独占的なテレビ局
JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO今週の「BREAK THROUGH」のコーナーは、『JAM MAP ~新生活はニュースで迷わない~』と題して、各曜日ごとに、ニュースな視点から新生活にまつわる話題を掘り下げています。
二日目の今夜は、この春から専門学校や芸術系の大学へ進学したり、社会人としてアニメに関わる仕事を始めた!という方も多いということで、長年、問題が指摘されている『若手アニメーターの労働環境の実態』について全東映労連の委員長で、東映動画労組の副委員長でもいらっしゃいます、河内正行さんにお話を伺います。以下、メモです。
40年前のアニメーターは月給1万円。現状は初任給で10万いけば良い方…
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
産業全体でいえば約2万人と言われていますが実数は分かりません。時間が決められているのでダブルワークはできず、ほとんどの場合は固定給5万+出来高で雇い、三ヶ月経ったら固定給を外すプロダクションもあります。初年度に辞めてしまう人が多く離職率は80%
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
アニメーションの大きな労組は東映アニメーションぐらいしかありません。→高収入は望めないのでしょうか?格差は?→100万円以下の人もいますし、キャラクターデザインや描くのが早い人の中には1000万円を稼いでる人もいます。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
デジタル化については→絵の具だと乾く時間が必要であったり、セル画のチェックが必要になることがあります。デジタルでは機材が職域がボーダーレス化してきました。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
デジタル化によって人材が入ってきたりは?→ないですね。元請けから下請けに出すとしてもどんどん給料は引かれています。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
リスナー)どブラックですね→大手は給与を確保してあげられますが、他のプロダクションでは聞きませんね。産業として販売に力を入れていますが、僕は作る側の保障をしてあげるべきだと思いますね
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
先ほど組合の話をしましたが、アメリカのように個人加盟の組合を作って行政や国に意見を言っていくことが重要だと思います。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
メモは以上です。テレビについては?→テレビ局からの受注額は低くて正当な額ではありません。こんな言い方は良くありませんが独占しています。もっと単価を上げてあげるべきだと思います。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年4月19日
若年層の労働者を安く雇ってサイクルを回している現状が窺い知れる内容でした。
特に問題なのは販売促進ばかり行って、クリエーターサイドの保障をしない産業構造にあると思います。
クオリティを求めているくせに正当な対価を払わないテレビ局の姿勢も大きな問題ですね。
こうした背景のせいで「新ぼのぼの」が10分アニメになったのかも…
守銭奴は絵描きをいじめんなよ!と強く思いました。