JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO
厚生労働省の人口動態統計によれば、1990年代半ばから毎年20万人以上の未成年、ハタチ未満の子どもが親の離婚を経験しています。
実は私も小学生の時に両親の離婚を経験しているんですが、今離婚したあとも、別れて暮らす父親、もしくは母親と継続的な関係を保ち、定期的な面会などを促すことを目的とした法律が作られようとしています。
今夜は賛否を呼んでいる「親子断絶防止法案」について、NPO法人「ウィーズ」の副理事長、光本歩さんと考えます。
以下、メモです(少なめ)
離婚後の両親との面会を推進する親子断絶防止案法について→子供の権利条約を理由に離婚後の両親が子供の利益を守るために養育しようというもの。→養育費については?→取り決め率は父が4割、母が2割。実際に支払われていないケースは多いです。この法案で貧困解消するかは別として捉えています。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年11月9日
法案にある連れ去りについて→実際に連れ去りが起こる背景には、なかなか会えないという問題があります→法律の問題は?→一度連れて行かれた環境下で築いた人間関係を壊してしまうことが子供にとっていいのかどうか→対処する方法は?→未成年者略取・誘拐罪になるがDV等が背景にあるので難しい
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年11月9日
法案の中の問題点について→子供の意思や権利が明文化されていない点。子供達の周りの人々に対する啓発活動などをどうするかという問題があります。 #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年11月9日
虐待やDVを理由とした離婚が多いと思いますが?→法案の中には第9条の中で「特別な配慮」と書かれているので、何も考えられていないわけではないのですが具体的ではありません。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年11月9日
それは子供がお父さんに会うのか、お母さんに会うのかを決める権利なんです。ですから、感情的にならず冷静な議論が必要です。→現時点での行政の意思は?→裁判の中で子供の代理人を立てる制度はありますが、あくまでそれは親を介する必要があるのです。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年11月9日
虐待やDVが理由でない離婚の場合、面会は必要だと思いますか?→子供自身の権利であって、面会できない場合は子供の判断が奪われているといえます。子供は面会交流で楽しい時間を過ごしたいのではなく、子供の権利を守るためにお父さんとお母さんが関係性を保てる環境が必要なのです。 #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年11月9日
以上。
自民党の改憲草案には家族は助け合わなければならないだとか、結婚に関しても両性の合意以外の家長制度のような思想があるので、この法案に関しても薄気味悪さを感じます。
ただ、放送の中でもあったように子供の権利は守られるべきだと私も思います。
ですので論点は…
- 精神的な繋がりとしての親権が父と母にあり続けること。
- 子供に選択する権利があること。
- 国は権利を平等に保障すること。
- 政治家がこの議論を悪用して社会保障費を切り崩そうとしないこと。
といった感じでしょうか。
離婚については様々な背景があると思うので、より多くのケースが法案に反映されるべきでしょう。
東洋経済さんのところに記事があったのでリンクを貼っておきます。
親の離婚を子が「消化する」ための絶対条件 | こちら営業部女子課 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
あと、一週間以内ならRadikoのタイムフリー機能で聞くことができるので興味のある方は聞いてみて下さい。