モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

スポッチャと納豆におけるシンクロニシティ

この記事は長くならざるを得ない。

まずは深夜の話から。

昨夜(正確には今日の深夜1〜3時の出来事)、オールナイトニッポン星野源×米津玄師の対談があり、普段は全く聞かないニッポン放送に周波数を合わせて、眠い目をこすりながら番組が始まるのを待っていた。結局読まれなかったけど、メールなんか送っちゃったりして。

2人がゆっくり話すのはほぼ始めてという事もあってか、声が小さくてボソボソ聞こえない。ボリュームを上げて聞いているとスポッチャの話がメインだった。笑

そして爆音で『感電』が流れて目が覚めた。

 

リスナー)ニコ動に投稿したキッカケは?

デカレモンお兄ちゃん)ハチ名義でやる前も自分で曲を作ってアップしていた。当時は今と違って誰かに聞いてもらう手段がなかった。

スーパースケベタイム師匠)ニコニコ動画は文化を形成していたよね。

デカレモン)閉鎖されたデカイ島みたいな感じで、自分はその中にずっといたので離れた時に「こんな所だったのか」と思いましたね。

(後にデカイ島は「砂の惑星」と形容されるほど衰退するのである)

超スケベ)ルーツミュージックは?

デカレモン)BUMP OF CHICKEN藤原基央さんです。当時、FlashアニメにBUMPの曲が使われている(MADの)のを見て自分も創ろうと思いました。

バンドは自分には向いてなかったので無くなりましたけど、ニコニコ動画に投稿するのは必然だったのかもしれない。

【お互いの好きな曲を紹介するコーナー】

超スケベ)まず僕から米津君の曲をかけたいと思います。『春雷』です。

デカレモン)oh〜

超スケベ)Aメロを魅力的にしてて、聴いた瞬間に掴まれるのは名曲が多い。

デカレモン)スゴイ嬉しいです。(照)

超スケベ)日本のマーケットだとどうしてもアルバムが出てからミュージックビデオが出るという流れが多いけど米津君は違うよね。

デカレモン)表題曲ではないんですけど勿体無いというか。本当はアルバム全曲 映像を創りたいんですよ。

超スケベ)わかる!

デカレモン)スタッフに毎回言うんですけどね…。

超スケベ)そういうプロジェクトとして人を押さえないといけないのかもね。

デカレモン)いつかやりたいんですよ。

超スケベ)シングル曲の想いは前回の対談(TBSでやってた)で聞いたけど、カップリング曲を芯の食ったものにできるかどうかは難しいよね。

デカレモン)自分で思った通りの映像描写ができたら、そんな気持ち良い事はないです。

超スケベ)米津君は絵も描けるもんね。

デカレモン)僕はもともと漫画家になりたかったので、そこは得意なんだと思います。

超スケベ)歌詞を読んでるだけで物語が浮かんでくるよね。

デカレモン)ありがとうございます(照)

https://m.youtube.com/watch?v=zkNzxsaCunU

デカレモン)俺は色々あって、一曲選ぶのどれにしようか迷ったんですけど…。『さらしもの』が好きだって話を前にして。

超スケベ)うん、そうそう。

デカレモン)俺もポップソングの人間として大きくなってきて、有難い部分もあるけど「これは一体どんな現象なんだ?」と冷めた目線もあったんですよ。

聞いた時に「この曲は俺の事を歌ってくれてんじゃないか?」と思って。あと『地獄でなぜ悪い』も好きで。

超スケベ)ありがとう。ドラえもんと同じで、名前をタイトルにしようと思ってて。ずっと歌詞が書けなくて、入院中の事を書いた。

デカレモン)「病室(夜が心を〜)」で始まって、これはスゴイ事になると思いました。『さらしもの』はもとの源さんのゆったりした後ろノリの曲で良くて。

超スケベ)『さらしもの』は表で表現してる人から言われてる事が多いね。感謝の言葉は沢山あるのに、それをかき消すほどの不毛な言葉に侵されてしまう時期があって、表に出せなくて、フリーダウンロードにしようかと思ってたんだけどPUNPEE君と一緒にやれたのも楽しかった。未知の領域に踏み出す事がセラピーになる。「ただ地獄を進む者が悲しい記憶に勝つ」って書いたけど、今は後押しされてるね。

デカレモン)源さんはそういう構造を心に深く根ざして持ってる人なんだと思いますね。

超スケベ)ありがてぇ〜

https://m.youtube.com/watch?v=H6QFLov4WUA

2人の対談はこの後も続くんだけど、ここまでが枕です。長い枕。ろくろ首専用の枕。

「無害なバカ」になって追いかけた「幻獣ムベンベ」と「ハイビスカス納豆」伊集院光とらじおと高野秀行と。

次に今朝、放送された伊集院さんのラジオに高野秀行さんがゲストで登場した話。もちろんメモってるんで。

 

伊集院さん)笑って話してますけど、危険な目には遭うでしょう?
高野秀行さん)マラリアに2回罹った事です。コンゴに行った時とミャンマーに行った時。
伊集院さん)ここに写真がありますけど…。(銃を持ったミャンマーの男達と高野さんの)
高野さん)マフィアのボスとコネを作って、ケシを育てて自分で作ってみたいとアピールして。
伊集院さん)「グリーンカレーを本場で作ってみました!」みたいなテンションで話されてますけど、疑われたら終わりじゃないですか?
高野さん)「日本から来ました」と言っても、そもそも知らないので「バカだけど無害」と思われるのが僕にとっては重要です。
『新刊:幻のアフリカ納豆を追え!』
伊集院さん)この道を始めて何年ですか?
高野秀行さん)30年です。
伊集院さん)筋金入ってんなぁ。バカです!笑 TVでこういうのやると、タレントの安全を考えて計画を踏んでいくのでワクワクしないですよね。僕がグッと来たのが『間違う力』

高野さん)一番面白いのは自分の外に出る事。一番縛ってるのは世間ではなくて、自分の常識なんです。
伊集院さん)僕はそれをアシスタントの安田さんから学びました。
安田美香さん)えっ?
伊集院さん)この納豆美味しい!と思ったのは?
高野さん)ブルキナファソのハイビスカス納豆です。ハイビスカスの種を納豆菌で腐らせるのですが、土みたいになってて「これが納豆?」って思うんですが、ハイビスカスの匂いと納豆の味がするんですよ。呉越同舟というか、マリアージュというか…。
伊集院さん)豆でなくても良いとなると、そもそも納豆とは何だ?と思いますよね。笑
次にやりたい事は何ですか?
高野さん)イラクの湿地帯で船旅をする事です。イラクというと砂漠のイメージがあると思いますが、チグリスユーフラテス川の辺りに東京都と同じ規模の湿地帯があって、アラブ人が水の民になってるんです。船大工に船を作ってもらって4月から取材する事になってたのですが、コロナで行けなくて。
伊集院さん)予定が変わる事はあるとして、本のタイトルが変わる事はあるんですか?
高野さん)『イラク水滸伝』とする事は決まっていて。というのも、ここにいる人達というのは戦争に負けた人だったり、マイノリティの人々で、外から見ると反政府的な人々ですが、彼らはこの暮らしを5000年続けている。
伊集院さん)「どうぞお気をつけて」というのも違うので、いっぱい痛い目に遭って欲しいとは思うんですが。笑
高野さん)笑
伊集院さん)プライベートの夢は?
高野さん)これがプライベートです。
伊集院さん)どうぞご無事で。

 

おわかりいただけただろうか?

夜中にスポッチャの話をしながらイチャイチャしていた2人の男の会話と、朝から幻獣と麻薬と納豆の話をしていた2人の男の会話の中で同じ主旨の言葉が出てきたんです。

一見、希望がなく、酷く汚れた現実の中でも希望を見いださなければならないというのは哲学者サルトルの考えです。

時代があきらかにおかしな方向に向かっていくなかで、耳から真理を吸ったように思いました。

真理が強すぎて感想みじけー。

(おわり)