モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

100de名著「斜陽」第二回 ヤク中なおじと毒蝮かずこ



太宰治が芥川賞懇願する手紙見つかる NHKニュース
このうち、昭和10年6月の日付があるものは初めて送った手紙とみられ、佐藤から作品の評価を伝え聞いた太宰は「うつかり気をゆるめたらバンザイが口から出さうで、たまらないのです」と喜びをつづっています。
また、昭和11年1月の手紙は長さ4メートル余りの巻紙にしたためられています。前の年に行われた芥川賞の最初の選考会で作品が候補になったものの選ばれず、手紙には「こんどの芥川賞も私のまへを素通りするやうでございましたなら、私は再び五里霧中にさまよはなければなりません」「私を忘れないで下さい」「いのちをおまかせ申しあげます」と自分の作品を選ぶよう懇願する内容になっています。
ほじくり返される黒歴史の数々。
記事によると、芥川賞を受賞したすぎてラブレターを書いてしまったというのだ。
果たして太宰治は情報化社会の中でネットリンチされることを予想していただろうか?

私はそれに加担したくないのでコメントを差し控えることにする(じゃあ、書くなよリンク貼るなよ)


100de名著 第1回「斜陽」愛人の日記を見事に小説に仕上げた太宰 - ebiharaism’s diary

前回は斜陽についての概要が述べられていたが、今回から完全にかずこ視点で解説されていた。

いやぁ、驚きましたね。個人的に注目していたボヤ騒ぎと母親が亡くなるシーンが全カットされてた笑

特に結核に侵された母親が死ぬシーンは一つの時代が終わりを告げた瞬間なので「そりゃねーぜ」って思った。

まぁ、100分縛りなので仕方ないけども。


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活き活きと描かれるかず子とは対照的に描かれる薬中直治。

もちろん、ヒロインはかず子なのでこちらも全カットでござる。

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華族から農民の生活に慣れていくかず子。腰に立体起動装置を巻いて双子の魔王「ヨイ」と「マケ」の殲滅に乗り出すのだった…


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高橋さんは当時の時代背景を踏まえると、天皇陛下の「人間宣言」を反映させたものであると解説した。

そんな見方があったんですね。

その後、直治が師と仰ぐ「上原」と遭遇したかず子が不意を突かれて体内に毒蝮を注入されてしまう。

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6年の月日をかけて毒蝮は肥大化し、かず子の体内を突き破る。かずこは毒蝮が放出するオキシトシン中毒になり、毒蝮を育てることになるのだった。

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高橋さんいわく、これは戦時中に教えこまれていた「女はの為に生まれ、国民はの為に生まれてきた」という概念とは真逆の生き方だという。

個人的な価値観よりも全体主義が優先されるのは今の世の中と変わりないが、かず子はそんな中で革命系女子に変貌を遂げるのであった。

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この絵シュールすぎやしないか?

男尊女卑真っ只中の社会でシングルマザーの道を選んだ毒蝮かず子の強い決意が現れた結果こうなったんだね。

イラストレーターは誰なんだろう…

放送はここで終了。

この後の展開ってどんなでしたっけ?

かず子は「人間宣言」ルートのエピソードで、直治は「人間失格」ルートで自殺。

かず子に「あなたの子どもが欲しい」と言わせた初老男性はフェードアウトして『さよならM.C』っていう曲でエンディングでしたよね?

えっ? 違う⁈ 

次回に期待。。。