東京電力福島第1原発事故で、核燃料が溶け落ちる「炉心溶融」いわゆる「メルトダウン」の公表が遅れた問題で、東電の第三者検証委員会は、きのう、当時の清水正孝社長が「メルトダウン」の言葉を使わないよう指示したとする検証結果をまとめました。
また、報告書には、清水社長が「首相官邸からの指示」として、「メルトダウン」との言葉を使わないよう社内に指示したとされており、これに関し、民主党政権の官房長官として事故対応した民進党の枝野幸男幹事長はきょう、「当時の菅直人総理と私から、いかなる場面においても『炉心溶融』という言葉を使わないよう指示、要請した事実はない」と否定しています。
今夜は、誰がどういう目的で、メルトダウンという言葉を誰が禁じたのか? 「メルトダウン」という言葉を使わなかった、その背景や社会的影響について、エネルギー問題に詳しい、NPO法人環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんにお話を伺います。以下、メモです。
青木さん)メルトダウンの定義について→飯田さん)制御不能となった原子炉が崩壊熱によって溶け落ちる現象のことです #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年6月17日
あの時なぜ、清水元社長はメルトダウンという言葉を使うなと言ったと思いますか?→清水さんが指示したのか、官邸が指示したのかだけではなく、もっとズームアウトをして考えるべきです。事故当時の一週間はメディアも御用学者をテレビに出していたし、ツイッターでも楽観的な意見がながれてました
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年6月17日
16、17日の時点で新聞にもメルトダウンという言葉は出てましたよね?→ええ。あの時、官邸も原子炉に関する知識もなく色んな参与が集められ、中村こういちろう氏がメルトダウンを口にして更迭されたのも事実。パニックを起こさないようにという考え方も分かりますが、避難が遅れてしまった
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年6月17日
御用学者は「そんなことは起きないよ」ですとか、今頃になって東電のマニュアルの存在がわかったなんてのは安全神話のなせる技です。舛添さんと同じような第三者委員会を作りましたが、なぜ迅速な避難指示ができなかったのかに対する追及が一切できていません。 #jamtheworld
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年6月17日
飯田さん)中途半端に終わってしまった政府事故調や国会事故調をもう一度行う必要があるというのが今回のエピソードから学ぶべきことです→青木さん)NHKの籾井さんが政府発表に従うと言ったということは事故が起きてもNHKはメルトダウンの可能性を報道できないのだと僕は思います #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年6月17日
個人的に気になるのが第三者委員会が検証したビデオ会議の映像についてです。
東電はプライバシーの保護という意味不明な理由で音声を消したり、モザイクをかけたりといった証拠隠滅をしているのですが、「まさかその映像を検証したわけじゃないよね?」と誰でもいいので委員会に対して質問をぶつけて欲しいと思ってます。