モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

揺さぶられた作品

今日は2つの作品に揺さぶられた。
1つ目は昨夜に放送された『遺族とマスコミ』
実名報道について焦点を当て、一人の人間が死ぬという事を考えるドキュメンタリーだった。伝える側は事実として、災害や事件で亡くなった方の名前を実名で報道する。遺族からすれば衝撃的な出来事に心が追い付くはずがなく、その状態が過熱報道によって晒されて、見知らぬ他者が自分を知っているという恐怖がある。この視点の交錯が論点。
gossipとして消費する社会にも問題があると思ったし、SNSによってその速度は加速していると思う。京アニの遺族の方がインタビューに答えていたように、被害者や遺族に対する精神的なケアについて議論して、法律に落とし込む事はとても大切だし、短期的に求めて消費するのではなく、長期的に取材して深掘りし世間に投げかける調査報道も大切だと思った。

2つ目は『ルックバック 藤本タツキ

ルックバック - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+

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漫画家さん達がTwitterで呟いてて私も知った。

ライバルに負けたくない競争心。純粋に上手くなりたい好奇心。偏見によって閉ざされる未来。最後まで諦めない人が夢を叶える現実。脳裏をよぎるたらればに囚われそうになっても、感情のバトンリレーを続け背中で語る主人公。忘れないよというアニメーター達への鎮魂。涙腺崩壊漫画。

以上、2作品に揺さぶられた。