モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

今日もよいお昼をお過ごし下さい

水曜すっぴん!最終回

Twitterに連続投稿しようと思ったら、昨日からTwitterの調子が悪くカクカクしてるのでブログにメモする事に。あと、今日の放送は大友良英さんが登場したりして熱量のある長文も多く、Twitterの文字数だと足りないからちょうどよかったのかもしれない。

ここより以下メモです。

能町さん)月曜日の放送はまだ聴けてませんが、噂を耳にして火曜日の放送を聴きました
藤井アナ)歌の力はスゴイですね
能町さん)私も何か歌おうかと思ったんですが持ち歌が…
藤井アナ)カラオケぐらいなら笑

リスナー)能町さんにとって藤井さんはどんな人ですか?
能町さん)私が中学一年だったとしたら、三年生の放送部の部長
藤井アナ)そんな事ないですよ。部長昨日すっ転んで右手の靭帯やっちゃってますからね。素面で。
能町さん)最終週まさかの休場しなくてよかったですね
藤井アナ)骨折してないのがせめてもの救いです(笑)

あの町この町

能町さん)福島県小野新町。コーナーの為に行ったのは初めてです。福島第一原発から30〜40kmの場所にあって、汚染被害はほとんどないけど、去年は台風の被害があったみたいで、ニュースで地名を聞いた事がないので選びました。
私には何か災害があるとすぐ地図を見るクセがあって、当時友達が福島市に住んでいたので実際に行ってみました。放射線量は少し高く、私は素人なのでデータ的に安全なのかどうか分からない。心配してオロオロする私を見高く店の人に怪訝な顔をされたりしました。福島県は広いので、福島第一原発という名前も悪いと思うんです。例えば、柏崎刈羽原発や北海道泊原発は村の名前ですし。

藤井アナ)小野新町の印象は?
能町さん)The田舎! 小野小町発祥の地として村おこしをしていて、リカちゃんキャッスルが建ってます。私が行った時、親子連れ100%で恥ずかしかった
藤井アナ)スタッフが調べたところ160cmまでなら衣装の貸し出しをしてるそうなので、もしかしたら大人も?

能町さん)中には工場があって、タマゴのようにリカちゃんの頭部が並び、隣のブースでは髪の毛をとかしていました。見学後は工場でしか買えない限定アイテムの前で、40歳の私が買うべきか15分ぐらい悩みました
タイミングが悪かったのか和菓子屋さんも閉まっていたし、名物スーパー兼本屋さんみたいなところもやってなくて、どうしよう?と思って城跡を見に行こうとしたら民家の犬に吠えたてられ撤退しました
藤井アナ)笑


能町さん)お腹が減ってようやく見つけた和菓子屋さんでアイスバーを食べました。もう一度行きたいなぁと思います
リスナー)我が小野新町を選んでくれてありがとうございます。SNSを使って親戚に聴いてね!と言っときました

リスナー)将来、文章を書く仕事がしたいと思ってます。何をしたらいいですか?
能町さん)漢字の勉強は楽しいですよ。ボキャブラリーも増えるし。あと日記はいいですよ
藤井アナ)日記はいいですね。おばちゃんはつけてないけどネッ!
能町さん)小学校の日記だと楽しかった事しか書いちゃいけないような気がするけど、つまらなかった事や思った事なんかを書いておくといいですよ

『すっぴん!と3.11と大友良英

大友さん)3月11日はずっとメディアの仕事を断っていたんです。そういう気持ちになれなくて。すっぴん!が終わると聞いて出ました
能町さん)私も11日だけを特別視する事に違和感があります
大友さん)僕もそういうの言わずにいたけど、今日は特別ですよ
藤井アナ)ありがとうございます

大友さん)震災後、福島の人の連絡先が多くなった事が一番の変化です。
2015年。当時のプロデューサーだった栗田さんに『すっぴん!』のテーマ曲作ってと言われて、アフター311があった日に1日で録ったんだよね。
僕らには放射能津波の問題は解決できないけど、直感的に「祭りをやろう」と思ったんです。盆踊り嫌いだったのにね。ちゃんと放射線量を測りながらやろうとして、脅迫状なんかもきましたね。
でも今はコロナの影響で人を集める事ができない。こんなのが10年おきに起こるなんて堪んないなって思いますよね。予定していた来月のヨーロッパツアーも延期になりました。


遠藤ミチロウさんとはよくケンカして、「今フェスティバルやる時じゃないでしょ」と言われたけど、ちゃんとぶつかる事ができたし、ミチロウさんがいなかったら盆踊りやってなかった。
震災後は笑っちゃいけない感じがずっとあって、現地では笑わないとやってられないから、コメディやらないとダメだと思って。そこでオファーがあったのが『あまちゃん』ですよ。
能町さん)私はNHKオンデマンドで見まくってたんですけど、曲が聴きたくてオープニングは飛ばしませんでした
大友さん)震災ドラマじゃなくて、1日の15分だけでも現実を見ない時間があってもいいと思って創りました。曲も20世紀半ばのノベルティミュージックを使ったりして。「もしウケなかったらどうしよう」って宮藤官九郎さんに相談したりしたけど、そんな事なかった。でも大河ドラマでややそれが…
藤井アナ)やめてあげて!
大友さん)商店街の人達から前衛的な変な人達だと思われていたけど、『あまちゃん』が流行って人当たりが変わりました。サイン色紙出されるようになって。
平田オリザさんと藤田さんと福島パフォーミングアーツをやってる頃は毎週福島に行ってて、中高生だった子たちも今は成人して、プロになってる子もいますからね。

道路交通センターでした
(裏で罠にかかった鳥が暴れてるような奇声ソングが流れてる←大友さんチョイスの曲)

「わらじ音頭の話」

→藤井&能町の歌声が流れる
能町さん)改めて自分の声が流れるの恥ずかしい。
大友さん)100人の中の2人ですから、大したことないですよ。
藤井アナ)急に社交辞令(笑)

大友さん)富山さんはプロジェクトFUKUSHIMA!の会計係を買って出てくれた方で、富山さんが盆踊りやろうと言ってくれた。
富山さん)何かできないかと思って、気付いたら会計係をやっていただけですよ
大友さん)祭りの実行委員会に女性が1人もいなかったんですよ。今でも女性が少なくて、男女も半々じゃないと不自然に感じる。
富山さん)プロジェクトFUKUSHIMA!の人数が減ってる事は寂しい事でもあるけど、みんなが好きな事を見つけられたなら嬉しい。私自身は人生が変わってこれまで会った事のない人と会えました。

大友さん)「復興」という言葉は実態のない言葉で、それに縛られると幸せになれない。人だって移動するし、僕たちだって20歳には戻れない。過去が良かったどうかも人によって違う。「復興」というのは思考を停止させるキラーワードに感じます。

藤井アナ)大友さん、残り5分です。
大友さん)えっ、ほんと? ノイズミュージックかけまくろうと思ったのになぁ。ちょっとぐらい放送事故になってもいいよね!(ここからおかしくなる)

大友さん)存在しないと思われていた阿部薫さんのバンドがフリージャズの録音が発見されたんですよ。これが聴けたら死んでもいいと思っていたけど、死にたくない。頑張れみんな!コロナに負けずに休め!(???)

能町さん)大友さんの言葉がノイズになってきた(笑)

✳︎道路交通センターの中継の時にかかってたのが多分この曲

藤井アナ)まだ1分半あります。
大友さん)何言ってんのか分かんなくなってきた。『いだてん』の再放送4月からあります! のんちゃんもよろしく!

藤井アナ)「すっぴん!ファン大感謝スペシャル」って言えるようになった私エライと思います。なんだよそれ。すいません。(セルフボケツッコミ)

能町さん)大相撲が始まりましたが、毎日検温して37.5度が1人でも出たら中止、ファンとのふれあいも中止、気分転換もできずに相撲を取って帰るというのは力士の負担が大きすぎると思います。

シェルターみたいなところに舞の海さんがいて、大相撲宇宙場所みたいな10年後の相撲みたいだった。北の富士さんの元気がなかったのが気になります。

今場所の優勝候補
→朝乃山、御嶽海、白鵬

相撲は昭和20年の戦争を乗りきってきた。『娯楽』はなくても生活に支障はないけど、今の新型コロナを考えると、ここで火を絶やすと社会が潰れていく気がする。役に立たない事を続けたい。
「なんで髷結ってるの?」とか「スポーツとして要らないんじゃない?」とか、相撲は役に立たない事の塊かもしれないけど、だからこそ美しい。

エンディング

藤井アナ)水曜すっぴん!最終回
能町さん)はぁ〜。きちゃうんですね。
リスナー)能町さんのフィルターを通すとこれまで興味のなかった事に興味を持つ事ができました。金子みすゞさんの「見えぬけれどもあるんだよ。見えぬものでもあるんだよ」という詩を思い出します。

能町さん)私にとって観光は世界征服みたいなものなんですよ。
藤井アナ)だから地元の人が行く所に行くんですね。最終回でやっと分かった。

ヘビーリスナーはるっちょ)『橋』がテーマの時に、ゆずの『栄光の架橋』をBGMにすると大抵の事は感動的になるというのは発見でした。
能町さん)「感動」×「感動」は「笑い」っていうね。

栄光の架橋がかかる→再現失敗)
能町さん)ゆずは罪深い(笑)
藤井アナ)この曲もう大丈夫です。
音声さん)ブチッ→ゆず沈黙

(能町さんのお母さんから藤井アナへ押し花のプレゼント)

藤井アナ)あと2分で番組終わります。
音声さん)(ゆずかける)
能町さん)私が担当したのは1年だったでユカイさんや高橋さんと比べるともっと関係性を築きたかった。コーナーでいつもお便りくれるリスナーさんに支えられました。私はラジオというメディアが本当に好きで、またどこかでできたらと思います。
藤井アナ)本当にありがとうございました。
能町さん)今日も良いお昼をお過ごし下さい。

(終了)

終わっちゃったなぁ。

大友さんのお話も良かったし、相撲について語ってる能町さんのイキイキした感じも良かった。ただ、最後のゆずのコントは心残り。

多分、スタッフ陣は2回目のゆずで能町さんを泣かせにかかったんだと思うけど、天丼(同じ事何回もやるお笑いのアレ)で笑わせにきた感じになっちゃって、シリアスな内容なのに後ろでゆずが滑ってるみたいな変な空気になっちゃって、藤井さんも全然泣かないんだ。

「いつものテーマに戻しましょう」って栄光の架橋がぶった切られて、昨日とは大違いだもんなぁ。笑

今日という日で言えば、3.11という1日だけ注目するメディアがある中で、離れた場所にいる人々が日常的に同じ体験をする事ができるラジオというメディアの優秀さも感じた。ラジオは構造的に送信者と受信者が1対1にならざるを得ない。誰かの体験をみんなで聴くというのはグループカウンセリングと同じだ。すっぴん!は8年続いたわけだけど、番組やパーソナリティに対する信頼感とリスナー(患者)が痛みを話せるようになるまでの時間がないと表面的なやりとりで終わる。そんなつまらない番組だったら3ヶ月で終わるでしょう。だって、痛みを打ち明けたのにメールが読まれなかったら聴きたくないもんね。続いたって事は、受け止め続けた証拠です。(エイコォーノォーカケーハシイエトォー!)

滑るわぁ。