モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

「ガソリン生活」の感想

機関車トーマスホームアローンの間に。


伊坂幸太郎という名前は聞いたことがあったけど、誰やねん状態のままこの本を借りました。
後で知りましたが「アヒルと鴨のコインロッカー」の作者さんだったんですね。
まさか、あの濱田岳が金太郎になってパッカーンしたり、釣りバカ日誌で主演をやるなんて誰が予想したでしょうか。
これも全て伊坂幸太郎さんのおかげですねぇぇぇぇぇ。

さて、話を元に戻します。
「ガソリン生活」というタイトルから、『車に寝泊まりする男の話なんじゃねーか?』というイメージを持ちましたが、もちろん違いました。ごめんなさい。
望月家の4人が緑のデミオと共に有名女優の死亡事故に巻き込まれる「カースタント小説」とでも言いましょうか。

物語の主人公が車というのが特徴的で、車たちは乗車している人間の会話や風景から知識を取り入れて、駐車場で情報交換をします。
自分の意思で動くことができない車の性質がストーリーに反映されていて、それゆえに文章がややこしく感じるところが多々ありました。
しかし、そのややこしい会話の全てが伏線であって、読み終える頃には綺麗さっぱり回収されております。
ピクサーの「カーズ」よりは「機関車トーマス」と「ホームアローン」が合わさった感じです。

死亡事故はダイアナ妃の事故が参考になっています。
これについて車たちが意見を交わすシーンがあるのですが、ここで希望的観測というかネタバレがされているので、女優の死に関しての騒動は驚きませんでした。
面白いと思ったのは、望月家の隣に住んでいる細見氏が最強すぎるところ。
それと、望月家の次男坊の友達がいじめられるエピソードがあるんですが、これも今風だなぁと。
『ネットにアップするぞ!』って笑
実際こういうイジメにあったら裁判所に引きずり出してボコボコにして、賠償金をふんだくりましょう。
再びその動画がアップされたら、アップした人間を告訴して金を巻き上げる。
これが「賠償生活」ですね。

最後に「エピローグ」のパートが良かったですね。
それまでは緑のデミオストーリーテラーとなっていましたが、エピローグは10年ぐらい(小学生の次男坊が大学生になってる)経過してるので、そこに緑のデミオはいないんです。
それで、次男坊が中古のデミオを買ってくるんですが、家族は「昔、うちにあったデミオなわけないじゃん!」みたいな。
でも、そのデミオは全て覚えているっていうオチで。
まぁ、よくできてますねぇ。


ガソリン生活

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