JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO
今夜のBREAKTHROUGHは、
『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下、自画自賛の系譜』の著者、早川タダノリさんをスタジオにお迎えして、ここ数年、書籍やテレビで広がっている「日本スゴイ」ブームについて考えます。戦時下においても一度、生まれていた「日本スゴイ」ブームの実態、
そして、今なぜまたブームが起こっているのか?
この「日本スゴイ」ブームは、何を意味しているのか?
お話を伺います。
以下、メモです。
日本を賛美するブームについて 戦時下にも行われていたと指摘される早川さん。戦前、戦中の本を集めるのがお好きなんですか?→大好きです。2011年に本屋さんで見つけた本で魏志倭人伝を理由に2000年前から外国人に絶賛されていると書かれていて、集めた本とネタが似てるなと。 #jwave
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 興味深いものがたくさんあるんですけど→新潮社の日出という総合雑誌。創刊が昭和7年でその頃から日本はスゴイと。→目次を読んでみるとピカイチ海軍、横綱陸軍、外人にも勝る日本人の体、腰の力から見た日本人→日本人にも毛深い人いますし…
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
✳︎文字数の関係で省略しちゃいましたが、日本人は外国人と比べて体毛が薄いので生物的に進化しているとか、正座をするから腰の力が強いという言説だそうです。
@ebiharaism 今とさほど変わらないですよね?→企画会議で同じように水泳とかウォシュレットとか取り上げ方が似てるんですよね。→発明や科学が他国よりも優れていて、礼儀正しく勤勉と今でも言いますよね→礼儀正しいというのは文部省が上下の秩序を守る為に作ったものなんですよ。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 外国人でも謝る人いますよね→よその国のマナーを言うことがありますが、東京五輪が行われるまでのことを忘れてしまっているのではないでしょうか。→勤勉さについては?→翼賛会が天皇陛下の為に働くよう、不平不満を言わないように勤労に対する哲学の本がたくさん出たんです
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 仕事はお金のためにするではないと説教する側にとっては楽チンで、日本人の伝統だと言ってしまえばいい。これが今のブラック企業にも通じているのでは。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 「戦争と茶道」という本がありますが?→これは戦争には茶道は必要ではないという意見に対して、生き残るために戦争を迎合して伝統が使われたんです。純日本的な茶道とか、歴史の捏造が平気になってしまうんです。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism こうしたナショナリズムを煽るものは日本だけではないと思いますが、なぜ現代日本にこのような言説が多いのでしょう?→不思議なのは日本スゴイ系のテレビ番組が2012年から13年にかけてレギュラー化したんです。これは第二次安倍政権と同じ時期なんですね。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 日本を褒める外国人枠として、ヒトラーユーゲントが日本に来て熊本城を褒めるということがありました。連綿と続いているなぁと。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 教科書が教えない日本の歴史としてトルコの船を助けたとか、保守系の人が使うことが多いですね→売れる理由は?→いい話として知的好奇心が満たされますし、日本人の誇りを取り戻せという言説が飛び交ったのは95年以降で日本会議が結成されたのが98年。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism これから2018年には道徳の授業としてスゴイ系が取り入れられるので心配です。→良いものだけをピックアップしていればスゴイ系、悪いところではロクでもないとなりますね→世界に飛び出すためにマナーを学ぼうというような反省のモーメントが80年代初頭までありました
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
@ebiharaism 安易に語ると良い方に向かないですね?→歴史を学ばないと看板を誤ってしまうのです。
— 海老原いすみ (@ebiharaism) 2017年1月13日
とても興味深くて面白かったです。
ゴールデンタイムに流れるテレビ番組のプロットがヒトラーユーゲントと同じ発想だなんて笑えない冗談ですよね。
「伝統」として残るためなら何でもする文化というのも、放送法の圧力に屈するメディアに通じていると感じました。
この本買おうと思います。