モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

スポーツについて思ったこと

深夜にeスポーツの番組が始まるというので見てみた。様々なタイトルの大会結果を紹介するのは悪くないし、その中から各週ごとに特集を組んでここが面白いよと教えてくれるのは悪くないと思った。でも吉本所属の山里さんが司会で、吉本所属の選手を招いている構図にげんなりしてしまった。
なぜ、広島東洋カープが人気なのかといえば、企業の所有物ではなく市民が作り上げたからだと思う。日本ではスポーツは文化ではなく、企業の金稼ぎの道具と位置付けられているのが当たり前になっている。東京五輪のゴタゴタなんてまさにそれだ。これまでコミュニティに尽力してきたゲーマー達が、eスポーツという言葉に違和感を覚える原因もそこにあると私は思う。だから儲かるかどうか関係なく、コミュニティの中で切磋琢磨するパキスタンの鉄拳勢に感動するのだし、日本のコミュニティが連動してクラウドファンディングで来日の手続きを整えたりするのだろう。
パラ陸上が昨日幕を閉じた。それを見ていて思った事がある。アスリートとは身体の限界に挑む者であって、障害の有無は関係ないという事。それは目の前に垂らされた人参欲しさに走ってるわけじゃない。もっと純粋な初期衝動や楽しさ、生きる為に必要な事として走り、跳び、息を切らすこと。そして、そこに理解を示して連帯する人々がいる事の素晴らしさが主役だ。
スポーツが本当の意味で文化として捉えられる為には、生きる為に必要であると認知される必要がある。中毒症状とは別に、ゲームは生きる為に必要であると認知される日は来るのだろうか。公園では球技が禁止され、危険だからと遊具が取り払われ、子供達は知的遊具を渇望し、近視が増えた現代の話。