モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

狂った店の夢

今朝は狂った店の夢を見た。

 

店内は黄色と紫のネオンの装飾が施され、大きな背丈の観葉植物があった。ホールには幾つもテーブルが並び、客はホールとカウンターどちらでも好きなほうに座って食事ができるようだった。

この店の特徴はメニュー表が無いことだ。店員と仲良くなるにつれてオーダーできるメニューが増えていくというシステムで、会話を楽しみたい客には人気だった。
しかし、夢の中の私はそんなシステムは全く知らないので、カウンターに行って「とりあえずオススメのものを下さい」と頼んだ。すると私の後ろのテーブルに座っていた白髪のおじさんと孫らしき子どもが「コッチにおいで」と手招きしていた。一般客だと思ったがどうやら店員らしい。

2人は慣れた手つきでテーブルの中央にある鉄板を用意して、ロコモコジンジャーエールを作ってくれた。『意外性のある演出で料理を出してくれた話』だったならば「オモシロイユメダッタナー」で終わる事ができたのだが、あきらかにジンジャーエールの製造方法に問題があった。南米やアフリカの部族がイモを口で噛み砕いて発酵させて酒を作るように、白髪のジジイがレモン汁と生姜エキスを口に含んで「グチュグチュペッ!」とグラスに吐き出した後、炭酸水を注いでから小指でかき混ぜたのである。
「!?」
普段は温厚な私の喉元に殺傷能力の高い言葉が出かかっていたが、「子どもに罪はない」と言い聞かせて「この店のサービスは特徴的で面白いと思いますが、衛生的に許容できないのでお金を払うわけにはいきません」と会話が成立するカウンターの男性に言った。
「お客様のように仰る方は少なくありません。代金は結構です」と返事が返ってきた後、シュンとしてる下品なジジイの傍にいた子どもが駆け寄ってきて「これあげる」とスナック菓子かポップコーンが入ったような黄色い袋をくれた。
ここで夢は終わったが、どのような製造方法で作られたのか分からないのでそのお菓子に手を付ける事はないだろう。そもそもお菓子かどうかも分からない。あのジジイの事だ。腹いせに爆弾をよこしたかもしれない。パッケージには黒色の文字が書かれていたが日本語ではなかったので読めなかった。食べログにクレームのレビュー書けないじゃん。

 

おわり