている事に直面している)との見出しを掲げて、沖縄の基地問題について特集記事を掲載しました。


アメリカの大手メディアも基地問題に関心を示すなか、日本としてアメリカ政府に対して、どんな一手が打てるのか?

今夜は、翁長知事がアメリカを訪問した際、コーディネーター役を務められた、『新外交イニシアティブ』事務局長で、国際弁護士 猿田佐世さんにお話を伺います。【引用ここまで】


先日、沖縄の特集を行ったのですがその中で大田県知事は「7回に渡って話し合いをしたが、私の任期中に軍事委員会の議員との話し合いはできなかった」と仰ってました。マケインさんは慎重な立場では?→仲井真前知事の意見を受けて沖縄県民がいいと言うのであればということで意見を変えたのです。

何万票もの差で当選した翁長知事と話し合いの場が持たれました。


成果がなかったという評価についてはどうですか?→どこに目的をもっていくかで違います。下院議員が「沖縄県民は2000人ですか?」という質問をしてきました。このデフォルト状態から話し合いが始まりました。


基本的に何も知られていないので、ワシントンに行くということは日本政府を動かすという意味があります。ワシントンで取り上げられれば問題が世界に広がっていきます。アジェンダ設定の場であると考えられます。


どこを動かせば日本と沖縄の関係が変わるのでしょうか?→私たちは常にアメリカの影響を受けています。ワシントンの影響を受けて東京で20人の議員が動けば変わると思います


世界に比べたら日本が米軍に出している費用が多いことを考えると、日本にいたほうがいいという意見もあるのでは?

また、フィリピンは費用負担が少ないのにアメリカに対してハードな交渉を行いましたね。

→アメリカよりも日本政府のほうが基地を作りたいと思っているので、そもそも交渉の前提がありません。


辺野古が唯一の解決策という意見については?→個人的な意見としては人員削減をされたアメリカ本土にある既存の基地に、暫定的に移したらいいと私は思います。


日米地位協定については?

地位協定については、アメリカの意見として、誰も行きたくない派兵先で何かあった場合に兵士が現地の法律で裁かれてしまうのはリスペクトの意味でも譲れないと言いますね。

しかし、イメージが先行している部分があるので確信を持って『いらない』と言えばいいと思います。だって、海兵隊は年の半分は基地にいないのですから。 


以上。


聞き逃してしまったところで、アメリカ側が立てた防衛指針の中にある「辺野古が唯一の解決案」という一文を削除させることが具体案だと仰ってました。


虚像の抑止力 沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸

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