モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

月と雷の感想

不倫が新たな不倫を呼ぶ


タイトルは「おおかみこどもの雨と雪」みたいだし、ジャケも子供が戯れているイラストだからパロディかと思ったら全然違った。
小説を読むというのは先入観との戦いなのだと気づかされる…。

物語を平たく言うと、好きな男と一緒に居られればいいと考えるネグレクトの女が起点となって、不倫が新たな不倫を呼ぶというとても面倒くさい話でした。
正直、この手のジャンルは苦手なので、私には合わなかった。

それと、冒頭の所でキャラ設定に疑問が…
東原智は放任主義の母の元で育ったので、学校に行きたくなければ行かなくてよかったという生い立ちを持っている。
そんな人間が「矢も盾もたまらなくなって」とか「ずっと根無し草みたいに漂うのかなぁ」なんてセリフを言うのが違和感ありすぎて仕方ない。
ナルシス設定なのかと思ったんだけど、後にも先にもそうした知性的なセリフを言やしない笑
後半パートなんて、徘徊老人と化したアル中の母親が死んだのを知ってホッとしてるし。

改めて自分は人情話が苦手なんだと再確認できる小説だった。

月と雷 (中公文庫)

月と雷 (中公文庫)





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