今週の「UP CLOSE」は月曜日から木曜日まで「衆院選2017!“私はこう見る”4DAYS」と題して、各界の論客が衆院選の注目すべきポイントや争点を検証!2日目の今夜は、保守とリベラルの違いは何か?東京大学 教授 宇野重規さんと考えます #jwave #jamtheworld
— JAM THE WORLD (@jwavejam) 2017年10月17日
以下、メモです。
青木さん)一度お目にかかりたいと思っていました
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
宇野重規さん)光栄です→保守とリベラルについて世界的な意味と日本的な意味とで違うと思うのですが、保守とは何ですか?→自由を否定するわけではなく、前進的に社会を進めていこうというもので、この反対にフランス革命があります。
社会を作り変えようというものが革新だとすれば、日本は保守と革新とでできました。→共産主義や社会主義という理想に向かう動きを革新と呼ぶと分かりやすいですね→エドマンド・バーグという人が有名で、保守を家を手入れするように進めていこうと定義付けました。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
しかし、今は前が見えにくくなっている。保守の時代とも言えます。現行の政治体制を維持しつつ手を加えていく。それと相性が悪いのが改憲。安倍さんがどれだけ考えているのか分かりませんが、大きく変えることは本来の保守主義とは違います。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
→反動ですよね→日本では人によって戻るべき保守が違うのです。戦前、維新、江戸時代、あるいは三丁目の夕陽だったりする。→改革保守についてはどう思いますか?→単に保守と改革をくっつけて美味しいとこ取りするのは意味がないと思います。まだ何とも意味をなさないというのが正直なところです。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
→共産主義という人類の実験は失敗とすると、現在の共産党を除いて左派や革新はあり得ませんか?→共産党でさえ暴力革命を否定していますから。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
それよりも分からないのがリベラルという言葉。「自由、寛容、平等」の考え方ですが、経済では20世紀にひっくり返りまして、小さな政府から大きな政府主義をリベラルと呼ぶようになりました。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
ただ、レーガンやサッチャーといった20世紀のリベラルと混在しているのでまだ分からない。
→政府が監視を強めたり、抑制的になる姿勢については?→政府の力だけに頼らずにどうやって個人の貧困を解決できるのかを考えるのが20世紀の問題です。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
→リスナーから自由を守るという意味でのリベラルは保守にも取り入れられてもいいのでは?とメールを頂いたのですが、立憲民主についてはどう捉えたらいいのでしょうか?→立憲民主は、戦後の日本の戦争の反省を継承しているリベラルの継承者と考えられます。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
ただ、憲法と安全保障と同様に増税について語られていないのが私にとっては不満です→戻りますが保守とリベラルの対立軸は違うということですか?→あなたは何について保守であって、どうリベラルなのかということです。→なるほど、保守主義者に対して自由・寛容・平等を問わなければなりませんね。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
→自由とグローバリズムで傷ついた人は世界的に仲間内に戻りたくなるのは仕方ないことです。ですから真剣に問われなければならないでしょう→宇野さんありがとうございました→ありがとうございました #jamtheworld
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
グローバーさん)改憲は保守ではないという点が分からなかったのですが?
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年10月17日
青木さん)本来は憲法に則って政治を行い国民側が問題提起をする。しかし、政治家から改憲をしようと言い出している。
いやぁ、かなり宇野さんが早口なので抜け落ちた部分が多いです。
保守は家の手入れをするように、現状を維持しつつ手を加えていく考え方。また、革新は現状の社会を大きく変えようという考え方。
エドマンド・バーグの保守主義。
ヴォルテールの寛容論。
マルクスの思考実験であるマルクス主義を経て、独裁の要素を排除できない現在の共産主義。
この3つをベースに考え、現在と照らし合わせると多少は分かりやすいかもしれませんね。日本の政党は本当に分かりづらいですから、メディアが報じた印象だけで判断するのではなく、その党がどのような価値判断をもって政策を唱えているのかを個人が理解したうえで投票行動に移せるといいですね。