どこから来たのか どこへいくのか 命は?
伊集院光とらじおと|TBSラジオAM954+FM90.5~聞けば、見えてくる~
今日のゲストは鈴木敏夫さんだったのでメモを取ることにしました。
はい、そうです。PodCastが廃止された影響です。PodCastなら保存できるんですけど、TBSラジオクラウドはブラウザを開いたままでしか聞けないので、何かをしながら聴くことができません。
そうなると脳内再生しかないのです。
池澤 夏樹(いけざわ なつき、1945年7月7日 - )は、日本の小説家、詩人。翻訳、書評も手がける。日本芸術院会員。
文明や日本についての考察を基調にした小説や随筆を発表している。翻訳は、ギリシア現代詩からアメリカ現代小説など幅広く手がけている。 各地へ旅をしたことが大学時代に専攻した物理学と併せて、池澤の作品の特徴となる[1][2]。また、詩が小説に先行していることも、その文章に大きな影響を与えている[3]。
〈中略〉
『現代世界の十大小説』(NHK出版新書 2014年)でサマセット・モームの『世界の十大小説』から60年後に、十作を選んでいる。
ガルシア=マルケス『百年の孤独』
アゴタ・クリストフ『悪童日記』
ミルチャ・エリアーデ『マイトレイ』(Maitreyi)
ジーン・リース『サルガッソーの広い海』(Wide Sargasso Sea)
ミシェル・トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』(Vendredi ou les Limbes du Pacifique)
カルロス・フエンテス『老いぼれグリンゴ』(Gringo viejo)
ジョン・アップダイク『クーデタ』(The Coup)
メアリー・マッカーシー『アメリカの鳥』(Birds of America)
バオ・ニン『戦争の悲しみ』(The Sorrow of War)
石牟礼道子『苦海浄土』
出演コーナーの冒頭でゲストが気になっていることについて質問するのがお決まりなんですが、鈴木Pが挙げたのが石牟礼道子さんでした。
今年は水俣病の発生から60年の節目にあたり、伊集院さんが出演してるEテレの100分de名著でも特集されています。
鈴木Pもそれを見ていたそうで、「手元に本はあるけれど勇気がなくて読めないんです。でも伊集院さんのおかげで少し勇気が出ました」と仰っていました。
伊集院さんも番組をきっかけに石牟礼道子さんの苦界浄土を知って、ふと高畑さんに映画化して欲しいと思ったそうですよ。
私も100分de名著のファンでこのブログにまとめ記事なんてものを書いてるんですけど、「苦界浄土」の記事は書けないんです。
私のフィルターを通して劣化しますし、体外に排出されにくい重金属は永続的に健康被害を与え続けますから、うわべだけをなぞって悲しくなるのは嘘つきに思って、どうにも手がつけられずにいます。
…という話は置いておいて。
今回の感想ですけど、前半はワガママな職人たちの仕事をサポートし続ける鈴木Pの話で、後半は「レッドタートル ある島の物語」の話でした。
面白かったのは今回の作品が宮崎監督(以下パヤオ)に影響を与えて、
「鈴木さんこのスタッフどこにいるの? 俺、スタッフがいればもう一本作れるよ!」という活性化を促したこと。
歳を重ねても情熱が湧き上がるのは、若い頃の成功体験がタイムカプセルみたいに保存されていて、それを解き放つ鍵がジブリ初の外国人監督&セリフなしの新しい映画だったというのは創造力のあるべき姿に思いました。
効率を重視して口をパクパクするだけのアニメは経済を活性化する側面があると思います。しかし、そこで働くアニメーターはそれに見合う労働の対価を得ていません。
一方、スタジオジブリは職人集団ですからワガママですけど、鈴木Pが仕事をすることできちんと予算要求に見合う環境を作ってる。それはつまり、職人たちが言い逃れできない環境ですから没頭するしかないんです。
最後のパヤオ氏の発言は鈴木Pがいるからできた発言だと思いますよ。葬式の話のときでも、パヤオは鈴木Pと死んで弔辞を読むのは高畑さんって言ってたようですから。