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今月30日、国連人権高等弁務官事務所は
日本の言論と表現の自由に関する
デービッド・ケイ特別報告者がまとめた対日調査報告書を発表。
報告書は日本のメディアの活動が萎縮しないよう
特定秘密保護法の改正などを勧告しています。
この報告書について、上智大学文学部新聞学科教授、 水島宏明さんにお話を伺います。
以下、メモです。
デービッド・ケイ氏の報告書についてどう捉えましたか?→極めて的確だと思いました。最近では加計学園について前事務次官の発言を個人的なスキャンダルに見せたりしています。特定秘密保護法については誰も検証できません。前事務次官の発言について公務員法に違反するという萎縮効果もあると思います
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年5月31日
放送法第4条の廃止については?→放送局はあくまで倫理規程としています。その見解が保たれれば問題なかったのですが、強制力があるという高市さんの発言でおかしくなりました。ただ、倫理規程はあったほうがいいと思います。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年5月31日
教育に関する介入。教科書検定については?→ドイツはナチの反省を踏まえて再生の道を進んでいますが、日本の場合は自分たちも楽しかったじゃないかという見解で、隣国から理解を得られるのか…
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年5月31日
→国連の人権理事会への報告と政府の対応については?→徹底的に議論すればいい。ケイ氏は明後日上智大学にお越しになる。独善的に片方が我々が正しいという対応では議論は進みません。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年5月31日
→日テレをお辞めになられてからのメディア環境は?→例えば原発についても議論すべきだと思いますが、そこに触れず民主主義が劣化していると思います。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年5月31日
巷ではよく「メディアは偏向しているのではないか?」という声が聞こえますが、もともとメディアは政府を批判する役割があるのです。それを理解されないと政府の批判ばかりしておかしいという意見が増え、トランプ政権のようになってしまう。その先に何が待っているのか考えると恐ろしいですね。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年5月31日
以上。
水島さんの電話口からザワザワ声が聞こえていたので、少し聞き取りにくかったですが、だいたいのニュアンスはメモできたと思います。
基本的にケイ氏の指摘は的確であって、意見を表明するだけではなく議論が必要であること。また、メディアが社会問題について追及しないと民主主義の劣化を招くこと。そうすると「権力の監視」という役割があることに国民が無理解になり、暗い未来が待っていると。
主要点はこの三点でした。明後日、ケイ氏が上智大学に来るそうなので、掘り下げてほしいですね。
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