モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

面白かった

セネガル戦も日本のボールからスタートしたが18秒で失った。これが勿体無い。

セネガルは最初からハイプレス。日本は基本的に中央からサイドに流してセンタリングという流れ。選手の距離感が一定に保たれているとパスが回り、とくに柴崎からは前線へと質の良いパスが供給された。

日本はコロンビア戦と同じようにスピードタイプの選手が多い布陣だったが、中盤の底で起点を潰し続けた長谷部は安定していた。昌子も寄せが早かったからカウンターを食らっても、前線に上がって選手が戻ってくるまでの時間を作れた。

マネに押し込まれて先制されたが、乾のシュートセンスが光った。得意の位置だったんだろうか。速さ、カーブの加減、シュートコースがジャスト。

観客席からは陽気なラッパの音が聞こえた。セネガルは1-1に追いつかれたが、この時点では多くの選手が試合を楽しんでいるようだった。その中で1人、不穏なオーラを放つ選手がいた。

19番である。(名前なんだっけ)

19番は気が短くすぐにイライラするタイプで、自分はストライカーだと思い込んでるくせにシュート精度が低い。一言で言えば弱キャラである。日本にとってはこういう墓穴プレーヤーは有難い存在であるが問題が発生した。

彼は肘を振り回しセネガル相撲を始めたのだ。19番のせいで長谷部は口を切り、何とか心を整えてたが、昌子は地味に痛がっていた。

「これじゃ夜に食べるご飯が血の味しかしねぇじゃねぇか!せっかくのディナーを台無しにしやがって!」

ブチ切れてもいいシーンであるが、日本の選手は落ち着いていた。

セネガルは、ピッチを広く使い、ちょこまかとポジション交換を繰り返す日本の戦術を嫌がった。しかし、カウンターの中でスペースが生まれる事に気付いた。

サイドをえぐり角度を付けてセンタリングを上げ、そこに走りこんだ選手がゴールを決めた。

テンションがおかしくなった実況が存在しない選手の名前を口走る一幕があった。(誰やねん)

私は正直、西野監督の戦術を時代錯誤の古臭いものだろうと思っていた。

ただ、本田と岡崎が同時に投入されたのを見てこの人は失敗から学んでいると分かった。その失敗とは香川と本田は共存できないという事だ。西野監督はそれを分かっていて、ポストプレーとカウンターが主体の香川チームと、前線でボールをキープし続けるポゼッション主体の本田のチームに分けたに違いない。(西野監督久米宏さんの親戚なんだってょ)

日本が追いついた。

前線で潰れた岡崎は目線で本田に決めろと合図した。本田は以前のようなギラギラしたオーラはなく、ただ静かにゴールネットを揺らし、満面の笑みを浮かべた岡崎に敬礼するパフォーマンスをした。

前なら観客席に吠えていただろう。チームとして機能しているのがうかがえるシーンだった。

結論として『おもしろかった』

体格差があるとボディフェイントはあまり効果が無くて、一歩早く動けても三歩目に追いつかれる。もし、日本の選手がセネガル相撲をした19番のように独り相撲をしたら(これが言いたかっただけ)負けていた。サポートも早かったし、それぞれの選手が自分の力を出していた。宇佐美は時間が短かったから悔しいかもしれないけど、相手からすると後半のあの時間にフレッシュなドリブラーが入ってくるのは相当嫌だっただろう。

正直、開幕前は行き当たりばったりのサッカー協会と出場機会を作るためにハリルに反旗を翻したとされる選手のゴタゴタに嫌気がさしていたし、勝てるとも思っていなかった。それが1勝1分けという位置にいるとは驚きだ。

今大会がどのような結末を迎えるか分からないが、なぜ成功したのかorなぜ失敗したのかを振り返る事ができる組織運営はしてもらいたい。

 

あと余計な話ではあるが、交差点で性犯罪に走りそうなウイイレの「うぇーい!」だけのCMと猿のように「おっおっおっ!」言ってるだけのauのCMはイライラする。内容無いCM作る意味が分からない。その一方でコカコーラはこの日限定の綾瀬はるかさんのCM、マクドナルドも同じようにジーコを起用したCMを放送していた。

今大会の主要スポンサーに日本企業の名前は無い。