前回、R-指定vsFORKのバトルが放送されこれ以上の盛り上がりはないんじゃないかというぐらいに盛り上がりました。
今週の放送は、前半でそれを再放送しつつ二代目の感想を交えてトーク、後半はR-指定vsACEという構成でした。
二代目から見たR-指定について
ジブさん「芸術性の高いバトルだったと思いますが」
FORKさん「そうですね。普段、バトルしたいなぁと思う相手は居ないんですけど、唯一 R-指定に関してはやった事もなかったし、まぁ、いつかはやってみたいなとは思っていたので、結構気合は入ってましたね」
ジブさん「とにかく色んな技の見せ合いみたいな感じだと思うけど、実際Rとやってみてどうだったの?」
FORKさん「やっぱりその、引き出しの多さとかデリバリーの多さだったり、あと沸く(会場が)前提で取ってる間でちゃんと沸かしてきたり、全体的に巧者だなと思った。やってみて『強い』と言われる理由は分かった気がしました。」
ジブさん「呂布とかどうなの?」
呂布さん「本当にエキシビションマッチを観せられているような、勝敗付けるのも野暮だなぁぐらいの感じでした」
ジブさん「俺もそんな気がしたなー」
裂固さん「RさんがFORKさん相手だから、韻にすごい繊細になっていたというかこだわっていたというか。
《薄ら笑い》
《誰一人として四人目の器じゃない》
とか、Rさんだから言える言葉でそれこそFORKさんレベルのライムが置いてるみたいな…」
ジブさん「そこまで長くないやつも何発も入れてさ、ああいうのもRの底力だと思いますけどね。崇勲は?」
崇勲さん「内容は見てくれたら分かると思いますけど、単純に背中をビシッと正してもらったという気にはなりました。頑張ろうって」
ジブさん「実際、初代のほうではどんな感じだったの?」
サ上さん「まぁ、Rが最後の砦というか。チャレンジャー方式じゃないですか? チーム戦というよりか個人で行ってたけど、全員抜くことができていなかったから『これめっちゃ面白そう!』って、みんな大騒ぎしてました」
FORKさん「俺としては流れ的にここまで出番がなかったので、一発目のR-指定はなかなか一番難しいとこかなと思ってましたけど、どうにかここで勝ちたいなと思ってました」
確かにアレは一発目の試合とは思えない内容で、映像としても何回も見れる完成度ですよね。最初は挨拶みたいに始まったRさんに対して、FORKさんが「お前は逃げた」と言った事で本気を出させたみたいな部分もあって、ライバル関係とはまた違う、先輩と後輩という関係がいい感じで作用した感じがしました。
これが金稼ぎ大学の理事長とか脳筋スポーツ協会の会長とか汚職政治家だったら放送終了後に粘着攻撃を繰り返すのでしょうけど、実力社会では公開の場でバトルする分、陰湿さが淘汰されて清々しいですよね。
…って思うじゃん?
ACE現る
登場からピリピリムードのACEさん。
雰囲気を察したジブさんも試合前のコメントは求めませんでした。
ーーACEについて
R-指定さん「ACEさんの強さはですね、やっぱり分かりやすさって言うんすかね。お客さんを巻き込む力というか、あの人は人間的に強引に持っていく腕力がある人なんで、ストリートナンパをできる精神性というか、ガッ!と初対面の人でもホテルに連れて行ける強引さ。あくまでキャラクター性ですけど、そこですね」
ーー作戦は?
「カッとなった時に言葉を畳み掛けるんですけど、そこが雑になるぐらいかなぁ。あんまり作戦も実は無くて、当日のその感じを見て決めようかぐらいで。ちょっとドタさんに訊きます。フフフフフ」
ーーR-指定の印象は?
ACEさん「前回僕チャレンジャーで出た時に、あきらかに勝っていたのに審査員がボタンを押し間違えるというハプニングがあり気不味い空気になって、そのバトルの中でRが2、3嘘をついていたのでそこをちゃんと的確にしっかりと…
R-指定の当たり前体操だよってところを見せつけたいと思います」
ーー当たり前体操???
ACEさん「R-指定は難しい事をやっているようで簡単な事をシンプルにやっていくスタンダードタイプなんですよね。で、掘り下げていくと大して内容は無いっていう。ただ、ラップと声の発声が良くて当たり前の事をルーティンとして皆の中に根付くから上手く聴こえる。
穴だらけですよ。客が惑わされてるだけ」
「前回のバトルは奈良判定だ!」と言わんばかりに納得がいかないご様子のACEさん。
根深い人に新規加入する勢いで、R-指定はシンプルな事をやってるだけのあたりまえ体操だと説いています。攻略法を使ってこの清々しくない感情は果たして晴れるのでしょうか。
Round1
先攻はR-指定
トラックは「貧乏人 / WAZGOGG」
R-指定)FORKの後にダジャレが来ちゃった
おい!二代目! 俺がアドバイスしといてやる
二代目の戦い方では自分達の味方の弱点を言ってるだけ
ダジャレみたいな韻ってFORKさんが言った言葉がそのままブーメランでお前に突き刺さる そこらへんよく分かっとけーい
ACE)はい 来ましたよブーメラン
そんな陳腐な韻ばっかり踏んでな 分かるかな
ダジャレはダジャレ だけどもオシャレ
ていうか ぶっちゃけ誰お前?
はい これくらいでいいっすか?
ブーメランだろうが何だろうが知らねぇよ
お前さぁ 何を言ってんだよ 説教 面倒
一回もちゃんと目も見れんの? 先攻
R-指定)お前駄洒落 俺本洒落
俺オシャレじゃないけど本物
分からせるこの言葉で つまりお前なFORKさんの後じゃ絶対に荷が重い
まな板の鯉 しっかりと約束は果たしなよBoy
何? お前韻を読んでるかもしらんけど
お前は全然ライムも思考も読めていない
ACE)OK 君は本洒落 R君バイバイほんじゃね
俺なら つまり まな板の鯉
Mother【コンプラ】スキル学んでまた来い 来い おい おい
FORKの後では上がれない いや違うもっとステージの上で暴れたい
お前 ぶっちゃけ言うよ 前のは忖度忖度
ちゃんと聴け リアルな音楽
判定ーー
初代モンスター4:1二代目モンスター
ERONEさん「R-指定とACEの試合はいつも判定がすごく難しいです。お互い攻めのポイントは多いんですよ。
『FORKの後にダジャレが来ちゃった』ってR-指定が言った事に対してACEも駄洒落だろうが本洒落だろうが綺麗にライムはしてるんですが、先に言ってしまった事によりACEが封じられた感というか。ACEが綺麗にライムしてても沸かない空気を一発でまずR-指定が先に作った感じがしましたね」
ERONEさんの言う通りで「今から聞こえてくるのはダジャレです」と言われたら印象は良くないし、相手からするとやりにくい。これってDOTAMAさんが得意なテクで先攻ならではの戦略だったりしますよね。
さらにツライのがFORKさんが「韻というのはプロセスが重要なんだ」というラップをしているから、単に同音異義語を並べるだけだと比較対象として加点されにくくて、つまりはFORKさんが審査のハードルを上げてRさんが印象点を下げてるっていう…。これキツイですよ。
でも、ダジャレ→オシャレ→誰お前?っていう文章構想は面白いし、「まな板」と「マザファカ」で踏むのもトリッキー、「まな板の上の鯉」に対して「暴れたい」のタイが上位互換だとしたら味わい深いですよね。
Round2
先攻はACE
トラックは「Da Goodness feat.Busta Rhymes / Redman」
ACE)OK Baby Here we goみたいに余裕ですね
なら俺ならこのフロウを共有してくぜ
つまりプレゼント 君は今日はDeath day
Happyberthdayじゃなく負けたら切ねぇ
説明 別名 不要
えげつねぇフロウだけでこの内容届けてくよ
着てるTシャツ CreepyNuts
俺クリミナル 一発クリティカル 逆転
R-指定)何一つとして聴き取れない
なら このフロウで俺らもやってくかい
言葉の勝負を投げたお前
なら そんな奴らに興味などない
Happyberthday 今始まるぜ
なら 802でも俺の曲がかかるぜ
今なら速攻でお前を凌駕 凌駕
まるでハルクホーガン
ACE)はいはい つまりハルクホーガン
でも軽く同化するぐらいの方が
お前のそのフロウみたいなのは誰でも出来る
当たり前の事しかできねぇじゃん
つまりは何? 言葉の意思
見せるなら この場の意地
CreepyNutsマジで聴いたことないしって人はどんだけいますか?
いないらしい 忌々しい
R-指定)全員が知ってる エイッ!
全員が聴いてる エイッ!
俺が進んでく エイッ!
ACEは滑ってる エイッ!
それだけだな このフロウでも違うのは
お前のは聴き取れないが俺のはしっかりと聴き取れる
ここで分かる君のレベル
判定ーー
クリティカル
初代モンスター5:0二代目モンスター
勝者 ヒゲエイエイ
LiLyさん「どちらも聴いていて気持ちよかったんですけど、ACEさんがCreepyNuts知らないヤツ居ないよねって感じで忌々しいって落としたんですけど、そこでバレーボールのトスみたいに調子も良いし大天才のRさんにトスしちゃったから『誰でも知ってる お前滑ってる』あとはそのラスト『このフロウの差皆んな分かる? こっち分からないけど俺のは聴き取れるでしょ? これボクのレベルだから』みたいな感じで持ってっちゃったので、ACEさんがナイスパスをしちゃったのかなって感じでRさんが全部持ってったかなと思いました」
ならならエイエイ言って泥棒ヒゲのクリティカル!
ACEさんは「誰お前?」と言ってたのに『忌々しい』で踏みたいがために「CreepyNutsを聴いたことないヤツは居ないらしい」と真逆のラップをしてしまいました。これがうまく転んで嫌味に聞こえたらいいんですけど、Rさんは逃しませんでしたね。
「ハッピーバースデー」と「始まるぜ」って意味も近いし全韻踏んでるし、違和感が無いし、肩の力が抜けてるのに完成度が高い。スゴイですよねぇ。
〈初代モンスタールーム〉
DOTAMA先生)R-指定お疲れ様でした。最高でした。
Rさん)あざした
DOTAMA先生)ACEくん…
ACEさん)はぃ?
DOTAMA先生)ダジャレ良かったよ
ACEさん)ありがとう
〈二代目モンスタールーム〉
崇勲さん)あ、お疲れ様でした。ACEライム マジ良かったよ!
飴と鞭と天丼芸!笑
ジブさん)ということでACEいかがですか?
ACEさん)負けは負けなんで、アレなんすけど。正直一本目の審査はマジクソくらえと思ってます。
ACEさん 審査員に怒りをぶちまけてEND(笑)
ジブさん)調子は上がってきましたか?
Rさん)そうですね。久しぶりにやると楽しいですね。(ニコッ!)
なんという爽やかなヒゲでしょうか!
汗で肌に張り付いたTシャツに新鮮な空気を送る換気設備は匠の優しさです。
やっぱり器の大きな人間は清潔感がありますよね。別の言葉で言うと執着心が無いというか。R-さんは前よりガツガツしてなくて、お客さんを楽しませて楽しんでる感じがしました。
おわりに
ACEさんが敗北という事で来週は呂布さんのリベンジ回だそうです。楽しみですね。番組構成は今週と同じなんでしょうか。
ああ、そういえば完全版はAbemaTVで8月19日に放送だそうです。
(おわり)