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先月25日、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が死去しました。
1950年代、アメリカの傀儡だった政府をチェ・ゲバラとともに打倒する
キューバ革命を起こし、その後、約半世紀にわたり社会主義政権を率いるなど、キューバを象徴するカリスマ指導者でした。
あさって4日には、キューバ革命誕生の地、サンティアゴデクーバで葬儀が行われます。今夜は、改めて、カストロ氏はキューバにとってどんな存在だったのか?
また、キューバにどんな影響を与えたのか? その功罪について、
ラテンアメリカ事情に詳しいジャーナリスト 伊高浩昭さんにお話を伺います。
以下、メモです。
フィデル・カストロの死についてどう受け止めたか?→50年取材してきたので感慨無量です。→独裁者という評価もありますがどのような人物だったのか?→零戦状態において革命は正義であって、アフリカや世界に大きな希望を与え英雄視されました
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
当時は社会主義ではなかったので、その状態で民族革命を起こしてソ連と接近しました。最初から共産主義革命をしようとしたわけではありません→あとからマルクスレーニン主義がついてきたと?→カストロは米国に迫られ、権力を維持するためには共産党を使わざるを得ませんでした
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
独裁者という評価については?→一族独裁や軍事独裁など様々な形がありますが、カストロの場合は左翼独裁と言えます。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
今回の死去に対する国民の受け止め方は?→米国の帝国主義に対して抵抗するには共産主義しかありませんでしたが、長引くにつれて権力の維持ではないかと反発がありました。永久革命を唱えたソ連も無くなり、革命で権力をとったカストロ兄弟が維持してきた。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
黒人差別がある中で教育や医療の機会が設けられた背景があり、6割が涙を流したと思います。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
時代の歯車が回ったと感じるのですが?→大腸ガンの兄の死は弟にとっては織り込み済みでしょう。社会主義の重石が取れた時が本当に大変な時だと思います。その政権移譲が二年後にきます。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
トランプとキューバの関係について→キューバに言うことを聞かせようとするかもしれません。共産党の中にはオバマの言ったことに理解している人たちもいます。しかし、トランプには人脈はありません。キューバは両方に備えています。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
僕の周りにはキューバのことを悪く言う人は少なくて、今の風景が変わらないうちに行ったほうがいいですね→変わざるを得ないでしょうね。私が訪れた時も外国人観光客がたくさんいましたよ。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2016年12月2日
今後のキューバがどのように変容するのかと最後に触れられていました。
きっと、お正月休みを利用して行かれる方もいるでしょうね。ロケットニュースにキューバ旅行の記事があったので貼っておきます。
キューバに行って「これはヤバイ」と思ったことベスト7 | ロケットニュース24
「とやかく言うな」 キューバの大臣、トランプ氏に反論:朝日新聞デジタル
来日中のキューバのロドリゴ・マルミエルカ・ディアス外国貿易・投資相が29日、東京都内で朝日新聞などのインタビューに応じた。キューバの現体制を強く批判するトランプ次期米大統領について「キューバのことはキューバ国民に任せてほしい。他の国がとやかく言う問題ではない」と述べ、内政干渉だとして反論した。
同氏は、オバマ政権による経済制裁緩和に関して「前進はしたが、本質的な封鎖は残っている。不十分であり、発展の一番の障害になっている」と主張した。さらにこの融和策を「終わらせる」とツイッターで警告したトランプ氏について「(新政権に)特に期待するものはない」と切り捨てた上で、「我々は原則的立場を維持するだけだ」と語った。