モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

私の街も戦場だった Ⅱ の感想

戦後70年 千の証言スペシャル「私の街も戦場だったII 今伝えたい家族の物語」|TBSテレビ

綾瀬はるかって整形したの?」

番組冒頭にそんなどうでもいい疑問が頭に湧いた。

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前回はアメリカの機銃掃射を特集していたが、今回は特攻機「桜花」の特集だった。
海の向こうの不特定多数の人間を殺す「風船爆弾」だとか、湯川秀樹が関与していた「最終兵器Z」の名前は聞いたことがあったが、自爆専用の機体が開発されていたとはしらなんだ。

番組では桜花のレプリカを製作していて、なんていうか私にはF1カーのシートに翼が生えたようなものに見えた。
その簡素な機体に多くの爆弾を積み込んだ為に零戦にみられるような機動力はなく米軍機の格好の的となったという。
それゆえ米軍は桜花のことを「BAKA」と呼んでいたことが公文書で明らかになっているとのこと。

私は「いかに効率よく大量殺人ができるか?」という考えのもとに行われるのが戦争だと思っているので、「特攻」を知れば知るほど「果たしてこれは戦争と呼べるのだろうか?」と奇妙な気持ちになる。
軍国主義の立場から見ても兵士を犬死させる非効率な行為に思えてならないが、そんな中でも離陸後の零戦機の車輪は再利用するという効率的な考えが含まれていたりする。
当時の日本が行っていたのは「いかに効率よく自爆するか?」であると考えた。
それを国民総動員(番組の中では力士についても取り上げていた)で行っていたのだから「自衛」とも論点がずれるし、国体として「天皇と国の為に死ぬ」と掲げれば人口減少した国の未来などないと思うのだが。
しかも、8月16日には罪逃れの為に指導者たちは公文書を焼き始めたのだから、戦死した兵士に対する最低最悪の裏切り行為ではないか。

これは本当に異質だと思うし、日本は戦争をやるには不利な状況が揃いすぎている。
民主主義のない国が戦争を始めると「自衛」→「自爆」→「軍部の寝返り」という悪循環に陥るということか。

しかし、その悪循環は70年経った今、停滞している。(主体的な戦闘に加担していない)
もし日本国憲法がなかったらどうなっていたのだろう?
今は首の皮一枚といったところだろうか。
問題は軍部の思想は生き残り、70年経っても民主主義が未熟であることだ。

番組の最後で久米さんが「なぜ早く決断しなかったのか。そうすれば広島と長崎に原爆を落とされることもなかった」と悔いていた。
合わせて「久米宏のラジオなんですけど」の中では「僕の目の黒いうちは日本に戦争してもらいたくないなぁ。あと15年くらいかな」とボヤいてたなぁ。

自民党かんじ悪いですね。