モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

ワールドカップおわた

ベルギー3位

ベルギーのカウンターをいかにイングランドが抑えるのか注目してた私。

ところがベルギーのほうが鮮やかなサイド攻撃を魅せて先制した。

イケメン枠のシャドリがミートグッバイで交代。

テレ朝の解説はみんなの松木安太郎でお届け。いつの間にか股を抜いた者がゲームを制するというルールに変更されていたみたいだ。

ベルギーは得点王を狙えるルカクにボールを集めたが、決定的な場面でトラップが伸びたり、シュートを外したりと物足りない内容でベンチに退いた。

舌好調の松木さんに相槌を打つ体力もなくなってきた実況勢。きっと視聴者も同じ気持ちだったに違いない。

アザールの運動量が落ちてきたのではないか」という指摘を跳ね返すかのように、落ち着いてゴールを決めたアザール

大会通じて安定感のあるドリブルを続け、ベルギーのビルドアップには欠かせない存在だった。

試合終了前にも何回かベルギーに得点のチャンスがあったが、決めきることはできなかった。イングランドについては得点パターンがセットプレーぐらいしかなくて、好き嫌いが分かれそうな内容だった。

アザールのMOMは文句無いね。

決勝

セレモニーでウィルスミスが歌った後にピッチを戻す時間があり、そこでロシア民謡のパフォーマンスがあって、そこでロナウジーニョが現れた。資本主義vs共産主義みたいなパフォーマンス合戦を沈静化するロナウジーニョの太鼓おもしろかった。

クロアチアはここまで何度も延長戦を制してきた。ここ数年のW杯は延長戦にもつれ込んでいたので期待値が上がっていた。

1点目はFKで運悪くマンジュキッチが触ってしまいオウンゴール

ミスで失点するとどうしても勢いが落ちてしまうが、クロアチアは気持ちの切り替えが早くて、選手一人一人が常に何をすべきかを考えているな動きだった。

いやー。ペリシッチのゴールでスタジアムは湧いていたんだけど、これは見ていてちょっとモヤモヤした。

オウンゴールで失点→ゴールで追いつく→PKで失点」と、ここまでフランスはクロアチアが作った流れの中でゴールを決める事なく有利な展開になっていた。棚ぼた。ごっつぁん。

意外なことにW杯の決勝でオウンゴールが生まれたのは初めてだそうだ。

ロシアW杯については期間中であれば何回でも出入国できる移動用のパスが発行され、運営面とセキュリティ面ともに評価が高かった。国のメンツがかかった大会でFIFAの会長から謝意を伝えられたプーチンもニコニコしていたがーー

https://twitter.com/mainichi/status/1018534520016867328

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プッシーキャットとかいうロシア

の反体制派のパンクバンドが乱入し試合の流れを断ち切った。

どうにか追いつきたいクロアチアにしてみれば、この乱入は腹が立っただろう。

ホグバのシュートが決まりーー。

エムバペのゴールが決まった。

クロアチアを応援していた私の頭に松木解説(幻聴)が流れてきた。「頑張れ!」という強い気持ちが応援解説というジャンルを生むのだろうか。(本当はちょっと眠かっただけ)

しかし、この失点が余計にフランスを冷静にさせ、エムバペのワントップを残してガチガチに守りに入った。(ギリシャの上位互換だね)

デザイーがいた時のフランスより堅いと思う。ベンチワークも見事だった。

試合終了。

フランスが二度目の王者に輝いた。

肩を落とすクロアチア代表の目の前で、三色旗をマントのようにしてピッチを駆け回るフランス代表が映された。

なんて切ないんだろう。

たらればになるけど、自滅しなければ2-2で延長戦に入ったのでクロアチアは悔しい敗北。

フランスは守備、クロアチアはバイタリティ、ベルギーはカウンターの速度、イングランドはセットプレーと戦術の特色が見事に分かれていた。

反対にスペインのパスサッカーや、ワンマンチームは見事に対策されて姿を消した。4年かけて若い世代を育てて、ベンチ層を厚くするというのは日本も見習うべき点ではあるが、早々に敗退したドイツを見ると過信ほど恐いものもないなぁと思う。

大会MVPは攻守にわたり貢献したクロアチアモドリッチ

ゴールデンブーツはイングランドのハリー・ケーンパナマがゴールを献上しすぎたね。

ゴールデングローブはベルギーのクルトワ。今大会はGKの活躍も目立ったが、その中での受賞は素晴らしい。(9秒カウンターやばかったし)

ヤングプレーヤー賞は19歳という若さでチームを優勝へと導いたフランスのエムバペ。足の速さ、ゴールセンス、パスセンス、あからさまな時間稼ぎと常に観客を楽しませてくれた。

ただ、極たまにではあるが、早熟なだけで伸び代が無いケースもあるので、胡座をかいてはいられないだろう。(悪いことしてサヨウナラみたいなね)

授賞式の途中で雨が降ってきた。

いち早くプーチンの頭上には傘が開かれたが、「もしやこれは暗殺に使われるヤツなんじゃないか。乱入してきた4人はもうこの世に居ないのではないか…」と妄想してしまった。

さらに雨は激しくなったが、画面を盛り立てていた。クロアチアの選手や監督が下を向くとクロアチアの大統領(コリンダ・グラバル=キタロヴィッチさん)が「よく頑張ったわ!誇りに思うわ!ハグハグ!」的な会話をしてるかどうかは定かではないが、選手を激励しながら抱擁を交わした。フランスのマクロン大統領もずぶ濡れになりながらフランスの選手を讃えた。ちゃっかりトロフィーにキスしていたから、選手達はマクロンと間接キスしまくりだ。安倍だったら「私の自慢のドリルで分厚い岩盤を砕こうと思ったわけでありますが、残念ながら股関節を痛めてしまってドリルをお見せすることができない」とか言って帰るんだろうぜ。

それにしてもフランスは確実にネットを揺らしてきた。名選手は名監督にはなれないなんて言わる時期もあったけど、フランスはデシャンジダンが成功したわけだから、選手の育成と同時に監督の育成の重要だと気付かされる。

日本サッカー協会はまた言葉の通じない監督を連れてこようとしているのかもしれないけど、いくら選手達が海外で学んできても上層部の人間達が井の中の蛙だったら、行き当たりばったりの組織は変わらないのではないか。

兎にも角にもW杯が終わってしまった。

もう深夜3時に起きる必要はないのだ。

Twitterで自分と同じように有名人が起きていて「あ、この人もサッカー見てるんだ。へぇ〜」みたいな、地味な共感も無くなるのだ。

さらばパンとサーカス