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【内部告発の現状と課題について】ゲスト:奥山俊宏(朝日新聞編集委員)

JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO

今夜のテーマは「内部告発」。
内部告発と言えば、先日の前川喜平前文部科学事務次官
の記者会見が注目を集めましたね。

2006年4月には、内部告発者を保護する法律、「公益通報者保護法」が
施行されましたが、果たしてちゃんと機能しているのでしょうか?
組織からの報復などから守られているのでしょうか?

そこで今夜は、内部告発についてずっと取材されている
内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』の著者で、
朝日新聞編集委員の奥山俊宏さんをスタジオにお迎えして、
内部告発の現状と課題についてお伺いしたいと思います。

以下、メモです。

オリンパス事件 - Wikipedia

東京電力原発トラブル隠し事件 - Wikipedia

以上。

 

スノーデンのインタビューについては今朝、東京新聞が報じていました。

東京新聞:「監視システムを日米共有」 スノーデン氏との一問一答:国際(TOKYO Web)

 -エックスキースコアは何ができるのか。
 「私も使っていた。あらゆる人物の私生活の完璧な記録を作ることができる。通話でもメールでもクレジットカード情報でも、監視対象の過去の記録まで引き出すことができる『タイムマシン』のようなものだ」
 「エックスキースコアを国家安全保障局(NSA)と日本は共有した。(供与を示す)機密文書は本物だ。米政府も(漏えい文書は)本物と認めている。日本政府だけが認めないのは、ばかげている」
 -日本の共謀罪法案については。
 「(法案に)懸念を表明した国連特別報告者に同意する。法案がなぜ必要なのか、明確な根拠が示されていない。新たな監視方法を公認することになる」
 「大量監視の始まりであり、日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものになる」
 -大量監視は何をもたらすか。
 「『あなたに何も隠すものがないなら、何も恐れることはない』とも言われるが、これはナチス・ドイツプロパガンダが起源だ。プライバシーとは『隠すため』のものではない。開かれ、人々が多様でいられ、自分の考えを持つことができる社会を守ることだ。かつて自由と呼ばれていたものがプライバシーだ」
 「隠すことは何もないからプライバシーなどどうでもいいと言うのは『言論の自由はどうでもいい、なぜなら何も言いたいことがないから』と言うのと同じだ。反社会的で、自由に反する恥ずべき考え方だ」
 -大量監視で国家と市民の関係は変わるか。
 「民主主義において、国家と市民は本来一体であるべきだ。だが、監視社会は政府と一般人との力関係を、支配者と家臣のような関係に近づける。これは危険だ」
 「(対テロ戦争後に成立した)愛国者法の説明で、米政府は現在の日本政府と同じことを言った。『これは一般人を対象にしていない。テロリストを見つけ出すためだ』と。だが法成立後、米政府はこの愛国者法を米国内だけでなく世界中の通話記録収集などに活用した」
 -テロ対策に情報収集は不可欠との声もある。
 「十年間続いた大量監視は、一件のテロも予防できなかったとする米国の独立委員会の報告書もある」
 「当局の監視には、議会と司法の監督が有効だ。特に司法は、個別のケースについてチェックする必要がある」
 -日本の横田基地(東京)勤務時代の仕事は。
 「アジア各地に散らばる米国のスパイ通信網を構築する技術者として働いていた。私が暴露した文書には、横田基地で二〇〇四年に新たな施設を建設した際の費用六百六十万ドルのほとんどを日本政府が負担したことを示す文書が含まれている。これは事実だ。米軍駐留経費の肩代わりは、米軍が駐留する国に共通する。新たな植民地主義だ」
 「米国による日本の官庁への盗聴が暴露された際、日本の法を破ったにもかかわらず、なぜ日本側は抗議しなかったのか。少なくとも文句を言い、やめるよう伝えるべきだったのではないか」
 -機密情報を暴露するに至った理由は。
 「重要なのは事実だ。死ぬほど怖いことだが、価値はある。私は政府が各国の人々の権利を侵害しているという事実を暴露したことで、違法とされた。倫理に沿う決断をするためには法律を破るしかない場合がある。歴史的にも、完全に合法だが完全に倫理に反しているという政策や決定はあった。法律は守るべきだが、社会、国民、将来のためになるという限りにおいてだ」
 -亡命生活について。
 「もちろん米国の家に帰りたい。ロシアに住むことを望んだわけではない。もし、日本が私を迎えてくれるなら幸せだ。ただ、インターネットを通じて私は世界を仮想訪問している。私はネットの中で生きている」 (モスクワ・共同)

グレングリーンウォルド氏の「暴露」を読んだことがある私には最後の「私はネットの中で生きている」という一言がカッコよすぎて仕方ないです。

スノーデンは若い頃に匿名性のインターネット空間の中で、遠く離れた一度もあったことのない人々と言葉を交わして人格を形成していった人間なので、このスタンスは初志貫徹しているなぁと。

こうした強い人々を見ていると、改めてプライドはお金では買えないのだと思いました。

 

「暴露 ースノーデンが私に託したファイル /著 グレン・グリーンウォルド /訳 田口俊樹 濱野大道 武藤陽生」の感想 - モブトエキストラ