モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

年末年始に見たものの感想

YouTube

YouTube

冒険家のエドがイギリスで60日間ホームレス生活を体験するディスカバリーチャンネルの番組。アメリカのオピオイドと同じような薬物汚染の光景は衝撃。清掃員が寝袋で寝ているエドに水をかけたり、警察は逮捕するだけで問題を解決できない。ブリグジットに揺れるイギリスの格差社会を目の当たりにするドキュメンタリー。

YouTube

ドラゴンボール芸人のアイデンティティが、てきとうな線からキャラクターを描くシリーズ。野沢雅子の声を持ち、鳥山明の画力を身に付ける田島の戦闘力に脱帽する素晴らしい動画。

YouTube
ポケモンソード実況では、たなかさんと冒険していたわいわいが海外プレイヤーと無人島を攻略する新シリーズ。言葉が通じないのでボディランゲージのみでコミュニケーションを取る事になるが、ゲーム内の物理エンジンイカれてるので、手の関節がグチャグチャだったり、棒の先にへばりついた毒ヘビが離れずに死神の鎌みたいになって爆笑する。

YouTube

言わずと知れた『コジコジ

メルヘンの国の悪者を取り上げた回で、カメの思い出が炸裂する。亡くなったさくらももこさんが飼育していた希少種のカメミが産卵した事を思い出し、私はなぜか感動していた。

YouTube

漫画家の浅野いにお先生が休載期間を利用して始めたゲーム配信。アシスタントさん達とMinecraftをやっていて、自分達が作ったワールドの紹介をしたり、カツアゲされた黒歴史を語りながらウィザースケルトンを狩ったり、ゲーム外でアシスト達が分断されたりする。のんびりした時間が流れる中で浅野さんが畳ゆかさんにうっかり殴られたり、うっかりオオカミを殴ってしまったり、うっかりウィッチに毒ポーションを投げつけられるシーンはジワジワくる。

映画『ロードオブウォー』

雑煮でも食べながら録画しておいた映画を見ようと、テレ東でやってた『ロードオブウォー』を見た。

オープニングの銃弾が製造されて命を奪うまでのカメラワークに引き込まれる。
終盤で白人の武器商人と黒人の戦争屋が同じ銃を握って、別の武器商人を殺した後にコカインとガンパウダーを混ぜたドラッグのシーンが出てきたのは印象的だった。人を殺して経済を回すニコラスケイジ演じる武器商人が家族を大切にするという違和感は、最後まで魚の骨のように引っかかるが、これが引っかからない人間が戦争をするのだろう。
そして映画のラストは「この映画は実際の出来事に基づいて作られた。個人のディーラー以上に武器を大量に供給しているのは、アメリカ・イギリス・ロシア・フランス・中国だ。この5か国は国連安全保障理事会常任理事国でもある」というナレーションで締めくくられる。
2019年は緒方貞子さんや、中村哲さんが亡くなり、ローマ法王が来日する直前に千葉県で兵器の見本市が千葉県で開催された。年末にテレ東がこの映画をチョイスした意味を噛み締めているうちに雑煮はすっかり冷え切っていた。

殺人の追憶

とある村を舞台に、雨が降った日に赤い服を着た女性が連続して殺されるという猟奇殺人が発生。しかし、致命的なほどに警察が無能で犯人は捕まらない。それどころか刑事は証拠を捏造し、拷問をして無実の人間を犯人にでっち上げようとするクズ集団だった。
「えっ? この人達なにがしたいの?」と、私は何回もツッコミを入れてしまった。なぜあんなに暴力的なのか分からないシーンが目立つうえ、トイレの中に犯人が居るという噂話は何だったのか意味が分からない。率直な感想としては面白くなかった。でも、検索してみると数々の賞を受賞していて、韓国映画界の中で最高傑作の呼び声も高いらしい。時代背景として独裁政権から民主化の流れが描写されているのは分かるし、当時の警察がこんな感じだったとしても、事実に基づいたドキュメンタリーという形でない限りは楽しめない。
唯一笑えた事といえば、この映画を放送してる裏側で、総理大臣周辺の汚職には動かない検察が無理筋で捕まえたカルロスゴーンが、日本の人質司法に嫌気がさし、楽器隊の箱に入ってレバノンに出国したというミスタービーンみたいな展開になってること。

義母と娘のブルース

  • 武田鉄矢の関西弁
  • 置き去りにされた赤児を育てる展開は万引き家族っぽかった
  • 下半身でも演技できる佐藤健
  • 綾瀬はるかが母乳出して腹芸
  • 血縁関係以外の家族の形についてはこのドラマの核として扱い、既に有終の美を飾っているので、下ネタぶちこんで正月特番をやる意味が分からなかった。視聴率を稼ぎに行ったTBSの助平ごころが有終の美を汚したように見えた

『アニメ:ヴィンランド・サガ

進撃の巨人』の放送が終わり、なんとなく見てみたら面白そうな匂いがしてた。私の中での位置付けは西洋版バガボンド。自然の美しさ、命の儚さ、人間のずる賢さや汚さのコントラストやアクションシーンの作画が丁寧だった。
それとストーリーの進捗によってトールズ→トルフィン→アシェラッド→クヌートといった感じに主人公が移り変わっていくので深みがあった。その中でいい味を出していたのがトルケル。狂人のように見えて、実は竹を割ったような清々しさがある。今までにないキャラクターに感じた。反対にトルフィンは虐待を受けて育ったようなメンタリティをしていて、攻撃的で沸点が低く直情的。キャラクターとしては好きになれないけど、自分の父親トールズを殺したアシェラッドを殺す為に行動を共にするというストーリーが、この粘着質な性格を必要不可欠なものにしていた。そしてアシェラッドはそれを利用して決闘ごっこを演じていたというオマケ付きで。
最終話は父の仇であり、父の代わりでもあったアシェラッドが死に、復讐心のみで生きてきたトルフィンが狂人になって終了。個人的なベスト回は『暁光』

『アニメ:BEASTARS

2話か3話ぐらいから見始めて、始めはケモナー好みのズートピアにしか見えなかった。各動物が二足歩行で動く事と3Dアニメの違和感が多少あったけど、主人公のレゴシ(虫が好き)が魅力的だったのでちゃんと視聴者をダマしてくれて、気づいたら視覚的な違和感がなくなっていた。私は学校モノの作品は嫌いだから見ないんだけれど、学校の外(理性の外)でバトルする感じが良かったし、演劇部という設定以上に劇的なストーリーは面白かった。(オペラ座の怪人ノートルダムの鐘混じってる感ある)

おわりに

この部分の文章を書いてる今現在は1月4日。お正月真っ只中の朝っぱらで、気温は10度を下回り、町はまだ眠っているようで、カラスも鳴いていません。

しかし、Twitterに目をやるとオーストラリアの火災はますます酷くなり、多くの民家が焼失し、野生動物の命も奪われている。そして昨日、アメリカのトランプがイランで英雄とされている精鋭部隊の司令官を空爆により殺害し、Twitterトレンドに第三次世界大戦を意味するWWⅢがランクインしたまま。大統領選の支持率を狙ったものなのか、交渉が膠着状態にある北朝鮮へのメッセージ(トランプは習近平との会談中にシリアの空軍基地に攻撃を加えている前例がある)なのか知らないが、何という事をしたのだろうか。そして日本政府は閣議決定のみでそこへ自衛隊を派遣する事にしていて、今年は嘘と買収で誘致した東京五輪が開催される。このような状況の中で総理大臣は何をしていたかと言えば、ジムに行って汗をかき忠臣蔵の映画鑑賞。この狂った状況が映画の中の話ではなく、現実だという事をまだ受け入れられない。

「ヤバい奴に権力を与えてはいけない」