モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

【TED】結婚できる確率と離婚をしない方法


ストレージの容量が限界に近づいてきたので、保存しているアーカイブを消去していた。
その中に結婚について数学的なアプローチで考察している回があったのでまとめておこう。


ハンナ・フライ(数学者)

「なぜ僕には彼女がいないのか」という論文を元に講義は始まった。
イギリス人のピーター・バッカスは恋人に求める条件を設定したうえで、運命の相手に出会える確率を計算した。

その条件は以下のものである。

  1. 近所に住んでいること
  2. 自分に見合う年齢であること
  3. 大卒であること
  4. 自分と馬が合うこと
  5. 魅力的であり、また自分を魅力的に思ってくれる人

その結果、イギリス国内に26人しか該当者がいないことが判明。笑
この数がどのような数なのかといえば
「最も確かに存在するとされる地球外生命体の400分の1で、ピーターが一晩遊びに出かけてこの女性に出会える確率は28万5千分の1」とハンナ氏は説明した。

うーん。イマイチ分かりにくいので分かりやすい数を挙げると…

はぐれメタルを仲間にする確率は256分の1である。

\(^o^)/ピーター笑‼︎

オンラインから見えるデータ


オンライン上でのやり取りから興味深いデータが分かった。
それは、容姿がいいからと言って必ずしも多くのメッセージを受け取ることができるわけではないということ。
これを数学的に考えると、誰にでも好かれる人間よりも、競争相手が少ない人間のほうが有利に働くことは理にかなっていると。
また、自分の好みの人間が現れたとしてどこで結婚の判断するのかという問題もある。
この問題にぴったりの公式が…

最適停止理論

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最適停止理論を用いて考えると、15歳から35歳の間に結婚したいなら、候補リストの最初の37%を結婚相手から除外(結婚を断る)したうえで付き合い、その後に出会う人間の中から今までの誰よりも良いと感じる人間を選ぶ。

しかし、最初の37%の中に運命の相手が現れる場合が当然ある。


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『そして、不幸にもあなたはお断りすることになり、死ぬまで一人というわけです。おそらく最期は猫に囲まれて看取られることになるでしょう』
ですから、この方法に100%の成功率は期待できません。←笑
しかし、これよりも最善の方法はなく、自然界では実際にこの方法を用いて繁殖する魚がいる。
若いうちに市場感覚を覚えて、20代半ばから真面目に結婚相手を探すでしょう。
脳には元々、数学的回路が埋め込まれているのです。

離婚の回避方法

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今まで付き合った37%が最悪だったとして、辛うじてマシな理想の人間と結婚したあなたが次に考えるのは、「どのようにしたら幸せな結婚生活が続くのか?」
アメリカでは二組に一組のカップルが離婚しているという。

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人の感情を数値化して研究するのは非常に設定が難しい問題だったが、心理学者のジョン・ゴッドマンは100組のカップルを対象とした調査を行った。
カップルのありとあらゆるデータを記録していくうちに、二人の会話の内容がどれだけネガティヴなのか、或いはどれだけポジティブなのかを見た時に、離婚しやすいカップルほどネガティヴでそれは予想を上回るものだったという。
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↑それを式に表したのがこちら
ふむふむ、分からん。

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二つの大国による核戦争と同等であるとハンナ氏は語る笑

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一方で、離婚しにくいカップルを想像した時にお互いを許しあえる関係(秘密の容認)だと思っていたが、結果は真逆のものだったことが判明。

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つまり、離婚しにくいカップルほどパートナーの嘘を許さずに、互いの間にできた溝を会話で修復しており、常にどうしたらポジティブでいられるかを考えているのだという。

そんな、実写版「うる星やつら」みたいな人々がこの地球の上にいるらしい。終