モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

読書感想文

「舞台」の感想

主人公がゲスキャラすぎて… 本の装丁が鮮やかで目を引いた。 「地下の鳩」に続いて今回も西加奈子作品をチョイス。 面白いドタバタコメディを予想していたが、少しかすりつつ明後日のほうへ吹っ飛んでいった。 端的に言うと主人公の葉太が小説家の父の死をき…

「地下の鳩/タイムカプセル」の感想

私は人情話が得意ではない。知らない人の歴史に興味を惹かれないからだ。これは自分のボキャブラリーが少ないから親近感を抱けないと言い換えることができる。「地下の鳩」は凸と凸の男女の話で、互いにさほど思慮が深くないのに、自分の頭に思い描いた想定…

3月20日 目には見えないトゲ

00-06 × 06-12 EIDB 12-18 CG 18-24 × B. 東北地方 -0-1-1-0=2 C. 関東地方 -0-0-1-0=1 E. 関西地方 -0-1-0-0=1 G.四国地方 -0-0-1-0=1 I .沖縄地方 -0-1-0-0=1 合計回数 -0-4-2-0=6 07:23 和歌山県北部 10/2.4 ① 10:34…

「悪の力」から考える満たされた世界

【様々な凶悪事件「悪」について】ゲスト 姜尚中(東京大学名誉教授) - モブトエキストラ積ん読状態だった姜尚中さんの「悪の力」を読み終えたーー「正義」と「悪」は誰しもが日常生活で触れる身近なモノなのに、漠然としていて誰しもが答えに困る問題です。…

「Dr.野村の犬&猫に関する100問100答」の感想

お届けにあがりましたいつものようにタイトルで選んで読みました。一問一答形式で記載されているので読みやすく、飼育マニュアルとしても読めるし、単に読み物としても読めます。犬と猫は身近な存在なので改めて考えると専門書を読む機会がありませんでした…

星砂物語の感想

隠したい秘密を知らせたい装幀が夜空をイメージさせるものだったので、これは恐らく天文学者になりたい少年が主人公の青春群像劇だろうと思ったんです。そうしたら戦争真っ只中の世界に引きずり込まれまして「何が青春群像劇だ!この非国民めっ!」みたいな…

世にも奇妙な君物語の感想

全てがフリになる!「ああ、この人、ジブリの鈴木さんと対談してた人だ」そう思って、本を手に取った。表紙にはUFOと回転木馬、そこから落とされる1人の人間が描かれていた。ブリューゲルの「イカロスの失墜」を思わせる絵に興味をそそられる。分厚い本なの…

「罪悪」フェルナント・ファン・シーラッハ著 の感想

淡々と綴られる事件たち「犯罪」(フェルナント・フォン・シーラッハ)の感想 - モブトエキストラそれぞれ独立した物語ですから、順番は関係ないのでしょうけど、正直なところ、先日に読み終えた「犯罪」のほうがストーリー構成が上手かったので物足りなかった…

「犯罪」(フェルナント・フォン・シーラッハ)の感想

犯罪の理由海外小説を読んでみようと「夜と霧」を立ち読みしてたら気持ちが一気に落ちた。ひでー話ですから仕方ねーです。もう少し軽めのヤツを手に取る。ジャケの世界観がいい。中の絵もよさげ。ついでに隣にあった「罪悪」という本も借りたので、読み終わ…

ボードレールの詩を読んだ感想

ボードレールはおっぱい星人新書と小説の他に読めるものはないだろうかと考えて詩集に手を伸ばした。短歌や俳句は言葉の意味を理解して、風景描写を頭の中で描くスキルがいるので私には無理ゲーだ。でも、詩集なら短歌よりも情報が多いのでイメージすること…

「本当は怖い動物の子育て」の感想

どうして子どもを殺すのか?タイトルに「本当に怖い〜」と付いていると、ついつい手を伸ばしてしまいます。しかも怖くないことは分かっているのにです。これはダチョウ倶楽部における「押すなよ!」とかとにかく明るい安村の「安心して下さい履いてますよ!…

片耳うさぎの感想

怖がりな少女が老人から5千円ひったくる話本のカバーには「2人の少女が屋敷の謎に挑む」という大まかな内容が書かれていました。幼少期特有の冒険心というのは、日常生活の中で忘れてゆくものです。私はそれを思い出したくなり、この本を読みました。カバー…

「スパイスが変えた世界史」の感想

ブローデルあらわるスパイスが変えた世界史―コショウ・アジア・海をめぐる物語作者: エディットユイグ,フランソワ‐ベルナールユイグ,Edith Huyghe,Fran〓@7AB7@cois‐Bernard Huyghe,藤野邦夫出版社/メーカー: 新評論発売日: 1998/02メディア: 単行本この商品…

月と雷の感想

不倫が新たな不倫を呼ぶタイトルは「おおかみこどもの雨と雪」みたいだし、ジャケも子供が戯れているイラストだからパロディかと思ったら全然違った。小説を読むというのは先入観との戦いなのだと気づかされる…。物語を平たく言うと、好きな男と一緒に居られ…

「20代から身につけたいドラッカーの思考法」の感想

ドラッカーって誰やねん世の中とはいい加減なもので、ある日突然に知らない言葉があたかも誰もが知っているかのように扱われることがある。こういうのは広告代理店のステマだったり、それに加担する芸能人ブロガーが流していたりする。何年か前に「ドラッカ…

「ラストワルツ」の感想

村上龍さんの本を読んだことがない。前から読もうかなと思ってはいたが、どの作品から読むのがいいのか分からない。今でいう『スターウォーズって、どれから見ればいいの?』とほぼ同じだ。また、私の中では「小説家」ではなく「カンブリア宮殿に出てくるフ…

「告白」の感想

一人称の面白さなんとか読み終わった。かなり緻密だったから、読んでる途中で湊かなえは「ミナ」と「カナエ」という2人の人物なんじゃねーか?と思ったけど、ウィキペディアみたら1人だった。なんだ、天才か。。 pic.twitter.com/BWIjS1bIXb— 海老原いすみ…

「バカの壁」の感想

学問が最終的に突き当たる壁は自分の脳である by Yo-Low-Takeshiバカの壁 - Wikipedia『バカの壁』(バカのかべ)は、東京大学名誉教授・養老孟司の著書。新潮新書編集部の口述筆記による著作である。2003年(平成15年)4月10日、新潮新書(新潮社)より刊行…

「ガソリン生活」の感想

機関車トーマスとホームアローンの間に。伊坂幸太郎という名前は聞いたことがあったけど、誰やねん状態のままこの本を借りました。後で知りましたが「アヒルと鴨のコインロッカー」の作者さんだったんですね。まさか、あの濱田岳が金太郎になってパッカーン…

「パンとスープとネコ日和」の感想

また、不倫だった。前回に読んだ江國香織さんの短編集は不倫の話ばかりだった。思わず毒ヘビの牙にピンセットを押しあてて『これでたくさんの人間が死にます』みたいな映像が頭に浮かぶ。次に手に取った本はタイトルからしても家庭的な優しさの溢れる本だ。…

「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」の感想

こんな内容だったとは…私がこの本を借りようと思ったのは、女性作家の短編集であることと、タイトルの抽象度が高いのにデザインはスッキリしていたからです。好奇心が湧いてきて「おらワクワクすっぞ」って感じでした。しかし、どうでしょう…まさか全てセッ…

折り返し点(宮崎駿)の感想

ようやく読み終えた。全522ページもある分厚い本だから、手首が痛くて仕方がない…笑この本には「もののけ姫」から「崖の上のポニョ」までの4作品が宮崎駿という人間からどのようにして生まれてきたのかが書かれています。また、映画が公開された際のインタ…

「聞く力」の感想

なかなか人気のある本を借りるのは難しい。本を買うのと、本を借りるのとでは大きく勝手が違う。ようやく見つけた「聞く力」は読まれまくってフニャフニャになっていた。コンビニの雑誌がフニャフニャになっているのはよく見かけるけど、新書がぞんざいに扱…

「大人のための残酷童話」と「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の感想

大人のための残酷童話(倉橋由美子)昔話のアレンジ作品は珍しくないし、なんならディズニーなんて二次創作物の王道に思う。同じ話なのにパターンが違ったりするので、いわば変化球で「まぁ自分でも読めるだろう」と判断してこの本を借りてみることにしました…

「世界から猫が消えたなら」の感想

久しぶりに本でも読んでみるかと図書館へと足を運んだ。 図書館といっても大都市圏にあるような、膨大なアーカイブを保存している図書館ではなく、田舎の公民館の一室にある小さな「図書室」である。 図書室に入ると掲示物の更新がされていたり、週刊誌も新…

坂口安吾の恋愛論の感想

恋愛論作者: 坂口安吾発売日: 2012/09/13メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るKindleストアで見かけてダウンロードしたものの、とくに読む気がせずに積読状態だった。短い内容で文章には作者の現実主義が強く出ている。そのなかでも『恋愛というも…

星新一の描いた2027年に思うこと。

2015年6月22日に箱根に使徒は出なかった。時代が進むにつれて夢が冷めていく感じがする。ちなみにドラえもんは2112年に誕生予定。現代に描かれる未来のイメージはどんなものがあるだろうか?人工知能で人類は滅亡する? ホーキング博士の警告で議論再燃 写真…

2015年 1710年の旅

[www.47news.jp/smp/CN2/201506/CN2015060401001124.html:title]日本年金機構による情報漏洩について批判が殺到している。また、それに伴って「マイナンバー法」のリスクを危惧する声も増えている。現政権はよほど印象操作が好きらしく、「武器輸出三原則」…