モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

朝まで生テレビを見た感想

朝まで生テレビ!|テレビ朝日

激論!安保国会・若者デモ・日本の民主主義

2015年9月19日未明
“安保関連法”成立!
 
若者、子連れの母、お年寄り…
大規模化した国会前デモ!
彼・彼女らの危機感と本音とは?!
ド~する?!日本の政治
ド~なる?!民主主義
ド~なる?!安全保障と自衛隊
ド~する?!日本の平和
ド~なる?!日本

番組進行

渡辺 宜嗣(テレビ朝日
村上 祐子(テレビ朝日

司会
田原 総一朗

パネリスト
片山さつき自民党参議院議員
大塚耕平民主党参議院議員
伊藤真(弁護士、伊藤塾塾長)
今井一(ジャーナリスト)
潮匡人(評論家、元航空自衛官
江川紹子(ジャーナリスト)
奥田愛基(SEALDs、明治学院大学在籍)
ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)
小林よしのり(漫画家)
諏訪原健(SEALDs、筑波大学大学院在籍)
津田大介(メディア・アクティビスト、ジャーナリスト)
三浦瑠麗(国際政治学者、東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員)
【引用ここまで】


久しぶりに「朝まで生テレビ」を見た。
やはり、田原総一郎氏はマモーにしか見えない。
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この「朝までマモーテレビ」は自分の言いたいことだけを言う傲慢な人間が、気の小さい人間に反論の機会を与えずに『はい、論破!プギャー』的なことをやるだけの番組だ。
本来、司会の立ち位置は論点整理に務めるべきだが、マモーは持論を混ぜてくるので視聴者はそこを理解したうえで見なければならない(マモーは竹中平蔵と仲がいいことを自慢するクセがある)

今回私が見ようと思ったきっかけは、SEALDSの学生が出演するからだった。
彼らは今回の安保法に対して、自分たちで学ぶ場所を作り、賛成意見と反対意見の双方から人間を招いて学び、議論をし、個人個人が意見を持つという今までにないスタンスだった。
そうした「学ぶ姿勢」に好感を持つ人は多く、雨の中でも声を上げ続ける彼らに改憲派小林節教授もエールを送っていた。
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打ち解けた学生たちは「コバセツ」と呼んでいるとかいないとか。
フランクな一面もあるが、人の意見に耳を傾けずに喋り続ける狂人たちよりも、柔軟な対応が取れるので大人に見える。


今回の感想を一言で言うと…
憲法学者国際法学者の殴り合いが見たかった。

パネラーを見れば分かるが、憲法学者が一人もいない。(木村草太さんが強すぎるんだね。ミヤネ屋と大阪の番組に首相が出たタイミングで、報ステにも首相が出る予定だったけど、タイマンだと負けるから出演拒否したぽいし…)

いたのは弁護士と国際政治学者の三浦瑠麗という人。(ぽんぽこ商事の田中さんの内縁の妻に似てる気がする)
この人がやたらSEALDSの学生にふっかけていくのが面白かった。
印象的なところを書き起こしておく。

『ちょっと、分かりやすい説明おもいつきました。
立憲主義が脅かされているっていうのは懸念としては分かるんですよぉ。
けど、立憲主義をなんで守らないといけないのかっていうと、少数派がすごいヒドイ目に遭うと困るから立憲主義が暴走して、多数が少数をイジメない為に立憲主義があると思ってるんですね。
これが政治学的な理解。
だけど、安全保障をめぐる理解って今のところ犠牲になる少数派がいるわけじゃないんですよ。
具体的な戦争になったらそうなるかもしれないけど、今のところそうじゃないから民主的に決めましょうと言ってるのが安倍政権なワケ。
だけど、ちょこっとこの前の衆院選の時に集団的自衛権のことを言わなかったからスネに傷はあるけども、民主主義と立憲主義の対立っていうのは、立憲主義は弱者を守る為にある。民主主義は国のあり方を決める為にあるワケ。
その民主主義で私が訊きたいのは、奥田さん達を含むみんなが自衛隊を持ちたいのか?軍隊を持ちたいのか?同盟を持ちたいのか?が分かんないって言ってるんです』

お分かり頂けただろうか?
言葉の端々に帰国子女が溢れ出ている。

「小汚い貧乏学生がデモをやったって世界なんて変わんないの。別にやりたきゃやればいいけどNe!」みたいな笑←悪意のある脳内変換をお許し下さい

どんな方なのか調べてみたら、はてなブログをやってらっしゃって、今回のテーマと重なる記事を書いていた。


ブログは「山猫日記」という名前なのにアイコンはチワワという犬以上猫未満の国際感覚に脱帽したわ。

「国民が自覚してない段階では立憲主義の危機とは呼ばない」ということだろうか?
だとしたら盗聴法の拡大も賛成に回りそうだな。
番組内で選挙制度に対する問題が取り上げられた際には「政党が機能していない(野党はファックなのよ!←悪意のある脳内変換を以下略)」と言っていたことについては同感だ。

だからこそ麻生副総理はナチスの手口を学んだらどうか?と言ったのだろうし、それを中谷大臣は忠実に憲法を法案に合わせる」と従った。
総理がアメリカの議会でラブレターの朗読会を行う4ヶ月前には自衛隊のトップが米軍に忠誠を誓っている。
重ねて、参議院の採決では議事録も残っておらず、委員会に参加していない議員や議員秘書が人間カマクラに加わった可能性もあり違法性が疑われている。
SEALDSに関わらず反対意見を持つ人々の多くは、集団的自衛権の是非を問う選挙ではない結果を法案に対する賛否の数字として用いるのは間違っていると感じているし、議会を軽視した振る舞いは国民をなめていると考えてるのは当然のことだと思うんだが。

また、国際法学者や国際政治学者なのであれば、国内のコンセンサスが取れていない段階で他国との安全保障を行うリスクについて言及して欲しかったし、その肩書きじゃないとできない話ではなかったと感じた。

他には、小林よしのり氏が学生にSEALDSを利用する政党が出てくる可能性があるから気をつけてと忠告したり、わりとパネラー陣も好意的だった(学生に目くじら立てて発狂するのは大人気ないよね)


来年の参院選自民党が勝った場合、自民党憲法草案を基盤とした国になる。
公的秩序の為に基本的人権は撤廃され、騒音を発する遊具も子どもも、行き場のない弱者も排斥された、誰もいない公園が広がるのだった…ゴゴゴゴゴゴゴ

代議制民主主義が意見の反映されない多数決(党議拘束を含む)によって無効化し、違憲立法がまかり通る場合においては、院外からの直接民主主義に移行するのは避けて通れない。(どうせ忘れる人や仕方ないで全てを受け入れる人は別だけど)


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