モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

メキシコ人のオボロさん

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季節の変わり目なので何か珍しい植物があるのではとダイソーに行った。

ミリオンバンブーやドラセナはレギュラー商品らしくいつも棚に鎮座していて、その上の棚には生きているのか死んでいるのか分からない、ヘロヘロになったエアプランツがぞんざいに並べられている。一番下の棚は多肉植物のコーナーになっていて、見るからにサボテンとしか思えないサボテンが「どうせ俺なんて誰も買ってくれねんだ。あーあ、ずっとこの日陰に拘束されて死ぬまでモブキャラなんだ。あーあ」とため息を漏らす。これが私が訪れるダイソーのいつもの風景である。

しかし、その日は違った。牢獄と化している一番下の棚から叫び声(幻聴だろ)が聞こえないのである。そちらへ目をやると見慣れない多肉植物が売られていた。ネームプレートを見ると『おぼろ月』と書かれていた。果たしてどんな植物なのかイマイチ分からない。ただ現在家に居る多肉植物(サボテンは日照不足で変色し頭部を切断したし、一方で三日月ネックレスはドレッドヘアのラプンツェルみたく蔓を伸ばしている)と比べると、とても健康的で静かなザ・多肉植物!に見えて仕方なかった。

そして、ついつい買ってしまった…。

まぁ100円だし。

 

いつものように詳細を検索すると意外なことが分かった。

まず最初に、日本では『朧月』という忍者みたいな名前が付けられているが、出身地は中米メキシコである。多肉植物だから太陽バンザイなのだ。なぜ太陽を好む植物に月という名前を付けたのだろうか。これだけではない、海外では『ゴーストプラント』という怪しい名前がつけられているのだ。なぜこうも逆転現象が起こっているのだろうか。謎である。

さらに、中国では石蓮花と呼ばれ長寿食として愛用されているというのだ。

忍者であり幽霊であり長寿食であり、学名にパラグアイとあるが原産国はメキシコという…。

一体こいつは何なんだ!

いや、待て! 食えるだとっ⁈

これがっ? サボテンステーキ的みたいに?

メキシコ人も何を思って食べたんだ?

メキシコはUFOで有名だが…。

 

はっ!まっ、まさか…!こいつは月に生えていた植物で、宇宙人が公益のために地球に持ってきたのではないかっ⁈

だとしたら、万里の長城(石が連なる)を越え、忍者が徳川家のために日本に持ち帰ったとも考えられる。

全てが繋がるぞ! 謎は全て解けた!

 

あなたが今「適当な事言ってんじゃねーよwww」という顔をしてこの記事を読んでる事ぐらい私には分かります。

どうです? たった100円(税別)でこんなに遊べるんですよ? あなたも買ってみてはいかがですか。

 

兎にも角にも、憧れていた「食べられる植物」を意外な形で手に入れてしまった。。。