モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

「ねんどの王国」というアプリの感想

無人島から王国へ

「ねんどの無人島」というアプリの感想 - モブトエキストラ

以前に『ねんどの無人島』というアプリの感想を書きました。ステージの何から何まで粘土で作られていて、その心地良い世界観と、飢餓に喘ぎながら謎を解くという面白さに私はハマってしまいました。

そして今回書くのは、このアプリを作ったバイバイが新たにリリースした『ねんどの王国』の感想です。

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アプリを起動するとオープニングムービーが流れました。今度の舞台は宇宙です。

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主人公が乗る宇宙船が隕石と衝突!
不時着したのが「ねんどの王国」

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この王国には救世主は空から降ってくるという言い伝えがあるらしく、プレイヤーは神様となって原っぱに建築しまくるという物語です。(神様=土建屋
前作の無人島生活ではゲーム開始直後がエグかったので、神様扱いされても慎重に進め…

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ーーサクサクと進みました。笑

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(これ全て粘土でできてるのスゴイ)
ゲームシステムは時限式の箱庭ゲームで、他の惑星から素材を調達しつつ、王国で建物を建設して人口と国力を増やしていくという流れです。一定の条件を満たすと王国のレベルが上がり、さらなる惑星に行く事ができるようです。
どうぶつの森 ポケットキャンプ』に近い内容ですが、相変わらず粘土の世界観はとても良くて、建物のデザインも良いんです。

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(一目で服屋さんと分かる!)
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(めっちゃ珈琲店

恐らくこれ、粘土だから看板に文字を書くの難しいし、言語表記も変えられないから、言葉が違っても一目で分かるデザインにしたのだと思います。
服屋さんの屋根がハンガーだったり、コーヒー屋さんなんてすぐ分かります。
建物を設置する時も指でスッと移動できて、スマホゲーとして最適化させてると感じました。
もう1つ褒めポイントはSEに子どもの声を使っている点。反復作業のあるゲームはどうしても作業っぽくなってしまって、音にも工夫を凝らさないと眠くなりますよね。そこで子どもの声で「いぇ〜い!」「うぇ〜い!」って聞こえると「ヒャッホーイ!!」ってなりますよね?
【審議中】 ( ´・ω・)( ´・ω・)(・ω・`)(・ω・` )

なる!
探索中の宇宙船のアンテナがクルクル回っていたりと、小さな所にも工夫があるわけですが、ここからは悪い点を挙げます。The飴と鞭

宇宙を舞台に箱庭ゲームをやるというアイデアはとても良いのですが、作業が時限式なのでどうしてもテンポ感が悪い。そこの窮屈さによって、宇宙という設定の良さが消えているように感じます。
仮に制限を設けるなら、時間ではなく酸素ボンベとか運べる量で縛ったり、あとは他の星の異星人が欲しがっているモノをあげると新しい素材が集まるみたいな方向性だと、王国が繁栄している気がするし、他の星から勝手に物資を略奪する罪悪感も発生しないと思います。
それと探索時間の違いで何が違うのかがイマイチ分かりませんでした。例えば10分探索した時と6時間で拾える材料の種類が増えるのですが、6時間待つより10分で回したほうが効率が良いんじゃないか?と。終盤になるとコインが貯まりすぎて使い道がなくなるのも考えたほうが良いと思いますし、目標達成のために同じ建物をたくさん作る必要が出てくるので、自分好みの街並みを維持したままクリアするのが難しいのもちょっと残念。限られた敷地の中で条件を達成する必要があるので、本当に箱庭ゲームとして楽しむには一度クリアする必要があるでしょうね。

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(全クリした時の街並み。大仏様は作ったけどスペースが微妙に足りないから倉庫で眠ってます)

で、私は全クリしたわけですが、今回も前作に続いて制作過程を見る事ができるギャラリーモードがありまして、こんな風に作ったんだよというのが見れるのは楽しかったです。

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ラフ画を描いて、中に芯となるボール紙を入れて粘土で肉付けしているのが分かります。

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🤖ロボットはカラフルで目に鮮やか。これメルカリに売ったら100%売れますよね。スゴイ。

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これは終盤に解放されるマンモスハウス。ギャラリーに制作過程は載ってないものの、モフモフした毛並みを粘土で作り出しているスキルに脱帽です。

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(しめ縄のねじり加減やばい)
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(大仏様はパンチパーマと白毫やばい)

どの建物にも工夫が施されているので、じっくり観察するのも面白いと思います。

おわりに

ゲームのシステムや難易度に関してはまだ改善点があると思いますが、宇宙空間の星の瞬きまで粘土でできている造り込み具合と、老若男女楽しめる箱庭ゲームなので、このアプリがキッカケで粘土細工を始めたり、ミニチュア作家に目覚める人がいても不思議ではないと思います。それぐらい粘土を触ってみたくなる魅力が詰まっているアプリでした。クリエイターさんのポテンシャルが高いので、どんどん粘土ゲームを創って欲しいです。

おまけ:私が選んだNo.1

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本当に悩みますが、個人的にNo.1だったのが🐙タコ焼き屋さん。食べ終わった容器を捨てるポリバケツまで作られているのが決め手です。ほんと天才ですわ。

 

おわり