モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

ボードレールの詩を読んだ感想

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新書と小説の他に読めるものはないだろうかと考えて詩集に手を伸ばした。
短歌や俳句は言葉の意味を理解して、風景描写を頭の中で描くスキルがいるので私には無理ゲーだ。
でも、詩集なら短歌よりも情報が多いのでイメージすることは簡単だ。
次は誰の詩集にするかだが、皆さんはボードレールという詩人を知っているだろうか?
私は知らなかったので、この機会に同氏の詩集を借りることにした。

詩集の後半のページにはボードレールの人物像と、一つ一つの詩に対する解説が書いてあり読みやすい構成になっていた。
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私は人物の紹介から読んだのだが、まさかこの少年がおっぱい星人になるだなんて誰が予想しただろうか。
これでもかというほど「乳房」という言葉を使っている。
ボードレールは人間の最大の罪を「怠惰」とし、自分がおっぱい星人なのは悪魔のせいであるという考えを持っていたことがわかる。
その一方で、詩人の孤独や女奴隷の美しさも詩にしたり、自らの老いを憂いて死を書いていたりする。
いくつかカッコいいものもあって、やればできる子である証明をしている。
なかでも尊敬するのは「なぜ詩を書くのか?」という点で、ボードレールは自分の最愛の女性を詩にすることで、彼女を後世の読者に知らしめることが理由であると書いてある。
画家が自分の恋人を作品に遺すことはよくある話だが、詩人でしかもそれを軸にして作品を作り続けるなんて、筋金入りのおっぱい星人だ。

こんなにすごい詩人がいたのに、谷川俊太郎相田みつをしか知らなかったなんて…

影響を受けた私は、ボードレールの書いた幾つかの詩をサンプリングすることにした。
後日、noteにアップする予定。