モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』を見た雑な感想

先日EVOの現地開催が見送られてオンラインでやるというニュースが流れた。今の世界の状況を考えれば仕方ないし、公共サービスを売り払う新自由主義のアクセルをベタ踏みしてきた大国アメリカは恐ろしい勢いで疲弊している。普通に考えて開催は無理だろう。

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巣篭もりを強いられた反動で、有名アーティストが『フォートナイト』の中でライブをやったり、『あつまれ どうぶつの森』の島にハリウッド俳優が来たり、ゲーム人口は増えたみたいだから売れるところは売れるんだろう。

ただ、主役となるプロゲーマーはモチベーションを維持するのも大変だろうし、日本のゲームセンターは休業要請されてるから、ゲーミングスタジオなんかもキツイでしょう。(eスポーツバブルだって建てたのに家賃が払えず潰れてもおかしくない)自宅と職場で分けてるプロゲーマーは通信環境が整ってないとオンライン大会も出れないだろうから大変だと思う。


そんな不穏な空気が漂うなか、夜中にストリートファイターの映画やるって聞いたから録画しておいたんだけど、見てみたらキャラ祭りで最後に爆発して終わるやつじゃないやつだった。(初代のアレなやつ)
ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』というタイトルで、春麗が主人公でシャドルーとベガに挑むというストーリーなんだけど、開始10秒で「どうせB級なんだろうなぁ」って思ってたら、予想を上回るC級映画だった。笑
この映画の何がすごいって、拳で語り合うより銃撃戦のほうが生き生きしてるところ。そもそもコンセプトも怪しくて、格闘技と殺人は似て非なるものだし、ロケランぶっ放すシーンで「ストリートファイターじゃないんかーい!」って誰もが思ったと思う。笑
春麗パートは成長記録とドキュメンタリータッチでほんとにテンポ感が悪くて。メンターとして現れるゲンが途中でロケラン食らったのに実は生きてましたというドッキリ演出があるんだけど、この演出って普通だったらピンチの時に駆けつけるじゃん? 遅れてきたヒーローみたいな感じで。なのにこの映画だと春麗撃たれた後に出現するからね。しかも、シャドルーの追跡追い払ったの民衆の怒りだし。民主主義つええええ。
春麗パートと別にナッシュパートがあって、この両輪で映画は進行していくんだけど、こちらは劣化版ニコラスケイジがパツキンのチャンネェとドライブデートしてるだけで、格闘要素もほとんどなかったし、シャドルー部隊がアサルトライフルでガンガン撃ってきてんのにハンドガンで応戦してて、武力差ありすぎて不自然だった。キスシーンもセクハラだし、御都合主義の塊みたいで存在意義が分からなかった。ベガも「ガチムチカルトおじさん」みたいな感じで、ゲームのキャラの怪しさは微塵もなかった。あと日本語の声優が千原兄弟ってどういうキャスティングなんだろうか。ほんと意味がわかんない。見た者をわけわからんごろしするだけの内容だった。
ドラゴンボールの実写映画とかもそうだったけど、どうして日本のサブカルチャーは国内外問わず実写映画化するとズッコケるんだろうか。マーベルが羨ましいわ。

(おわり)