R-指定やばかったね
今週のフリースタイルダンジョンがやばかったので感想を書いておきたい。
チャレンジャーは関西ローカルの三人。
場の空気を作るのが上手くてホームゲームに変えつつ、あれよあれよとラスボス手前のR-指定まで勝ち進めた。
ちなみにR-指定はじょう&ニガリ&ルードアルファとの3oo3で負けてから初めての登場。
チャレンジャーが関西人だと豹変するRの前に現れたのは歩歩さん。ストファイのダルシムネタで勝ち進んできたけど、ギャグラップからタイプ負けの予感がーー
先行はモンスター。
「昔はお世話になりましたが、今は僕の方が強いのでお引き取りください(なんて口調では言ってない)」的な内容をかます。後攻の歩歩氏のラップはギャグではなく、自分の人間性についてだった。
この「ブルーハーツ」というお題を聞いてトップオブザヘッドが炸裂。
お前が地獄へと走るトレイントレインがもう進んでるぜ
リンダリンダ 皆んないいんか
こんな韻がないぜ 審査員は
どうなのか 聞いてるか分からんけど
お前 俺の言葉でハート割れたな
硝子の少年 思い出せKinKi Kids
俺はHIPHOP これに一途信じきる
これしかないぜ 俺は
大阪と京都 どっちがヤバイ関西か決めようか
ブルーハーツネタで返しつつ韻を踏みつつ、臆した相手をガラスのハートと隠喩して、関西ローカルをKinKi Kidsで被せて「硝子の少年」とDisってる。
完成度高すぎやしませんか?
1ラウンドの判定は2ー3
ワイプに映る他のモンスターの表情も「これはヤバイ」みたいな感じなのが分かる。
次のラウンドも同じように、自分を語る歩歩氏と「それよりもオレは強い」とアンサーする感じで、自分の脳みそのリミットがいかに外れているかを上手く言えたほうが勝ちみたいなニュアンスで。
それが際立ったのがこのバース。
歩歩氏が口にした「青天井」というワードを「Sky'sTheLimit」でアンサー。
ワイプの漢さんの顔ときたら。
判定結果はクリティカル。
結果が出るまでゴリゴリのバチバチでステージ端へ追い詰めるR-指定さん。
このクリティカルをまるで自分のことのように喜ぶサイコキラーのDOTAMA先生。
こういうステージ裏の表情も含めて面白かったし、即興性の完成度として今回のR-指定はずば抜けていた。(つまりはそれと同じだけの重圧に耐えていたわけで)
今回でこのRecは最後。以前に登場したチャレンジャーが何回も出てきているので、次はもっと違うスタイルのラッパーを見てみたいですね。