モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

飛ぶ教室(第9回)の感想

先週の放送はお休み。今週のゲストがブレイディみかこさんという事で、かなり楽しみにしてました。しかも、1コマ目と2コマ目、全編にわたってブレイディさんの特集だったのでボリュームたっぷりの内容でした。

で、いつもの事ながらここからは私のメモになります。正確な書き起こしが読みたい方は番組の公式サイトで読んで下さい。

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誰もが心のうちにペストを持っている。

冒頭のトークは『テラスハウス』という番組に出演されていた木村花さんの死に関連して、カミュの『ペスト』の登場人物のセリフを紹介するものでした。誰もが心のうちにペストを持っているからこそ、カミュは恐怖しながらも言葉を選んでいたと。

少し話は変わりますが、私は木曜日の夜9時からTBSラジオで放送されてる、ライムスターの宇多丸さんがやってるゲームの番組が好きでよく聞いています。その番組が終わった後、元女子プロレスラーで声優の相羽あいなさんの番組が放送されてるんですけど、番組の冒頭で木村花さんについて短く触れたんです。「ずっと好きです」だったかな? 悲しみを噛み殺しながらも、元気に言っていて、本当に短い言葉でありながら鎮魂と愛が詰まっていました。

話を『飛ぶ教室』に戻しますが、誰かを傷つける恐怖に躊躇いがない人間が増えて、言うべき事なのに他人の顔色を伺って言わないという言論環境は不健康だし、ストレスの塊のようだなぁと考えさせられました。そして、この話が後半に繋がってくるというワイルドな放送なのです。

ワイルドサイドの尻とビールっ腹

↑ファン丸出し

✳︎メモここまで

隣で息子さんが踊ってるサプライズは面白かったです。ブレイディさんも悲観や怒りではなく、希望や愛のある眼差しで現実を見ているのが印象的で、異国の地でコミュニティに順応しつつパンデミックの世界を生きてるのは本当にスゴイなぁと感心だらけのお話でした。

あと、最後の高橋さんの「小説を書くことは肯定すること」というのは深い言葉で、重力的な沼というよりかは逆に宇宙でした。菊地成孔さんのBGMが映えるったらありゃしないのです。

(おわり)