JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO
2012年から国連が発表している「幸福度ランキング」。
日本の順位は40位からはじまって43位、46位、53位、
今回は51位と2つ順位を上げたものの、G7先進国中、順位は最下位です。
なぜ日本人の幸福度は低いのか?
どうすれば幸せを感じられるようになるのか?
「幸福学」を提唱している慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司さんと考えます。
以下メモです。
もともとロボットを研究されていたそうですが幸福を研究するきっかけは?→人間とロボットの感覚、関係性について研究していました。アトムやガンダムみたいなものを作りたいと思うタイプと人間型のロボットを作りたいと思う2タイプがいます。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
基本は心理学をベースにしたり、或いは年収をもとにする主観的幸福と客観的幸福があります。長続きする幸せと長続きしない幸せがあって、ノーベル賞をとったカーネマン先生は年収と幸せをもとにした長続きする幸せについて研究されていましたが、私は主観的なものを調べています。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
→一概には言えないと思いますがどうして日本の幸福度は低いのですか?→11段階あるうち5を選ぶのが普通ですが、西洋だと8を選ぶ傾向が強いのです。また、寄付で比べると日本の金額は低いです。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
心を中心にした多変量解析を行なったところ、幸せの四つの因子が見つかりました。①自己実現と成長(目標と努力によって得る幸福感) ②愛情、感謝、利他性(友人との関係性の中で得る幸福感)
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
③前向きと楽観(自己受容の高さによって幸福感を高める)
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
けろっと忘れるようなものとは別に、対策をする真面目な楽観があります。
→どちらが発展的なのでしょうか?
→真面目な楽観でしょうね。
④独立とマイペース
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
勝組負組をこえて自分を高めることが重要です。
→刹那的な幸福によって悪循環に陥ることがありますよね?
→お金持ちであり続ければいいですが、長続きする幸せについて考える必要があります。幸福学と言うと宗教と思われることがありますが調査に基づく科学です。#jwave
→身近なことを少しずつ積み重ねることが重要なんですね。何か実践できることはありますか?
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
→また明日という挨拶をポジティブに言うとか、顔の向きを少し上に上げるんです。下を見る時は元気のない時だと脳は思ってますから、少し上を向いて色んなものを見るといいです。
→Uカーブとは
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
→会社で言うと中間管理職ですね。四つの因子を理解すれば楽しい老後が待っていると思います。何とかなります。
→幸福学をどう役立てていきたいですか?
→幸福経営学としてブラック企業ではなく幸せに働くことで効率を上げるのが一つ、あとは色んなものを作りたいですね。
街づくりやものづくり、色んな企業さんと作ってみたいです。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年4月19日
→直近の目標は?
→直近というよりも色んな人が幸せに暮らせるように考えていきたい。分断の時代と言われてますが、学問として考えていきたいです。
調査は1500人に対するものだったそうです。
思考の傾向と環境要因、あとは物事の受け止め方と、最後にそれらをどうやって自分に反映するかという内容でした。
考えてみれば、人間は外の世界から持ってきたものを自分の中に取り込むのを繰り返しているわけで、評価値をどこに置くかで激変する可能性もあると思います。
自分から価値観を脱却できなくても、不慮の事故や戦争や災害といった、外的要因によっても変わるのでしょう。
汎用性の高い学問としてテキストにしてくれると受け取る側も「出家的なやつ」と差別化できるのでありがたいと思いました。