今月6日、厚生労働省は去年10月の時点で生活保護を受けている家庭が全国で163万2321世帯にのぼり、過去最多を更新したと発表しました。
生活保護制度は、資産や能力など、すべてを活用してもなお生活に困っている方に対し、必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障、自立を助ける制度です。
ところが生活保護を受けていると大学に進学することが出来ません。
なぜ生活保護を受けていると大学に進むことが出来ないのか?
そのことが個人や社会にどんな影響を及ぼしているのか?
首都大学東京・都市教養学部・准教授、長沼葉月さんと考えます。以下、メモです
あくまで生活保護は最低限度の生活を支えるものであるから、4割の人が進学しないものに適応することは難しい #jwave #jamtheworld
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016, 1月 13
日中に働いていて、なおかつ最低限を下回る暮らしをしている人に対して支給される。世帯分離をすることで大学進学することはできるが、その分3万から5万円が減らされる。独立した学生は家計を別にしなければならない。 #jwave #jamtheworld
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016, 1月 13
アルバイトをしていた学生が収入認定とされた場合がありましたが?→厚生省が是正勧告を出しました。上限を超えたとみなされたのかもしれませんが、家族が生きていく為のお金と、奨学金のお金は別だと思います #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016, 1月 13
進学できないことで発生する生涯賃金の差はどのくらいでしょうか?→大卒男 2億6000万 高卒男 2億4000万 大卒女2億1000万円 1億4000万 (60歳までのフルタイム換算 退職金は含まない)
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016, 1月 13
頑張っても報われないと学んでしまった子どもたちは、誰かに対して「助けて」ということができなくなってしまいます。私が一番懸念しているのは若年層の自死です。 #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016, 1月 13
何が必要だと考えますか?→福祉事務所のケースワーカーがお子さんをお持ちの家庭を訪問すること、給付型奨学金、学生に対する減免措置による生活支援の3つ。国は現状56万円の授業料を16年後に93万円に上げると言っています。 #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016, 1月 13
冒頭では生活保護は学業を考慮された制度設計にないことが指摘されていました。
こうした制度というのは当事者の目線から見ることが一番重要です。
ゲームでいうところのデバッグ作業ができないにも関わらず、公務員給与が増額されていることは納得できません。