モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

『JamTheWorld』の感想

最終回を遺す

時代への感性を豊かにする JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO

番組開始から20年を目前に『JamTheWorld』がその歴史に幕を閉じました。
UpCloseのアーカイブについてはSpinnerで聴くことができます。
UP CLOSE from JAM THE WORLD | SPINEAR (スピナー)
ただ、radikoのタイムフリーは一週間で消えてしまいます。という事で各曜日の最終回についてはTwitterで読めるようにメモしまくりました。(いつもとやってる事一緒だけど)
また、連日番組に送った感想メールも自分のために遺しておこうと思います。だって最期だもの。

木曜日:ゲスト月一古谷経衡

✳︎当日のメモhttps://twitter.com/ebiharaism/status/1375039928959070212?s=21

【最後に私が送ったメール】

堀さんが番組に来た当初、NHKをほとんど見てなかった私は「元NHK」と言われてもピンとこなかったのですが、ビットコインが世の中に出てきた時、世間が投機目的としての価値を解説する中、堀さんが「これがあれば紛争地で苦しむ方々に直接お金を送る事ができる」と言っていたのを聞いて「この人すごいなぁ」と思った記憶があります。

津田大介さんはITに詳しく、安田菜津紀さんは中東取材といった具合に各曜日で着眼点が違いましたが、その中で堀潤さんのJamTheWorldのテーマ設定は「市民社会とメディアの関係」だったように思います。自らメディアを立ち上げて、被災地の方々に直接語ってもらったり、カンボジアの独裁、香港、ミャンマーといった自由社会が失われていく現状を必死に伝えていた印象が強いです。「教えて下さい」「〇〇さんありがとうございます」と苦しむ声に耳を傾ける社会学的、或いは社会部記者のような姿勢は堀さんの特徴だと思いますし、意見が分かれる問題については賛成派と反対派の声をそれぞれ取り上げていたのはフェアな言論環境に努めているように受け取れました。Twitterの番組タイムラインに流れる荒らし行為のような攻撃的な意見でさえ応答していたナビゲーターを堀さん以外に私は知りません。

最近では細野豪志さんをゲストに小児甲状腺ガンの問題を取り扱っていたのも素晴らしかったと思います。また、テレビでは知る事のできない日中ジャーナリスト交流会議のお話も、今思えば貴重だったなぁと感じます。

そんな堀さんのJamTheWorldが終わってしまうのは悲しいです。堀さんは情報が氾濫する中で、理性の防波堤となり得るジャーナリストの一人だと思います。現在、様々なジャーナリストの方が独自にメディアやチャンネルを持っていますがインターネットは見たいものしか映さないメディアです。公共という存在の大切さを知っている堀さんはジャーナリスト達が力を合わせる時にぜったい必要な存在になると思うので、どうか健康にはお気を付けて下さい。応援しています。

本当にありがとうございました。

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(とぼけてフェードインする堀さん)

冒頭、堀潤さんは最終回について軽く触れたあと「伝えなければならない事がたくさんあります」と切り替え、中継を繋いでアメリカで発生しているアジア人に対する差別について取り上げました。これは他ならぬ私たち日本人も含まれる問題ですよね。
後半ではいつものように古谷経衡さんとイチャイチャしながら、今月あったニュースのおさらいをして、エンディングへ。
木曜の最終回はリアルタイムで聴けるか分からなかったので、私は夕方5時過ぎぐらいにメールを送りました。感謝の気持ちが届けばそれでよかったので。そしたら番組ラスト4分のなかでグローバーさんが読んで下さって。感動(T . T)
伝わってよかったし、Twitterでもリスナーの方々からも「おめでとうございます!」ってコメント頂いて、最終回なのにおめでたい不思議な気持ちでプラマイ悲しさが残りました。

月曜日:ゲスト 川上量生

✳︎当日のメモhttps://twitter.com/ebiharaism/status/1376490400173580288?s=21
✳︎N高の進学率の話については文春が粉飾だと報道
浪人を進学に 生徒数日本一「N高等学校」が進学率を“粉飾”していた 【内部資料入手】 | 文春オンライン

【最後に私が送ったメール】JamTheWorldのナビゲーターの中で一番変わったのが津田大介さんだと思います。最初のうちはITに詳しいお兄さんみたいな感じだったのに、他メンバーの代役だったり、田原総一郎さんのサポートをしたり、竹田圭吾さんをサポートして、全ての曜日を担当する頃にはニコニコ動画で見せていたようなポップさが消え、オールマイティな解説ができるキャスターに変貌を遂げていました。沖縄や被災地の取材を重ねた後に、感情と情報の時代をテーマにあいちトリエンナーレを手掛けたのは一貫性があって格好よかったです。良くも悪くも、青木さん、安田さん、堀さん(電話出演)が一堂に会する放送はリスナーからするとワクワクする特別回でした。

また、月一あずまんをやってる頃の津田さんの声は本当に楽しそうでした。東浩紀さんがお酒を飲んで登場した回もありましたが、それはきっと津田さんに対する信頼の表れだったのではないかと思います。

その他にもグローバーさんと津田さんがフジロックの雑談をしたり、エレベーターでJ-WAVEのエライ人と会ったエピソードはここでしか聴けないものでした。番組が終わってしまうのは残念ですが、これからもご活躍をお祈りします。

あと津田さんのTwitterは殺伐としてるので、愛猫のもなかちゃんの写真をもっとアップして下さい。

本当にありがとうございました。

津田大介さんの最期のJamTheWorld。
冒頭、堀潤さんの最終回を聴いて木曜日の独自性に衝撃を受けるスタート。

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(津田さんが堀さんの回を聴いた話をしてるのを堀さんもリアルタイムで聴いてる構図)

タイムラインには木曜日を聞いてなかったのかという鋭いツッコミもありました。

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竹田圭吾さんもJamTheWorldを楽しんでらっしゃいました)
エンディングで「僕がここで喋ってるのは竹田さんが連れて来たからだと思うので、最後に竹田さんの音声を聞いて下さい」と、竹田圭吾さんが最後に番組出演された時の音声が流れ、津田さんが泣き、リスナーが泣き、グローバーさんも少し声を震わせていました。

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余談になりますが、『とくダネ!』の最終回にも竹田圭吾さんのVTRが流れて名前がトレンド入りしてました。本当に多くの人に影響を与えていたのだと感じます。

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ピンチヒッター人生を歩んできた津田さんからの最後のメッセージは
「悲しくないよ!ポリタスがあるよ!」

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という事でした。富永京子さんと青木さんが定期的に出演されるそうです。

いつかJ-WAVEで音楽番組をやってみたいなと夢を語って月曜日は終了。

火曜日:ゲスト 荻上チキ

✳︎当日のメモ

https://twitter.com/ebiharaism/status/1376838150979379206?s=21

【最後に私が送ったメール】

青木理さんのJamTheWorldはトレンドを追うのではなく、テーマに沿ってゆっくりと話を聞くというイメージが強いです。脚本家の太田愛さんや平野啓一郎さん、モーニングショーの玉川さんや岡田晴恵さん、政治の世界の重鎮をゲストに招く事ができたのは青木さんだったからだと思います。重厚感のある放送だけではなく、長野県出身という事で昆虫食を特集して盛り上がったり、作家の西田さんとポケモンGOをやったとか、頭痛がするまでハマってしまったとか、そういうお茶目な側面も好きでした。

中でも月一宮台のコーナーは大好きでした。というのも、私が初めて青木理さんの話をちゃんと聞いたのが神保哲生さんがやっている『VIDEO NEWS.COM』で、震災直後にジャーナリストが結集する力強さを感じた記憶があります。なので、定期的に宮台さんの出演が決まった時は嬉しかったですし、宮台さんが遅刻してスタッフさん達がパニックになってるのも含めて本当に楽しかったです。

凄惨な事件や政治腐敗があっても、表層的な理解のまま消費されるのはSNSの負の側面だと思います。一方でラジオというメディアはSNSとの相性がとても良く、全く違う場所で別の人生を生きる人々が、同じ時間を共有できる素晴らしい相乗効果があると私は思います。

ゆっくりとみんなで考えるという絶滅危惧種の空間を公共の電波から、良質な情報を届けて下さった事を感謝します。

スタッフの皆さん、青木さん、本当にありがとうございました。

青木理さんの最終回は少し異質でした。
まず、冒頭で番組ADの女性から「お話があります」と言われ、セクハラの告発でもされるんじゃないかとビクビクしていたらご結婚の報告だったというベシャリのスキルを披露。その後は真剣に番組への想いを話し、ラジオでニュースを伝える意味について取り上げます。

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TBSラジオ『Session-22』に安田菜津紀さんが出た際に、安田さんが「いつもより長時間喋って疲れました」と感想をこぼしたら「あの番組より別格?」と言ったり、青木さんに対して「青木さんが言ったって世の中良くならないじゃないですか」と発言した過去がある荻生チキさんが登場。(なので私はそんなに荻上さんの事が好きではない←おいっ!)
後半で青木さんが当時の事に触れ、冗談まじりに「ぶっとばしてやろうかと思った」と言ってましたが、青木さんが呼ぶゲストの特徴は率直に興味がある人か信頼できる人かのどちらか。それを踏まえると、ライバル局のメインパーソナリティーというのもあるのでしょうけど、ラジオの報道番組でトップクラスの実力があると思ってるから最終回のゲストに呼んだのではないでしょうか。
ただ、荻上さんが相当な早口で難しい言葉をバンバン使っていたので、私が聞き落とした部分が多く、当日のメモの精度がイマイチ(>_<)宮台さんよりも、前日の川上量生さんよりも早かったです。
エンディングではグローバーさんから、『羽鳥慎一モーニングショー』についての話題を振られ、「嫌いなコメンテーターランキング2位とかもういいからさ…」とワイドショーにはもう出ないという話を少ししていました。

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月イチ出演を狙っていたあっこゴリラさんもコメントされてましたが、青木×ゴリラのコラボを望むリスナーのコメントも散見されました。
✳︎青木さんとあっこさんが共演された回もSpinnerのアーカイブに残ってます。
私のメモはこれ
https://twitter.com/ebiharaism/status/1361655182933643266?s=21

Spinnerでコーナーは継続するとはいえ、青木さんの声が聴けなくなるのはとても残念です。

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この前ゲスト出演されていた北丸雄二さんも惜しまれてました。
✳︎北丸さんが出演された最終回(NYのアジア人差別について)のメモ
https://twitter.com/ebiharaism/status/1374340869776535556?s=21

水曜日:あなたとJamTheWorld

✳︎当日のメモ

https://twitter.com/ebiharaism/status/1377200520071274496?s=21

【最終回に私が送ったメール】

アメリカの貧困や、TPPをはじめとした知的財産権の問題について解説されていた堤未果さんが番組を卒業すると知った時、この後どんな人がナビゲーターをやるのだろうかと思っていました。

そこで登場したのが安田菜津紀さん。ぬいぐるみが喋っているようなメルヘンチックな声と、中東取材がライフワークだというギャップの大きさに衝撃を受けました。タイムカプセルのように異国の音声をリスナーに聞かせてくれたり、ガザの子供たちが3.11を忘れずに凧を揚げてくれている事、イスラムではお酒が禁止されてるけど水タバコは吸えるという話、東海林克恵さんとのフリートーク、始まったかと思ったらすぐに終わったペルシャ語講座もありました。被災地で津波に飲み込まれた命の話。熊本地震の避難所の話。学生時代はラクロス部に入っていてバイトもキツくて寝てた話、ご自身のルーツ、お兄さんの話、絵本を何冊も読んでもらったという幼少期の話。激しいロックが好きでヘドバンして髪を刈り上げてるというパンクな一面を見せたかと思えば、ゲストに是枝裕和監督、関口宏さんや伊藤詩織さんが出演されたり、SUGIZOさんやMIYAVIさんがやってきたりと、水曜日のJamTheWorldは振れ幅があってとても楽しかったです。(青木理さんがレギュラーになる前に青木理さんが来たのも確か水曜日ですよね)

安田さんの凄い所はやはりその「声」だと思います。難民キャンプの現状や戦時性暴力の話は目を背けたり、耳を塞ぎたくなるような内容が多いと思いますが、まっすぐに取り上げても痛みを和らげる優しい声は他のナビゲーターには真似ができない才能でした。番組当初と比べたら、話し方も抑揚を意識したものになり、裏側で見えない努力を重ねていたのだろうと思います。

安田さんがたびたび口にする「紛争や災害が起こった時、真っ先に被害に遭うのは立場の弱い人達です」という言葉はコロナ禍において、最も尊重されるべき視点だと思います。ますますのご活躍をお祈りしています。

長くなりましたが、私が大好きだった『JamTheWorld』の最終回。コロナ禍という事もあって番組の打ち上げパーティーなんてできないでしょうが、こんなに素晴らしい番組があった事を決して忘れません。(書籍化したら買います!)

グローバーさん、スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。

最終回はゲストなしで安田菜津紀さんが担当した過去の回から、サーロー節子さん、熊谷晋一郎さん、赤木雅子さん、是枝裕和監督の言葉を振り返る内容でした。また、少しでもリスナーメールを読みたいと言っていたグローバーさんが途中で泣いてしまい、誕生日のケーキを食べてた安田さんからグローバーさん大丈夫?」と心配される場面は聞きどころ、読みどころ。笑
最期の原稿を読み上げるニュースルームの東海林克恵さんの声も少し震えていたように聞こえました。
リスナーの声はSpinnerに残らないですが、私のメモに少し残ってます。番組サイトもいつか無くなってしまうかもと思ってJ-meのコメントも少し残しておきました。

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安田さんは番組外でもTwitterでやり取りをされていましたね。
(こちらは元ケロッグで震災を機にフードロスに取り組むようになった井出留美さんとのやりとり)

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(生前、竹田圭吾さんもリスナーの疑問に気さくに答えていました。ウンコしてたの…。笑 そして津田大介さんは竹田圭吾さんの意志を継ぐの)

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番組終了について、TPPをはじめとする企業統治と個人の権利の解説をしてきた内田聖子さんのコメント。
✳︎「スーパーシティ法」について解説した時のメモはこちら。
https://twitter.com/ebiharaism/status/1268154991249768449?s=21

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水道の民営化について解説してくれた

水ジャーナリストの橋本淳司さん。

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ラッパーのダースレイダーさん。

(余談ですが、ダースさんは宮台真司さんの講義を受けていて、自民党で選択的夫婦別姓に賛成のチームを立ち上げた井出庸生議員は同級生だそう)

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また、J-meにも政府分科会の武藤香織さんが安田さんとグローバーさんに感謝の言葉を書き込んでらっしゃいました。

私が確認した限りではありますが、スタッフさん達のツイートもご紹介。

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木曜日に一足早く最終回を迎えたきたむらけんじさん。堀さんがよくスタジオ内の写真をアップされていたので、リスナーからすると親近感がありました。

お疲れ様でした。

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きたむらさんと同様に、番組の立ち上げから支えてこられたナカガワタツヤさん。

ありがとうございました。

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放送作家のメガネさん。
私はニッポン放送に行く前の星野源さんや平井堅さんと一緒にメガネさんが出演していたラジペディアもよく聴いてました。

ありがとうございました。

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タカハシナオコさん。

青木理さんが何かの話の中で、「この番組のプロデューサーも女性なんですよね」と言っていた事があったのですが、それはタカハシさんの事だったのでしょうか。推測するしかできませんが。

ありがとうございました。

他にも番組に関わった方々のコメントがないか出来る限り探しましたが、これが限界です。パトリック・ハーラン(パックン)さんはお子さんのお弁当を作っていたし、春香クリスティーンさんはご結婚されて芸能界を引退されてますから、アカウントも見当たりませんでした。それぞれの人生を歩まれてるのでしょう。

ただ、放送作家さんのサイトでお二方を発見。

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阿部雄一さんありがとうございました。

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西田信昌さんありがとうございました。

おわりに

番組終了の判断がいつ下ったのか、リスナーの私達には知る由もありませんが兆候はありました。
青木理さんが担当する火曜日の月イチ宮台のコーナー。2月の放送で「次回は日本式ネオリベについて教えて下さい」と言って終わったのに、3月の放送では、生は死ぬ事を前提としているという話に変わっていたんです。察するにこの時すでに青木さんも宮台さんも番組が終了する事を知っていたのではないでしょうか。

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宮台さんの声も遠ざかりますねぇ…。
✳︎月イチ宮台最終回のメモはこちら
(Spinnerで聴いたほうが正確なのでそっち聴いたほうがいいかも)
https://twitter.com/ebiharaism/status/1366725337325871108?s=21

J-WAVEを聞きかじっていた私は『TOKIO HOT100』で流行歌を知り、『サントリー シアターZERO-HOUR』で活字とはまた別の文学世界の奥行きを知り、『JamTheWorld』でジャーナリズムを知った人間です。
とくに『JamTheWorld』は生活の一部だったし、視聴率を稼ぐことが正義とされるテレビでは取り上げられない問題を扱ってくれる特別な存在でした。
近年その大切さを実感したのは2019年に台風15号が房総半島に上陸した時。「東京は被害がなくて良かったですね。見てください。この青空」みたいな感じで、都会は日常がまた始まるわけですが、千葉県民は停電被害と海沿いの方々は自宅の屋根を失っていました。そのうえ屋根にブルーシートをかけようとして落下する方や命を失った方もいて、小さな声に耳を傾けないとどうなるのか、黙殺されるというのはこういう事なのかと改めて理解しました。そんな中、堀潤さんが自らアンテナになって被災状況を集めて拡散する姿勢は頼もしかったです。
少し話はズレますが、私が初めてJamTheWorldに批判的な意見を送った(といってもTwitterなので届いていたのか不明)のが熊本地震が起きた直後。地震が発生したのに普段と同じ放送が続いていたので、「全国どこでも聴けますと言ってるのだから災害が起きた時は地方だったとしても伝えるべき」なんて意見を書いた覚えがあります。

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radikoプレミア「ム」ね。(恥)
いつものコーナーが終わってから熊本地震についてのニュースが流れましたが、このタイムラグに違和感がありました。
熊本地震の時も堀さんが取材して車中泊によるエコノミークラス症候群のリスクだったり、安田さんが女性の目線が欠けた避難所の問題について取材報告なんかを伝えていましたね。HeartToHeartのコーナーでも被災地の取り組みを紹介してましたね。
何が言いたいのかというと、変わらずに伝え続けるジャーナリストが存在する報道番組はスタッフさんの欠けた視野を補う役割分担できるので、他の番組と比べた時の信頼性が別格だということ。ミスがあってもカバーできるのはJamTheWorldの強みだったと思います。宮台さんが時間を間違えて来ない時も青木さんとグローバーさんが見事な連携で時間を埋めましたもんね。
✳︎その時のメモもあるよ!
https://twitter.com/ebiharaism/status/1201825707338256386?s=21

日常からこういう楽しさが無くなったわけですから、JamTheWorldロスが半端じゃない( ;∀;)

SONARMUSICも1時間短くなったし。

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クリス・ペプラーさんも深キョンの掌の上でクリコシ・ペプラーになっちゃうし…。笑

翌日放送された『JamThePlanet』の初回放送も聴きましたが、つい昨日まで1分1秒があんなにも惜しまれたのに、3時間のうちの多くは音楽を流してるだけというのは聴いてて辛かったです。それにゲストとの会話よりも合間に流れる音楽の分量が多いというのは、会話のテンポ感を殺してしまっているし失礼に感じます。

さらに言ってしまうと「お堅い話が聴きたい人はSpinnerでどうぞ」という態度が成り立つなら、良い音楽が聴きたい人はSpotifyでもいいし、作業用BGMでいいならYouTubeでもいい。ジャイルス・ピーターソンの選曲が聴きたいならJ-WAVEじゃなくてWorldwideFMを聴けばいいという事になる。代替可能な存在ならば、タカハシさんが最後の挨拶で仰っていた特異性を持っていたJamTheWorldを終わらせた意味も分かりませんし、Planetになったから何なのかという番組のコンセプトも今の所分からない。宇宙の専門的な話が聴きたいなら、『子ども科学電話相談室』のほうが家族で楽しく聴けるのではないでしょうか。ここでしか聴けない番組でなければリスナーに愛されないと思います。
この後、新番組がどのような変遷を遂げていくのかは分かりませんが、確かな事は「JamTheWorldは完全に終わったんだな」という事実です。

終わっちゃいましたね。

さようなら。
本当にありがとうございました。
さようなら。゚(゚´Д`゚)゚。

おまけ

津田さんが「もなかちゃん」をアップしてらっしゃいました🐈

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ナイス!サービスショット!

(おわり)