モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

【東電会見メモ】2017年1月から4月末まで

はじめに

2013年の6月から東電会見を見るようになり、2017年も問題を残したまま終わっていきます。

会見の内容はメモしてツイートして、スクリーンショットなんかはnoteにアップしてますが、先日は誰一人として記者が質問しないまま会見が終わったことがありました。原発事故直後から鋭い質問をしていた今は亡きジャーナリストの日隅一雄さんは「質問しなければレクになる」とカメラの前で語っていましたが、まさにそれになりつつあって、事故の加害責任を問われる側からすれば「風化すること」ほど嬉しいことはないでしょう。

そんなモヤモヤ感もあり、今年あった会見の内容をブログにまとめて上げておこうと思います。最初のうちはコンパクトにまとめていますが、作業員さんが亡くなったり、水位の逆転があった部分は重要なので、下半期は長くなってます。

文字がズラズラと並んで見づらいかもしれませんがご容赦下さい。

1月

2号機のX6ペネの穴あけ終了
4号タービンA系で滴下(6L)
→昨年12月にも漏洩があった
2018年上半期にデブリの取り出しを行うというプランについては未定

J1タンク 雨水淡水化処理受入タンクから滴下

乾式キャスク 仮保管設備の5Dキャスクで圧力異常を示す警報が発生

多核種A系グランド部の出口弁から漏洩
4号機 廃棄物処理建屋大物搬入口内のプール代替冷却ホースのドレン弁から滴下

 

1月12日
バッテリー不足でテレビ会議システムが止まる一幕


C排水路のサンプリング3ヶ所のうち2ヶ所を廃止

 

X6ペネ調査
設置は1班4人×4班
遠隔 は2人
棒に付けたカメラ
計画線量1日3ミリ

 

E-1の数値が上昇しつづけているが特にコメントはない

 

1月20日
H6タンク東側 RO濃縮水供給ポンプ移送配管の弁から滴下

 

1月22日
G4タンクエリア付近のポンプ室に数カ所の水たまり

 

1月26日
港湾内の被覆工事が終了
2号機の周辺に構台を作る
3号機にドーム型のカバーを付ける
2号機内部調査の映像公開(竿にカメラを付けたもの)
→CRDレールの上はサビで黒ずんでいて、光がモヤに反射して見えない。
次はサソリ型のロボットで下を見ると説明

2月

X6ペネ IRIDの解析
入口で50シーベルト→後日30シーベルトに訂正
中央で530シーベルト
ペデスタル入口で20シーベルト
誤差は±30%
作業員の計画線量は3ミリ以内
4人×4班 平均0.37ミリ 最大1.23ミリ(24〜30日までを足して平均を出した)
ペデスタルが溶け落ちていたので、サソリ型ロボットの行動範囲が狭まった。
サソリ型(1000グレイまで耐える、2cmの段差なら超えられると説明)
530シーベルト地点の画像は?→存在しうる(おしどりさんの質問)

 

堆積物除去装置
積算1000グレイ耐性
ガイドパイプの引き抜き3〜4人×4班
操作2人×1班 放射線管理者を含めた合計は67人
計画線量は3ミリ
平均0.28ミリ 最大1.66ミリ
前日は69人 平0.24 最1.2
計画範囲5mのうち、800ミリ地点から堆積物が水圧では取れにくくなり、堆積物に乗り上げてワイヤーで引っ張りながら後退させた。
除去できたのは1mで、カメラが見え辛くなったので監視不能になる前に回収。
2時間の作業のうち、画像のノイズから2m地点が650シーベルト、スタックした3m地点で30ミリと判断。
スクレーバー(ヘラみたいなもの)も備えていたが、水圧の方が効果的だった。生成物についてはガス状のものもあると推測される。

 

放射性物質のうち、濃度が低いものでも測定をしてきたがセシウム同位体のものは半減期を過ぎているのでーー
ストロンチウム89・イットリウムアンチモンガドリニウムキュリウムセシウム135・バリウムの7核種を減らした41核種を対象とする。

 

サソリ型ロボットは自分で起き上がれる
尻尾を使えばグレーチングの下も見れる
カメラは38万画素(説明)

 

2月16日

メガフロートのバラスト水が上昇

 

サソリ型ロボ投入

スロープ端3mで約210Sv/h(650Svと同じ地点で)
カメラノイズからは約5〜13Sv/h
堆積物の上を走行することはできたが、左側のローラーが動かなくなりケーブルを切断して、CRDレール側に残置
コの字型の吊り金具や支持構造物を見ることができ、カメラも最後まで見ることができた。
7.2mあるレールのうち、スロープ端から降りて3m行って止まった(2m+走行3m+残り2m)
掃除ロボットよりも先に行ったのでまっさらではなく噛み込みやすかった。
格納容器内部を見ることはできなかった。

ガイドパイプは1班3〜4人×5班
サソリ型ロボは1班2人×2班
計84人
計画線量3ミリ 平均0.31 最大1.51

 

2月20日
協力企業棟の運用開始

凍土壁については補助工法
1号機PCV内部調査について
釣り糸を垂らすようにカメラを入れる予定
2年前は車輪が挟まって置いてきたが、今回もD-1までは行けると思う。場所はD-2、D-3を予定。

 

増田氏→(3月1日から)技能実習生については我々なりに考え、勉強して国に帰って使うというのは違うのでご遠慮頂く。
外国籍の作業員については40人。スキルを持った方に来て頂いている。毎日新聞の報道がきっかけではなく、技能実習の問題を知っていたので制限した。

 

2月23日
柏崎刈羽6、7号機サービス建屋二階のロッカー室で火災。

3月

港湾内にあるブロックフェンス(全長90m×高さ2m)がひっくり返っているのを確認


内因性の死亡者については発表しないことにした


被ばく線量評価も紙で出なくなった


JAEAの棟の建設について審議

1号機内部調査(14日から4日間)
コの字型に変形するロボットをワイヤーで吊り下げて着地させる。
監視カメラは38万画素 1000グレイ
浮遊物をボトルに入れて運ぶ。

ガイドパイプカメラの対放射線設計は230グレイになっている。

 

3月11日
廣瀬社長は早野龍五氏を素晴らしいと賛美し、石崎氏は原発再稼働に向けて一人一人が住民に対し、日々の行動と言葉使いを気をつけるように注意。

 

H4エリアについて
アパタイト壁などのEシリーズの四年分のデータの評価はまだやってない。(おしどりさんへ)

 

1号機の作業が中断
→工場で梱包する際に不必要なブラケットが入っており、現場で組み立てた際に装着したことによってケーブルにねじれが生じて断線した。(ヒューマンエラー)

 

3月18日
1号機調査を開始

 

3月19日
水中で1.5Svとの速報値(D0エリア)
バックグラウンドは11Sv/h(30cmまで近づく)
グレーチングで12Sv/h
D2最下点(PCV床面から1mのところ)で6.3Sv/h→青く見える物体がある
堆積物の形状は場所によって違うが多くは砂状に見えた。

デブリの確認はできなかった』
浮遊物サンプル調査はX100ペネから採水と同時に行う
19日は10時から19時20分まで作業を行った。
計画線量は2.5/1日 述べ61人
平均0.15 最大0.69
20日は9時50分から20時まで
計画線量と班は同じ。実人数72人
平均0.13 最大0.69
東電と日立GEの協力企業(運転)

残置したロボットのケーブルを避けて進んだ。

 

3月22日
福島第二の2号機3階
燃料プール冷却化系 逆洗受タンク室の床面に最大で17.9Bq/m2の汚染が発見される

 

1号機PCV内部調査 回収
→10ヶ所でデータをとった

注水量は1〜3号機で3m3/hに絞った

D0最下点(床に降ろせるはずだったが堆積物に乗り上げた)
90cmの高さで9.4Sv/h
2015年には確認された舞い上がりがなかった。
青いものが見えているがよく分からない
回収 1班5人×6班
オペ 1班4人×2班 計77人
計画線量 2.5ミリ 平均 0.31 最大 1.03

 

日刊工業新聞コデラ記者)
定量線を出すためにはバックグラウンドに存在している堆積物の量を把握する必要があるのではないか?
→堆積物にはいろんな特徴パターンがあるので
→同じ距離で測定しないとフェアではないのでは?
→細かくなっているので後で回答する

 

おしどりさん)

→作業員の被ばく線量の公開方法について
2012年と同じ公開がされていない。口頭ではなく紙で出して下さい
増田氏)口頭じゃダメなんですか?
→口頭では間違える可能性もあるので、手元にある資料を出して下さい
→隠したいわけではないんです。情報公開の後退ですか?
→はい。訊かないと出てこないのは情報公開の後退です。
→ふーん。

 

テレ朝よしの記者)
→今の話。お互いにやり取りで無駄な時間を省くためにも紙で出して下さい。意見です

 

4月

地下貯水槽 No.3の漏洩検知口
1月は2000Bqだった全ベータが3月に5万4千Bq 残水150トンの滲み、漏洩を追及(おしどりさん)

 

東京新聞の取材によって破断が見つかった排気筒の解体を検討。耐震性に問題はないというが、評価は新品の場合を前提として行われている。規制からは解体によるダストの舞い上がりに関する試算を出すようにと指摘していた。

 

凍土壁が完成したら流入量が日量で50m3に減ると説明

 

建屋内の注入量を絞りつつ、滞留水の増加を抑制。流入量と移送量の数値の見直しとして、階段や台座などの面積を差し引いた値になった。

 

1号機格納容器からホースで吸い上げて採水が約12mSv

 

新設アルプスB系のフレキシブルホースから漏洩があり、合成ゴム品と交換されることになった。

 

地下貯水槽の漏洩検知口
No.3の全ベータが3万3000Bqになるも、4日に1回しか測定してないと説明(おしどりさん)

4月20日

1号機 ガス管理B系の監視ができなくなった。
→伝送異常

 

おしどりさん)
→1、2号の排気筒のリスク評価については2013年11月に出すように指示が出ているのに、四年経っても出さないのか?

→引き続き検討

コミュニケーション不足という廣瀬社長のコメントに対して、ソーシャルコミュニケーション室は何をしてきたのか(おしどりさん)

 

2号機復水器の水抜き開始

RO3から水の滴下

 

続く