毎日、その日あったニュースと思ったことをブログに書いているんだけど、今週はどこに書こうか迷って結局、書かなかったことが多いので、イレギュラー的にまとめて書いておきたい。
スペシャルウィークだったね
まず最初に書いておきたいのは「ゴールデンラジオ」の話。
今月ラジオ界では聴取月間だった。月曜日に憲法学者の木村草太さんがゲストで登場。
オープニングトークで、「レゴブロックが好きだけど子どもがダースベイダーのパーツを失くしてしまいダークサイドに堕ちそうになった。今は花粉症に襲われている」と、笑いのスキルを存分に発揮。このトークスキルで首都大学東京の楽しいキャンパスライフを彩っているんでしょう。
改憲議論についても話されていたのでまとめておきます。
安倍総理に何が変わるのかと訊くと「何も変わらない」と言います。つまり、「現状維持」か「何も変わらない」という選べない選択肢なのです。
一方で集団的自衛権は極めて違憲の疑いが高い。「集団的自衛権には反対だけど『自衛隊』と書く事には賛成」という方は多いかもしれません。もし私が改憲分子だとしたら、「今の憲法と変わることはありません」と言って可決します。そして終わってから『今の憲法』とは『集団的自衛権を合憲とする憲法である』と考えるでしょう。
自衛隊の記載についても条文にどこまでまでならやってもいいのかを書かないと拡大解釈されてしまいます。それに自衛隊はすでに行政組織として記載されているので9条を見ても書かれていません。
これは9条に頼ってはいけない部分なのですが、日本は主権国家との武力行使を禁じられていますが、相手がテロ組織や武力組織の場合は主権国家の了解を得て警察を手伝う(PKO)ということがあるのです。何しに行っているのかといえば戦いに行っているわけでなく、道や橋を作るインフラ整備なので、9条が悪いのではなく派遣の仕方が悪いのです。
集団的自衛権については存立危機事態だと政府が判断してしまえば、条文の意味が無くなってしまう。なので条文の意味を詰めてから国民投票にかける必要があります。
また、国民投票は条文ごとに国民投票にかける必要があって抱き合わせはできません。個別的自衛権と集団的自衛権は別の論点になるので、自衛隊に賛成の人は1にマルをつけて、集団的自衛権に反対の人は2にバツをつける。このほうが分かりやすいし正面から議論することになります。しかし、与党からすればこれはしんどいやり方なので、わけのわからないうちに可決したいでしょう。
緊急事態条項については内閣に立法権を与えるというもので、国民の権利を守るものも内閣が変えてしまう危険性があるのでやりすぎだろうという意見がありました。そして衆議院選挙の間に災害があった場合に、任期の無くなった議員が再任されるという気持ちの悪いものになっています。誰が判断するのかといえば内閣ですから、自分の党の議員の任期を延長できてしまう。緊急事態条項についても2年ぐらいかける必要があると思います。
- 国民投票後に前提条件を勝手に変える可能性
- 国民が理解する前に行う
この2点を潰しておかないといけませんね。
それと、一般人の方の人生を大竹まことさんが朗読する「ゴールデンヒストリー」というコーナーがあって、今週は「水の命、土の命、人の命」というテーマで放送されました。
月曜日に放送されたのは「あの時、行くな!と止めていれば…」と今も悔やむ男性のお話でした。震災が起こり、原発事故が発生。一時避難がアナウンスされたのは翌日、一時帰宅が許されたのは二ヶ月後。防護服を身に纏って帰宅すると、海にあるはずの船が陸上にある変わり果てた光景が広がっていた。「美味しい魚です」と胸を張って言える日がいつ来るのか。
「あの時、ドラえもんのどこでもドアがあってみんな助かる夢を何度も見ます」
ーーという内容でした。
このコーナーではその人が好きな曲が流れるんですけど、この日はゆずの「栄光の架け橋」だったんです。
アシスタントの倉田真由美さんが泣いてしまって原稿を読めなくなって、大竹さんが代わりに読んだんですけど、「どこでもドアでみんなが助かる夢」の下りで泣きそうになるんですよ。
「栄光の架け橋」って、悪い言い方をすると感動ポルノに使われることがあると思うんです。でも、歌詞にある『あの時思い描いた夢の途中に今も〜』に「どこでもドアでみんなが助かる夢」が代入されると『この人は今も3月11日に生きているんだな』って感じるんですよね。
ちょうど、昨日の「報道特集」でも登場7歳だった少女の7年間を取材したドキュメンタリーが放送されて、その子は友達の両親が運転する車に乗って津波から逃げることができたんだけど、自分を探し回った両親と姉が帰らぬ人になった。
その日からずっと『自分のせいで家族が死んだ』という思いで生きて、周囲の大人に迷惑をかけまいと、泣く事もできなくなってしまうんです。ドキュメンタリーの最後でようやく蓋をした感情を吐露するんですけど、サバイバー症候群に苛まれている人達にどれだけ寄り添えるかが、震災を扱う際の判断基準の一つだと思いました。
誰のための改編期なのか
ラジオついでにもう一つ書いておきたいのが「マイゲームマイライフ」 が木曜日の夜に移動するっていう絶望的なお知らせがあった。
「粋な夜電波」が日曜日の朝4時という意味不明なところに吹っ飛ばされただけでもダメージだったのに「マイゲームマイライフ」まで聞けなくなるのは辛すぎる。
例えば、土曜日の夜に美味しい大衆食堂に集まって、みんなでワイワイするのが楽しかったのにいきなり「当店はエルム街に移転することになりました。好きなら付いて来て下さい」って言われたところで「行けねぇーよ!」って話じゃないですか。
聴取率を取るためにリスナーの母数が少ない時間帯に、リスナーが固定化した番組を移動させるのやめてほしいですね。
シンクロするライオン
渡辺明棋王、A級から降級決定 将棋界初の「永世竜王」 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
渡辺棋王は「白星が先行しなかったので、ずっと苦しい戦いでした。他棋戦も含めて内容が悪かったので、順位戦でもそういう結果になってしまったのかなと思います」と話した。
「行方さんは結婚してから絶好調だ」なんて言われてたのに一気にこのメンツが降格するという恐ろしいニュースがあった。
オリンピックで放送が潰れていた「3月のライオン」が昨夜放送され、まるで機会を伺っていたかのようなドンピシャの内容だった。歳を取るたびに仲間は引退に追い込まれ、思いを託され続ける老兵の話だ。
勝ち続けないとA級には残れない。
(「バガボンド」では『殺し合いの螺旋』と呼んでいたな)
楽しさがないとパフォーマンスが落ちるのは格ゲーなんかにも共通してる問題なので興味深い。
今朝の夢
最後に今朝の夢の話。
今朝は、とある事件の証拠をつかんだ記者の家が放火されるという夢をみた。
エグいし、ドン引きだったのでテンションが上がらない。今現在。
おわり