モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

100de名著 「種の起源」第4回 進化論を都合よく曲解する人々

最後となる今回は「進化論が医療にもたらしたこと」と「進化論を曲解する人々」の二点を取り上げていた。

まず、医療について。
それまでの医療は症状に対して処置をするものだったが、進化論によって症状に至る前の原因について追究するようになったという。
その一例として「肥満」を取り上げていた。
かいつまんで言ってしまうと、研究を進めると肥満は飢餓に備えるために淘汰された可能性が高いという結論に行き着いたという。
しかし、飽食の時代になると逆に立場を危ぶむ状態になる。
現在ではピザ食べ過ぎてナスに棒刺した感じに進化した新人類が現れたり、現れなかったり。
加えて「なぜ人間の脳は大きくなったのか?」という疑問も取り上げていた。

他のサルが食料を隠すのを見ていた非力な子猿(名前はポール)は、立場の高い親サルに「コイツがおいらをぶん殴ったぁぁ」と嘘をつき、「うちの子供になにすっだぁぁ」と親サルが他サルを蹴散らした後で、エサを掘り起こして食べたという。
これを社会脳仮説というらしい。
この間、見たゴリラの話と似ているねパトラッシュ੯ੁૂ‧̀͡u\\くぅーん


いつの時代にも「虎の威を借る狐」がいたわけですね。

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ダーウィンは「生き物は平等である」と説いたが、「力ある者は弱き者を搾取できる」という曲解するものが現れ始める。
その延長線上にナチスドイツの優生主義があると長谷川教授は解説していた。

ダーウィンのいう平等というのは、現在に存在していること自体が自然淘汰における最先端の証明であるということ。
その存在によって食物網は成り立っているのだから平等に存在意義があるという話。
一方、優生主義は力のあるものは偉いという一元的な判断に基づいているので、どちらのほうが汎用性の高い社会を構築できるのかを考えれば前者であると思われる。
確かにイケメンとモデルが結婚して子供ができれば可愛いでしょうよ。
しかし、ブサイクがいなければ美容整形という医療の発達はなかったはずですし、逆に整形を失敗するモデルも出てきますから、汎用性の高い社会ができるんですねぇ(個人的な感想です)

番組の最後に長谷川教授は一枚の絵を紹介した
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1837年にダーウィンが描いた系統樹

アンチに囲まれながらも、自分の考えを絵にまとめてできたっぽい。
上部には「I think」と綴られている。
この絵の最先端に現在があるのであった。

アンチ『ちょっと待って下さいよ。現在って、じゃあタイムパラドックスについてはどう説明するんですか?』

知らねーYo

ダーウィンぐっじょぶ