モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

月曜日の話。

ゴールデンラジオ | 今日のワンシーン
月曜日のゴールデンラジオの番組の構成は凄かった。
久しぶりに真鍋かおりさんがオープニングからゲストで登場して、ガンバレルーヤまひるさんを含めて「スペシャルウィーク(聴取週間)」がど下ネタで幕を開け、よしこさんが休業中なので、代わりに大竹まことさんが外に出てまひるさんと中継をするレアな展開もありました。
ここからが個人的には印象深くて。
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次のコーナー「ゴールデンヒストリー」では、一週間通して『手紙』にまつわるエピソードが紹介されていて、この日は息子から「イジメられてる友達がいる」と相談されたお母さんが「仲間を作って戦いなさい」とアドバイスをしたら、結果的にイジメの矛先がその男の子に向かうようになってしまい、修学旅行の翌日に硫化水素で自殺してしまったというエピソードが紹介された。最期にその子は「家族は何も悪くありません。僕の臓器を売ってお金にして下さい。それが唯一の罪滅ぼしです」と手紙を遺して、お母さんはそれを機にNPOを立ち上げるんだけど、この原稿を読んでる倉田真由美さんが感情を押し殺しながら平静を装って読み上げていたんです。
その後のコーナーに登場したM-1チャンピオンの霜降り明星せいやさんがそれに似たエピソードを話したんです。
中学までは普通だったのに高校の入学式で一気に空気が変わって、イジメのターゲットにされ、クラス全員が敵になっていく過程を語っていて、それでも自分は笑いが好きだったから、どうにかギャグにして耐え続けていたと。それでもストレスで円形脱毛症がいくつかできて、それが繋がってドラゴンボールフリーザみたいになってきて馬鹿にされる。
転機だったのは「お前1人でやれ!」と文化祭の劇を押し付けられた時に「オレこれやれるぞ」と思って、台本から照明から何から何まで自分で考えて動いて、桃太郎を題材に不倫を描いた劇がその文化祭で賞を受賞する。名前を呼ばれて壇上に上がったせいやさんは帽子を取って、禿げた頭を面前に晒し「イジメを跳ね返しました!」と言った瞬間に体育館の中が拍手に包まれたと。
それを聞いた倉田真由美さんがゲロ泣きして、番組の進行不可能になるっていう。笑
相方の粗品さんからティッシュもらって鼻かんで、真鍋さんが「本当に粗品ですね」みたいな事言ったら大竹さんが「真鍋はコメント上手いなぁ」って褒めて。笑
その後、せいやさんが「いつかこの話を本にするのが僕の夢なんです」って言うのを聞いてまた倉田さんが泣くっていう。笑笑
さすがM-1チャンプだけあって話し方が上手で、リスナーは階段を駆け上がるロッキーのようなシーンが目に浮かんだと思います。

あとは倉田さんが泣くのを見越したかのような構成ですよね。命を失ってしまったけれどそこから啓蒙活動が始まった現実と、ただひたすら笑いで跳ね返してM-1チャンプになったという現実を並べつつ、真鍋かおりさんもまた児童虐待に対する取り組みを行っているし、相変わらず頭の回転が速くて原稿読みも上手。倉田さんが安心して泣き崩れる事ができる環境が整ってるわけですね。←いでよ!涙!
声を聞く機会はありませんが、作家さん達も優秀だという事が伝わってきます。(エピソードについては桐木哲子さんという方が担当してて大竹さん褒めてた)

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radikoのタイムフリーだと一週間しか聴けませんが、この番組はPodCastでも聴けると思うので気になった方は検索してみて欲しいです。