モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

飛ぶ教室(第3回)の感想

文学は実学である

高橋源一郎の飛ぶ教室 - NHK記事検索|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる

飛ぶ教室も3回目を迎えました。番組のアーカイブに関しては『読むらじる』で公式の書き起こしが読めるので、私のメモよりそっちが正しいです。

ただTwitterを見たら驚くべき事に『らじるらじる』のタイムフリーでは、菊地成孔さんが東京都知事をdisった箇所がバッサリとカットされていたそうです。

(「小池都知事はもう支持率を気にする必要はないだろうけど、志村さんについて最後の功績と言っていた。俺は歌舞伎町を浄化すると言ってきた東京都知事が嫌いで、だいたい都庁があんなところにあるからいけない。忍者の格好をして咳はアイーンで止めると言ってくれたら話せるかもしれない」みたいな事を菊地さんが言って、小野アナが「あくまでも菊地成孔先生の意見です」って言って、菊地さんが「悪いおじさんの意見です」でオチを付けた神回がバッサリと)

問題は<誰が>ではない。<何で>だ!何の話かって? ケツを拭く話に決まってるだろうが——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」35|ヒルズライフ HILLS LIFE

<菊地成孔の日記 令和二年 4月8日 午前3時40分記す>:ビュロ菊だより: ビュロー菊地チャンネル(菊地成孔) - ニコニコチャンネル:音楽

菊地さんはニコニコのメルマガだったり、ヒルズライフに寄稿されてるのでそちらでお楽しみあれ。

ここからは第3回のツイートメモ。

メモここまで。

感動したポイントが2つあって、1つは高橋さんが独房の中でラジオを聴いていたというお話。私は映画に詳しくないんですけど、好きな映画のひとつが『ショーシャンクの空に』なんですよ。まさにそれだったので、独房の中にいた高橋さんがNHKをラジオをやって、そしてまた家の中に居なければならない人々を繋ぎ合わせるというのがとても感慨深かったです。

2つ目が伊藤比呂美さんが「文学は役に立つ」と力説していた事。私たちが置かれている状況って、物理的に離れた者同士が、情報化できるものは何であれ、情報化して、送信して、手元で再生or復元するという力が必要になるわけじゃないですか。その基本的な部分が読解力。つまり、文字は平時でもタイムカプセルのように時空を超えて未来の人々に情報を与えてきた。その証拠に、すでにカミュは死んでいるのに勇気を与えてくれます。

政府は病床数を削減しようと提言してきて、今回の医療崩壊のカウントダウンが訪れたわけですが、同じように大学の文系を廃止するよう提言している事を思い出しました。

Listening:<論点>岐路に立つ、国立大文系 - 毎日新聞

「募ってはいるが募集はしてない」とか、補償してくれという国民の声に対して不衛生なマスクを配布したり、星野源さんなんて踊りもしない、歌いもしない、懐いてるように見えないワンちゃんと指示厨人間の動画の犠牲になったり。

現段階で政治家によって言葉は壊されて通じない。何から何まで壊されてしまうなんてたまったものではありません。現代人の私たちは、未来人に希望を与えるタイムカプセルを残さないといけないと強く思いました。

紛れもなく文学は実学ですね。

(おわり)