モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

9月5日 自助・ 共助・公助・ジョーカー

00-06 ×

06-12 CF

12-18 B

18-24 BCA

 

A. 北海道地方-0-0-0-1=1

B. 東北地方   -0-0-1-1=2

C. 関東地方   -0-1-0-1=1

F. 中国地方    -0-1-0-0=1

合計回数       -0-2-1-3=6

 

10:34 茨城県沖          30/4.4 ②

10:44 島根県西部      10/2.9 ①

16:27 宮城県沖         30/3.7 ①

18:40 秋田県沖        10/3.5 ①

19:34 茨城県沖        40/2.9 ①

21:07 北海道東方沖 30/4.5 ①

 

 

今日は台風10号に関するニュースが多かった。当然と言えば当然なのだけど。

でも、「これまでに経験したことのない雨や風になる可能性があるのでお気をつけ下さい」という言葉に違和感があった。別に警戒を呼びかける事にケチをつけるわけじゃないんだけど、沖縄は日本で一番台風を知ってるコミュニティだと私は思ってる。その経験則でさえ通用しない規模の台風が来るというのだから、個人に出来る防災の範囲を超えているのではないか。つまり、私が抱いている違和感は「国民に対して警戒を呼びかけるよりも、政府に動けと言ってくれ」という事だ。安倍総理は辞意を表明したが、現在も総理大臣なのだし、自民党総裁選(ジジイの椅子取り談合ゲーム)の結果が出ているのであれば、なぜメディアは政府に早く動けと言わないのだろう。

養生テープがあったところで、屋根が飛ばされてしまえば部屋の中はグチャグチャになる。被害を最小限に抑える事は難しいかもしれないけど、生活や生きがいを奪われても安心して再構築できるような指針を示して欲しかった。

海外のニュース

今日のNo. 1の記事。

国内のニュース

 

MIU404の最終回の感想

MIU404が最終回を迎えた。

星野源綾野剛による新しい警察モノのバディ(ハードボイルドというかカジュアル暴力というか)、daleの麻生久美子&菅田将暉、主題歌は米津玄師、アンナチュラルとのコラボと、使えるものは全て使い、総力を結集したようなドラマだった。

最終回の展開は「バットマン」だった。

犯人は躊躇なく法律を飛び越えるので、警察が追いつく事ができない。だからスーパースケベタイム師匠は悩み、警察を辞めて関西弁のジョーカーを捕まえようと考える。一足早くジョーカーの居場所を突き止めた綾野剛は、ジョーカーを犯罪に駆り立てるものは何なのかを知ろうとする。(小日向文世演じる恩師が殺人を犯した事を踏まえて、犯罪者を更生させたいと想いを強くしていた)

しかし、ジョーカーは俺は何もやってない。社会がそれを望んだだけであるし、みんな馬鹿なだけだと言う。小日向文世さんみたいに確たる信念があって犯行に及んだわけではない。この空虚な人物に「無戸籍者」というキャラ付けをしたのは上手いと思った。

30年間引きこもり生活!戸籍のない人の生活が壮絶だった #ねほりんぱほりん - NAVER まとめ

(無戸籍者の方がいかに辛い日常を送っているのかについては「ねほりんぱほりん」のまとめを見るとその一端が分かる)

このキャラ付けによって、多くを語らない久住の人格が伺える。前回だったか、自分の母親はゴミのように死んでいったと本当なのか嘘なのか分からないエピソードがあったが、自分はクズだとか、最終話でも「トラッシュボックス」という名前を使っていた。自己肯定感の低さもまた、日本の若者の現代病だったりする。腐った社会を生き抜くために、金蔓になりそうな奴に近寄って、適当な相槌を打って金を巻き上げる。自分の本心については語りたくないし、親友もいない。久住が信用しているのは欲望に駆られた人間がどのように動くか、或いはそれがどのような現象として現れるかという点。SNSという不特定多数の空間であっても、久住は欲望と反応を知ってるから統率できた。それが前回の内容だったが、最終話は真実を追求する個人と嘘で身を守る個人の対話だった。警察にとって都合の良いストーリーに上書きされたくないというのは久住の本心だろう。自分を失う事は不幸だ。星野源綾野剛麻生久美子も組織に染まらなかった。

生瀬勝久は染まってて、天下りの是正についてはもう少しまってくれと息子に言ってたけど)

それにしても脚本家の野木さんは社会問題全部乗せだった。これを連鎖させるなんてぷよラーだと思う。あと出演者が豪華すぎた。塚本晋也さんをトレーラーハウスに住まわせるなんて、どんなキャスティングしてるんだ!と私は笑った。

やり過ぎ感は否めないが、今期のTBSドラマは私の家政婦ナギサさんで女性視聴者を掴みつつ、半沢直樹でオッサンを掴みつつ、MIUで固い社会派ドラマを好む視聴者とカジュアル層を掴んだと思う。そして私はMIUしか見てなかった。

面白さはあったし、社会に対する問いかけもあったから良いドラマなんだけど、反面教師的な意味で、社会が正常だったらこのドラマは生まれてなかったと思う。だから、時限式の過大評価が+αされてる気もする。

(ついでに書いておくと、アンナチュラルの時にデートドラッグレイプの問題を扱って、伊藤詩織さんの事件を想起させるエピソードがあったけど、私は加害者とされる記者が働いていたTBSが真正面から調査して謝罪すべきだと思っているから、そのエピソードを見た時に視聴率稼ぎの道具に使ってはいけないと思った。現場としては勇気を持って作品を作ったのだろうけど、これだけではせっかくの勇気も組織のガス抜きに使われるだけだし)

社会がおかしな方向に進んでいる時に、社会をテーマにドラマを作るのは絶対に難しい。新型コロナなんて誰も予想してなかったし、短期間で価値観がガラリと変わる世界にある。この環境下において作りやすいのは「こうなったら嫌だよね?」というディストピアのジャンル。アニメーションの世界では『日本沈没2020』が物議を醸したり、ゲームの世界では『LAST OF US』が評価を二分している。まぁ、何が言いたいかといえば、藤井聡太の登場によって将棋マンガが成り立たなくなってしまったのと同じように、頭の中で考えられる最悪の状態を現実が上回りつつある世界では、ディストピアが教科書にならなくなってしまうという事。世界が良くなれば「んなこたぁないよ」と、タモさん的なリアクションで笑えるだろうけど、悪化すれば「お化けの何が怖いんだ。戦争より怖いものなんてあるものか」となってしまう。創作物は受け手の共感を喪った時に再現率が低くなる。

ハッシュタグも付いていない、私のわけの分からないツイートでさえ「いいね👍」ボタンを押していた人がいた。(ほぼ100%菅田将暉ファンだろう笑)

米津玄師の「たった一瞬のきらめき」よろしく、『MIU404』は今しかできないドラマだった。これは間違いない。