モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

読書感想文

「さくらももこ著/憧れのまほうつかい」の感想

「さくらももこ著/憧れのまほうつかい」読了 画家エロール・ル・カインに魅了されたさくらさんが同氏の死を知り、イギリスに赴き人となりを知る人達の元を訪ねるエッセイ。 エッセイの中にも書いてあるけど、せっかくルカイン氏の事を話してくれているのに眠…

最近見たものの感想(徹子の部屋/水道屋本舗/ワンピース100巻など)

徹子の部屋 『徹子の部屋』にヤマザキマリさんが出ていた。お二人は『世界ふしぎ発見!』で共演していたらしい。そんな挨拶を済ませて本題に入ると、ヤマザキさんのマシンガントークが炸裂。徹子さんもゲラゲラ笑っていた。ヤマザキさんは徹子さんの肖像画を…

「無関係な死・時の崖/著 安部公房」の感想

『なわ』目当てで買いました この記事を書いている今現在は8月14日土曜日です。ちょうど1週間前に『水中都市・デンドロカカリヤ/著 安部公房』の感想を書きました。 「水中都市・デンドロカカリヤ/著 安部公房」の感想 - モブトエキストラ 久しぶりの感想文…

「水中都市・デンドロカカリヤ/著 安部公房」の感想

2021年の狂気じみた夏 冒頭のこの部分を書いてる今現在は2021年8月1日です。夏ですよ。夏。学生達は海に行ってさ、人ごみの中でさ、サンオイルを塗ってさ、ビーチバレーで顔面にボールが当たって鼻血出ちゃってさ、友達に「大丈夫?」って心配されてさ、「…

とある修正についての感想

‪藤本タツキ『ルックバック』表現を変更へ 「通り魔」の描き方の問題点(KAI-YOU.net) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/bf14e957a8248bd2742e1ef3665d8a3404f00a51%E2%80%AC‪この通り魔の表現については難しい。確かにこの記事の中で指…

「鎖工場/著 大杉栄」の感想

青空文庫‪にあった大杉栄の『鎖工場』がとても良かった。ショートショートの長さとして私が好きなサイズ感だし、夢落ちなのに現実を見る眼差しは作者の特徴を表してる。最近だと新書大賞に輝いた斎藤幸平さんが「SDGsは大衆の阿片」だと言っていたけど、それ…

「時代の異端者たち/著 青木理」の感想

日本人と戦後70年 JamTheWorldのプレゼントに応募したらなんと当たってしまいました。 (☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎いえええええええええぁぁぁぁぁぁぁ!!(ココがこの記事のテンションのピークです) 表紙は黄色と黒の警告色に加えて、表題である「時代の異端者たち」には…

「BRUTAS〜世界が変わるときに読む本。〜」の感想(読書は知識のオープンワールド)

買っちゃった 斎藤幸平さんが今ブームで、あちこちで名前を見かけます。私はASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチさんや坂本龍一さんを中心にやってるD2021の配信で斎藤さんを知りました。『計画的陳腐化』という考えについて話されていたのは勉強になりました…

「吾峠呼世晴 短編集」の感想(時代が求める漫画)

たまーに、やっているのかやってないのか分からない店というのがありますが、最近そんな感じのお店が増えているように感じます。そもそも過疎化が進んでいた中で、空間を共有する事がリスクになってしまったわけで、これではどうしようもありません。誰がこ…

「リアル15巻」の感想

あいつらが帰ってきた 先日、Twitterを見ていたら井上雄彦先生が「あいつらが帰ってきた」というニュースをツイートしていました。それを見た私の中には「やった!」という喜びの感情と「あいつらって誰だっけ?」という忘却が同居していました。なぜ私の中…

「夢」を扱う詩を読んだ話。

最近「夢」について歌われてる、或いは「夢」というワードが出てくる曲を読む事にハマってる。これからズラズラと書き綴っていくが、これがまぁとても面白い。ざっくり分けると「現実→夢タイプ」と「夢→現実タイプ」と「夢の描写タイプ」の三つがある。また…

100日後に死ぬワニの感想(ワニとヒヨコと貰い事故)

昨晩、『100日後に死ぬワニ』が最終回を迎えた。Twitterのトレンドの上位はワニだらけになっていた。 「100日後に死ぬワニ」100日目 pic.twitter.com/r0Idn9I7mR— きくちゆうき (@yuukikikuchi) 2020年3月20日 私がこの作品というか現象を知ったのは伊集院光…

第四弾「危険な読書」の感想

危険な読書2020 — BRUTUS (ブルータス) — ポップカルチャーの総合誌 — マガジンハウス 世の中には2種類の本しかない。読むに足らない本か、読んでもロクなことにならない本。今号は、シリーズ4冊目となる「危険な読書2020」。いま最も危険な作家・阿部和重…

「20の短編集/小説トリッパー編集部編」の感想

最強と裏切りと聞いて 短編集が読みたくて物色していたところ、この一冊を発見しました。手にとって裏表紙を見るとそこには次のように書かれていました。 人気作家20人が「20」をテーマに短編を競作。恋愛、SF、ミステリーなど、エンターテイメントの魅力を…

「創作する遺伝子 僕が愛したMEME(ミーム)たち/著 小島秀夫」の感想

ごめんね桜井さん 本屋の新刊コーナーでひときわ目立っていたのがこの一冊。私はその数分前まで『スズメバチLIFE』という本を立ち読みしていたので「新しいスズメバチの本が文庫化されたのか。秋はスズメバチの季節だもんね♪」なんて思ったのですが、著者名…

「さがしもの/著 角田光代」の感想

ツノvs双璧&謝罪スタート 短編小説が読みたくて購入しました。偶然手に取った本がその時読むべき本だった。という事がよくあると思いますが、ここしばらく私は読み終えた時にスタンディングオベーションしたくなるような本に巡り逢えてません。安部公房とテ…

「人間の建設/著 小林秀雄 岡潔 」の感想(認知の外からワッカンネ)

乗船8%の泥舟 消費税が増税されるという事で、先日本屋さんに行きました。新聞は8%なのに私達が好きな書籍は10%のダメージを食らうなんて納得できません。ただでさえ、書籍はセールが無いわけですからこれまで以上に売れなくなるのは目に見えています。大…

「むらさきのスカートの女/著 今村夏子」の感想

初の文藝春秋 文藝春秋ホームページ 文庫本の小説しか買わない私が、なぜ文藝春秋9月号を手にしているのかといえば、何の政治理念もない小泉進次郎と、「それにはあたりません」「問題ない」というだけでまともに受け答えしない菅義偉の対談が見たいわけで…

「金子みすゞ名詩集(彩図社文芸部編纂)」の感想

偶然の出会い 「コンビニ人間/著 村田沙耶香」の感想 - モブトエキストラ先日本屋に行った話を『コンビニ人間』の前段で書きましたが、その際に購入した2冊目の本が今回の『金子みすゞ名詩集』です。金子文子が呼んでいる | web岩波本当は高橋源一郎さんと…

「コンビニ人間/著 村田沙耶香」の感想

旬の小説はあえて読まない病 先日、ネズミのミイラを粉末状にして水の中で撹拌したような空の下、グッズ目当てに本屋に行ったのですが、キャンペーンをやっているのかどうか分からず、結局いつものように直感で面白そうな本を二冊買いました。そのうちの一冊…

「『小説 天気の子』特別試し読み」の感想

夏の読書フェアのグッズを求めて 今年も夏の読書フェアが開催されるだろうと本屋さんに行ってみたのですが、イマイチやってるのかどうか分からず、レジで清算を終えてから「ご自由にどうぞ」の冊子の中に「カドフェス」の文字があり「やっとるんかーい!」と…

「安倍三代/著 青木理」の感想

あああああ 読書のしかたは人それぞれで、二冊買って一冊は家用or保管用でもう一冊は持ち歩くとか、読む時はカバーを外すとか、専用のしおりを使うとか色々あると思います。その中で、本に直接アンダーラインを引くとか書き込む人もいるでしょう。私は本が汚…

「絶望図書館/ 頭木弘樹 編」の感想

夢のコラボ本 本を買う時は面白そうだと思う作品をリスト化して、その中から本屋さんの店頭に並んでいるものを買うようにしています。たしかこの本はちくま文庫さんのTwitterで存在を知ってリストに書いておいたもの。 本屋さんで手にとってこの赤い帯を見て…

「R62号の発明・鉛の卵 /著 安部公房」の感想

「ノックの音が / 著 星新一」の感想 - モブトエキストラ 先日、本屋に行った際に『ノックの音が』と一緒に購入した一冊です。なかなか『砂の女』を超える小説に出会えず、また安部公房作品を見ていた時にこの作品を発見しました。 帯には「ピース又吉が愛し…

「ノックの音が / 著 星新一」の感想

短編しか読めない病 先日本屋に行きました。今回はとくに買う本を決めずに発掘していくパターンで、まぁ色々と見て回って、石ノ森章太郎さんがジョージ・オーウェルの動物農場とか、古事記を漫画化してるのが目にとまりました。古事記に関しては帯でクイズ王…

「トリノトリビア〜鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ〜/著 川上和人×マツダユカ」の感想&タネで匙投げた話

ベランダの異変ーー 先日ベランダにタネのような落ちていました。 お煎餅の『味ごのみ』の中に入ってそうな大きさです。 これが一つや二つではなくバラバラと散乱していて驚きました。 ちょうどその頃は節分だったので「狂ったパリピがベランダに投げ込んだ…

「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた/著 ルイス・ダートネル/訳 東郷えりか」の感想

買ったぞ 11月23日 本屋行った - モブトエキストラ 以前に気になってから、そのままだったこの本をようやく購入しました。誰に買われる事もなく、ひっそりと本屋の棚で私を待っていてくれたのです。「買ったぞ!」という事で、読んでもないのに目的を果たし…

「火の鳥14巻/ 著 手塚治虫」の感想

にゅーえいじ 先日、本屋に行きました。 例のごとくまたどの本を買うか悩んでいたところ、私の横に4、5歳ぐらいの少年が現れて「お尻探偵!お尻探偵!お尻探偵!」と連呼し始めたのです。『オシリ…タンテイ? なんだそれは!? 』全く聞いたことのないワー…

第三弾「危険な読書」の感想

Red Bible 第三弾。もちろん今回も買いました。 目次はこんな感じ。第一弾は刺激的な本や人を駆り立てる装置としての側面を含めての特集、第二弾はSFやフィクションを中心とした特集でしたが、今回はご覧の通り社会問題やその時代に生きる人々に向けた知識を…

「土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて / 著 藤井一至」の感想

買いました 毎日Yahoo!のトップページを目にするのですが、その中で9月に面白い記事がありました。世界の「土」はたったの12種類に分類できる | 先端科学・研究開発 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準東洋経済の記事で地球上の土は12種類に分けら…