クリニックまでの道のりで汗だくになるのは簡単に予想できる暑さだった。
そこで、ゆっくり歩き、なおかつ呼吸法を変えたら余裕なんじゃないかと考え実践することにした。
心拍数を上げずに歩くなんてやったことなかったが、呼吸法でかなり違うことに気づいた。
が、しかし…
アスファルトの照り返しには勝てず、結局、額と背中から汗が噴き出した。
待合室は混んでいた。
ほとんどカウンセリングの患者。
家族愛が席を埋めていた。
せめてもの救いは冷房が効いてたこと。
あとは地獄。
薬局屋も混んでいた。
だからと言ってスマホをいじるのは嫌なので、一点を見つめてボーッとしてた(ヤバい奴だな)
しばらくして名前を呼ばれ、清算を終えた。
呼吸法とかどうでもよくなったので、帰りはサッサと歩いた。
手付かずの土地が近くの竹藪に飲まれそうになっていたのを見かけ「竹の侵食ぱねーな」と思った。
その後、野生の紫陽花を発見した。
「孤高のボッチ」
竹みたいに集団で侵食するのと、この紫陽花みたくボッチで咲いてんのどっちが杖ーんだろうか。