モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

「ポケモンGO」の感想

ポケモンGOは面白いのか?

ポケモンGOがリリースされ一大ブームを巻き起こしています。

今までポケモンをやったことのない人はもちろんの事、子どもの頃にポケモンをやったことのある世代が改めてポケモンをプレイするというリバイバルヒットの側面もあり、ユーザーの年齢層にも厚みがあるのが特徴です。

メディアの報道も沈静化してきたので、純粋にゲームとしてどうなのかを自分なりに評価してみたいと思います。

 

Googleの金稼ぎ

まず最初にポケモンGO任天堂が作ったゲームではないということを頭に入れておきたいところ。

イングレスのマップや位置データがベースにあって、任天堂ゲームフリークスからポケモンのライセンスの許諾を得てテクスチャーしてる。ですから、ゲーム内容のクレームを任天堂に言っても仕方ないということを理解しましょう。

 

  1. ユーザーの位置データを集めて広告に利用する
  2. ポケモンの知名度を利用して赤字の回収(世界同時株安の)

 

ポケモンGOがリリースされていない国はまだまだあるので、ナイアンティック社とGoogleのボロ儲けは続くでしょう。

 

ストーリー性はない

ポケモンGOは「洋ゲー」です。

余分な言葉のないシステムだけが存在するドライな世界観で、ショップという名の自動販売機がある感じです。ストーリー性はほとんどありません。

 

ゲームの流れはこうです

  1. 所属チームを選ぶ(競争原理のゲーム)
  2. ポケモンを捕まえて主人公の経験値と各ポケモンの飴を集める(ウィロー博士にポケモンを送ると飴がもらえます。おそらく博士は魔人ブウだと思います)
  3. ポケモンを飴で強化してジムで戦わせる
  4. ポケストップでモンスターボールや傷薬などのアイテムをもらうことができる

 

まとめると、図鑑の完成とバトルという従来作品の系譜は継承しつつも、ストーリー性がないという点で「RPGではない」と思いますし、言って見れば昔のコマ回しやメンコ遊びのデジタル版だと私は解釈します。

 

残念なところ

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都市部と地方の格差が凄まじく、ゲームの中で孤独を味わうという地獄があります。

私は関東地方のとあるラクーンシティに住んでいるので、ポケストップはおろか人間がいませんからね。

「お香」を焚いたらもはやそれは「S.O.S」の救難信号に違いないのです。

なので、先ほどのストーリー性が無いということと合わせて、ゲームバランスが均一ではないという欠陥があります。

 

次に、GPSを活用している「位置ゲー」特有の問題として、現在地が特定できなかったりデータの更新が行えないと遊べないという問題があります。

任天堂は昔に「ポケットピカチュウ」という万歩計にディスプレイをつけた玩具を発売していたことがあるのですが、万歩計の場合はハードの中にカウンターがあるので本体が破損しない限りは数え落としがありません。(まぁ、これはこれで歩かなくてもシェイクできてしまう問題がありますけどね)

改善するとしたらGPSと万歩計のちょうど間の技術が必要だと思うんです。

例えば、靴に加重センサーをつけて、GPSをオンにすると特定の場所に行くとイベントが起きるというシステム。

これならば、日常的なダイエット記録もつきますし、GPSでクーポン券が配布されるみたいな汎用性もあると思うんです。

 

最後の問題としては、ジムでのバトルですね。

要は設計思想が歩きスマホなので、ジムでバトルするのが面倒くさいのです。

ジムに登録されている地点は神社や教会が多いようですが、私は蚊に刺されるのが嫌だからずっと神社に居たいとは思いません。

だから、ポケモンを捕まえるフィールドワークとは別にチャレンジモードとしてジムのシステムを設けるべきだと思うんです。

神社や教会で「チャレンジチケット」が貰えるようにすれば問題ないと思いますし、期間限定のボスをジムに出現させるイベントなんかもできると思うんです。

 外でインプットして、家の中でアウトプットするというサイクルのほうがプレイしやすいと私は思います。

 

おわりに

結局、楽しいかどうかといえば私は現段階では面白くないです。(ラクーンシティ限定のモンスターが出るなら別ですけどね)

改善すれば絶対面白いと思いますし、現時点でも任天堂の公式アプリであるMiitomoより面白いと思います。

金稼ぎの為ではなく、面白いアイデアを持つクリエイターがちゃんと遊べば自然と面白いものはつくれると思います。