モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

病院経由デモ行

クソみたいな毎日ごきげんよう。
今日は通院日だった。

頬を撫でる爽やかな秋風などお構いなく、毛穴から地獄みたいな汗をかいて病院にたどり着いた。
待合室には何組かの高齢夫婦とスマホを見ながらヒソヒソ声でキャッハウフフする若夫婦がいた。
私は地獄の使者なので何もかもどうでもよくなっていた。寛容な心は地獄にあるんだな。

しばらくすると1歳そこいらの赤子を抱えた母親が予約無しで訪れた。
精神科に行ったことのない人の為に書いておくが、初めて訪れた時は簡単なアンケートを記入する。
最近、塞ぎ込みがちであるとか、朝起きるのが辛いだとかそんな感じのものだ。
最後の設問には「死にたいと思いますか?」みたいなことが書かれていて、そこに丸をつけるまでが初診です。
飛び入りの場合はかなりの時間待たされるから、かなり滅入ると思う。

「あの母親は果たして丸をつけたのだろうか?」なんて考えていたら名前を呼ばれた。

「目的もなく生き続けるのは気持ちが悪いし、だからといって同調圧力は腹がたつ。そんな自分には死ぬことが合理的に思えてならない」と医師に言った。
「そんな人間もいる。自殺は一応、殺人だ」みたいなことを返されたが、どうにも釈然としないのだった…

いつもならばここで書くのをやめるところだが、国会前で大規模なデモがあったのをご存知だろうか?
多くの人の呼びかけで日増しにデモ参加者の数は増え続けている。

が、しかし…

秘境に住んでいる私は行くことができない。

…ので、一人でデモを行うことにした。
果たしてボッチの行動をデモと形容できるのかは疑問符が残るがしらんがな。

ちなみに、このエリアで幅を利かせているのは自民党創価な人々。
稀なケースだと老人とお姉さんコンビが聖書を買わせようと押しかけるイベントもあるらしいが、興味がある人間は自分で買うだろうし、どこを触ったか分からない爺さんの手を経由した聖書は聖書と言えるのだろうか?
「イエス」でも「ノー」って言うだろうょ(=゚ω゚)ノここ笑うとこ

それでも無党派層の人間のほうが多いと思うが、日本には「頭のいい人間は政治に対して口をつぐむ」という暗黙の謎ルールがあるので行動に起こす人は多くない。
しかし、私は頭がおかしい人間なので、口を噤んで負けるという八百長に加担しない事にした。

デモというとプラカードがないとデモっぽくない。
シールズのポップなやつが欲しくなったので「よし!ネットプリントを使おう!」と思ったが、秘境にセブンイレブンがあると思うか?

残念なお知らせであるが、遠くのほうにあるという噂は聞いたことがある。
ローソンは更に遠くにあって、ミニストップに至っては壊滅した。
大抵の患者はここで諦めるだろう。
私は無い知恵を絞ってなんとかプラカードを作る方法を考えた。
その結果がこちらになります。


ファミマでiPhoneの画像を取り込んで印刷するというデジタルなのかアナログなのか分からない手法である。

やり方はサイトに書いてあるが、店の中でシャープのWiFiを捕まえてタッチパネル操作するだけ。
個別認識の為のパスワード(その時だけ発行される)を入力することが2回あるけど、誰でもわかるようになってる。

何枚かの画像を印刷しようとしたが、綺麗に印刷できないだとか、画像が小さいのでできないという表示が出て、結局印刷できたのは二枚だけ。
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時折吹く強い風とキイロスズメバチに襲われながら商店街と国道を歩いた。
商店街を歩く青春真っ只中の学生にはポップなほうを見せ、国道を通り過ぎる車には分かりやすいメッセージを見せた。

やってみた感想としては「異分子」としか見られていなかったということ。おそらく観光に来た外人さんが田舎を訪れた時も同じような感覚だと思われる。
それと、デモをやる上で必要なのはプラカードではなく若者に「初期衝動(気づき)」を与えることと、大人に対しては「論理的な説明」が必要であるということ。
これはデモに限った話ではないけど、興味のない人間のアンテナをこちらに傾かせるには、アプローチを変えないと馬耳東風。
そういう意味では、ほとんど人が歩いていない田舎の国道沿いを1人でプラカードを持って歩くのは無意味ではなかったと思える。