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モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

余命

今日は通院日だった。

とてもいい天気で豪雨に殴られ、突風に突き飛ばされた。街路樹の枝は折れていたし、ゴミ収集所の看板が倒れていた。

何の店だったか忘れたが、錆び付いた主柱が折れて店舗の二回が崩落していた。経年劣化の影響だろうと思う。折れたパイプや壊れた看板の破片が道に広がっており、消防車がそれをせき止めるように置かれていた。人の姿は見えなかった。

もしかしたら、その店舗は長い間空き家だったのかもしれない。

 

待合室は空いていた。すぐに私の名前がアナウンスされ診察は10分もかからなかった。

金がないのでもう行くのをやめる。

その意味で余命はあと一カ月くらいだ。

 

帰り道も強い雨と風が吹いた。

風が止んだ一瞬に耳をすますと確かに蝉の声が聞こえたが、暴風雨は簡単に消し去った。あの蝉は聞こえなくなっても鳴き続けているに違いない。

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