モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

HUNTER×HUNTER 36巻の感想(たしかにネタバレだったね)

本屋に行ったら6冊しか置いてなかった

発売日にハンター×ハンターを手に入れるという事が年々難しくなっている気がするのは私だけでしょうか。
まず驚いたのが最新刊の表紙です。誰もが思ったことでしょう。
「これ前に見た事があるぞ!」と。
ヨークシン編あたりで同じような表紙がありましたよね。(たしかその巻だけ表紙のカバーを剥がすと背表紙が違った気が…)
「早く帰ろう!早く帰ろう!」
他に二冊の本を買って帰宅。

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早速、確認してみると12巻と同じ構図。

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さらに最新刊もカバーを剥がすと背表紙が!!

12巻マチ&シズク→団長
36巻団長&イルミ→マチ

そして私は気づく。
「ちょっと待て! もしかしてこれはヒソカのドッキリテクスチャーのギミックでは?!」と。

「なんて楽しい漫画なんだ!」
「次の発売日はいつなんだ!」

はよ読め (ـزَنٌ )

ハンター×ハンターは発売されるまでに時間がかかるので、読みたいけど読みたくないという不思議な感覚にさせてくれます。
35巻では王位継承のサバイバルゲームがメインで、野心家や好戦的な王子、強欲な王子達と比べて子どもの王子達の戦力差が明らかで、「どうやってクラピカ達は警備するのか?」「王子達は念獣を使って生き残る事ができるのか?」というシリアスな展開&芸人サワベで緩和というのが見どころでした。
ちなみに35巻の作者コメントは「目」で、イルミっぽい目が描かれていました。(34巻はイルカと蝶が表紙でイルカは念能力で登場したが蝶は不明)

そして最新刊では「ネタバレ あえてね」という作者コメントと共に口が描かれています。
ストーリーもヒソカ狩りを開始した旅団の登場や王位継承戦に参加できなかった存在による反乱などがあり、巨大な船の中で幾つものレイヤーが折り重なっています。(個人的に面白かったのが幽体離脱と書いて『ザタッチ』と読むところ)
他にも王子の念獣の能力が分かったりして、全体的にボルテージは上がってきました。ただ『暗殺』なので『バトル要素』が少なくてちょっと物足りなかったです。
この点に関しては、ヒソカが見つからないというのも大きな要因だったりします。「すでにヒソカはイルミに化けているのではないか?」と読みながら思いました。

冨樫先生の『ネタバレ』というコメントを考えてみると、『目』と『口』だけでは意味はよく分かりません。(念獣のデザインで見るのは単純すぎるしねぇ…)

\(^o^)/わっかんね

でも、以前に読者からの質問に対して「旅団は全員死ぬ」と言った事に関しては今回少し見えてきたように思います。
まず、ヨークシンで団長が手に入れた自動書記のラブリーゴーストライターの予言が発動できなくなりました。これはネオンが死んだ事を意味しているわけですが、恐らくシャルナークとコルトピを殺害したのと同じように、団長の念コレクションを削ぐためにヒソカがネオンを殺害したorヒソカに依頼されたイルミが殺った(そのうえでイルミに変装して乗船している)のでしょう。

予言を振り返ってみたらーー

クロロの予言

菊が葉もろとも涸れ落ちて
血塗られた緋の目の地に臥す傍らで
それでも貴方の優位は揺るがない
遺る手足が半分になろうとも

予言自体はその週に起こる事を占ったものなので既に役目は終えています。
団長を占った予言は菊月であるNo.9のパクノダの死を表しています。

しかし、シャルナークはーー

電話を掛けてはいけない
一番大事な時につながらないから
電話に出るのもすすめない
3回に1回は死神につながるから

この予言の通りに「コルトピうんこかな?」という遺言(名言)を残して彼はヒソカに討たれました。
つまり、冨樫先生のフラグ回収でこの死亡フラグが適用される可能性があるという事…。

分かったぞ!

No.1ノブナガ=ハザマ            睦月→目
No.2フェイタン=ポートオ     如月→口
No.3マチ=コマチネ               弥生月
No.4カルト=ゾルディック     卯月
No.5フィンクス=マグカブ     皐月
No.6 欠番                               水無月
No.7フランクリン=ボルドー 文月
No.8シズク=ムラサキ            葉月
No.9 欠番                              長月
No.10ボノレノフ=ンドンゴ   神無月
No.11イルミ=ゾルディック    霜月→目
No.12 欠番                             師走

 

目と口!

 

シズクについては菊と葉で死ぬ運命でしたしーー

黒い商品ばかりの収納場で
貴方は長い眠りを強いられる
何よりも孤独を恐れなさい
2人きり程怖いものはないのだから

『黒い商品』に該当するものが最新刊で出てきました。

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(闇物資アルアルヨ)
つまり、シズクは団員の誰かと2人きりの状況で絶命するという事になると解釈できます。11巻の背表紙でマチとシズクが一緒だったのはこの為でしょうか。
また『2人きり』という点ではヒソカに通じますね。

ヒソカの予言

暑い日に件の客の仲介で
逆十字の男と2人きりになれるだろう
偽りの卯月は暦から剥がされる
これで残りは6枚となる

既にヒソカは飛行船から降りた時と天空闘技場で戦った時に団長と対面していますが、衆人環視の環境では『2人きり』とは言えませんし、ウボォーとパクノダが死んだ時点では旅団は11人ですし、団長とヒソカを抜いたとしても9人。飛行船の時点物語ではパクノダによって未来が変わったという事で落ち着いてはいますが、この予言はまだ効力を宿している可能性が高い。

『暑い日』というのはフェイタンの念能力で出た太陽だったりしてね。

11本足の蜘蛛が壊血病に罹り
さらに5本の足を失うだろう
仮宿から出てはいけない

↑これはヒソカの創作なのでフラグ回収に使われるかは分かりません。それに現在のメンバー数は10人なので前提の時点で符合しない。

でも、天空闘技場で、君は踊り狂って死ぬというヒソカの予言どおりにカストロ先輩はご臨終した実績があります。
ヨークシン編で『仮宿』『アジト』という意味で使われてましたが、最新刊でイルミに『変装』している(だとすれば既にイルミはヒソカに殺されていると考えるのが自然か)可能性が当たっていれば面白いんですが…。
それと、この『壊血病』という表現に関してはデメちゃんで吸えない、ウィルス性の念能力でシズクが死ぬという可能性を示唆していても面白いと思います。
まぁ、何にせよこの船の中で旅団メンバーは死ぬのでしょう。
団長の「あのテーブルで食事をしよう」最後の晩餐で。

おまけの「俺だから分かったおじさん」

クロロとクラピカがイラストで対応しているのは分かりやすいですが、35巻の終わりに出てきた第1王子ベンジャミンの私設兵ヒュリコフがクラピカに対して、「あの人」と同じようなセリフを吐いていたのを発見しました。

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↑クロロを見つめる「あの人」笑

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↑クラピカを見つめるヒュリコフ笑

って事は、殺人事件の犯人であるヒュリコフはクラピカにやられてしまう運命なのか。

終わりに

まとめると、ヒソカはコルトピとシャルナークを討った後、ノストラードのネオンとイルミを殺したうえでイルミに変装していて、これからノブナガとフェイタンを狩る。シズクはモレナ=プルードの念能力で殺害され残り6人。

そして団長達はシズクを殺したエイ=イ一家とバトルして勝つというのが今回のネタバレなんじゃないかと私は予想。

そのうえで背表紙のドッキリテクスチャーがどのように使われていくのかが注目ですね。(でも、これって背表紙の無いデジタル版で買ってる人には伝わらないのかも)